韓国語 語源マラソン〈ㅎ(h)〉

久々で韓国語 語源マラソンです。見てくださる皆様、ありがとうございます!!今回は〈ㅎーh〉頭音の単語です。

하나(1、ひとつ、多数を統合しての集合体…など)   有力的な語源はいまだ確定していない模様。しかしこれが、
①→한(han)と助数詞関連形にしたものが英語〈ONE〉と発音類似する興味点。

②モンゴル族やツングース族の間で言われていた〈BOSS〉意味の〈han(漢字あて・汗)〉との類似。たしかにBOSSは一人である。

高麗語(李氏朝鮮の前の王朝としての王氏高麗の)〈KATANA〉は数詞で1を表すが、これの変形か?? KATANA→ HANA??

④日本語〈ANA あな(穴)〉との類似説。これは韓国の≪ウリマル語源辞典≫に掲載があるが、〈穴はおおまかで、一つの穴を必死に掘るもの)という関連点が見えるか…

⑤日本語で〈First〉意の〈はな・hana〉との類似点。ただ日本語のこれは〈鼻〉と関連があるかと思われる。鼻は息をはじめに吸い込む場所であり〈最初〉概念に通じる感。

하늘(空) 하다(大きい)と날(空)の合成で原意は→「大きな空」実際、この言葉は昔「하날」と記録あり。これが→하늘に発音変化した。

하도(副詞・すごく) 하다(大きい)に語源か。つまり「하도 좋다」というと大きくGOOD、ということで→すごく良い、というもの。

함께(一緒に) 한때(一つの時)の発音変化説。一つの時、というと〈誰かと同じ時を過ごす〉つまりTogether意味への発展。

해(太陽) 語源定かではないが日本語「ひ(日・陽)」と対応可能か。類似音で意味が同じである(HeとHi)。
 ところで古代国家・高句麗の始祖王とされる東明王(チュモン)の親族に「解」という名前を持つ人がいるが、この漢字は夫余語または高句麗語のHeの漢字あてで、これは「太陽」を表すという。たしかに東明王の「東明」も意味的に太陽に通じる。太陽は東から上り照らす。夫余人も高句麗人も元はシベリア・ツングース人という説がある。

해롭다(有害だ) 漢字「害(発音해)」と「それらしい」という意の形容詞形成語「롭다」の合成。

허리(腰) これは헐(細い)から派生した語。腰は身体の中身において細い部分。ところで朝鮮語헐が日本語「ほそい(細い)」と発音類似するのも興味深い(heolとhoso)。

형(兄) 漢字「兄」の発音。

힘(力) もともと「筋肉」の意味だったが現在では「力」の意味へと完全に転換されている。

힘껏(力の限り) 힘(力)と껏の合成だが、この껏は助詞「까지(終点、至点・まで)」と通じる語という。つまりこれは「端」のような意であり、힘껏とは〈力のいける端まで〉というのが原意という。

힘내다(頑張る) 힘(力)と내다(出す)の合成。つまり「力を出す」というもの。



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