2022年、働き方のさらなる多様化を目指して
こんにちは、門奈です。
カウシェのダイバーシティ溢れるメンバーがクリスマスに向けてお届けしてきたアドベントカレンダー(https://adventar.org/calendars/7226)。
最終日となる今日の記事では、一年の終わりのタイミングで、改めて組織づくりの観点で取り組んできたことを振り返り、組織に対する僕の思いを書き残したいと思います。スタートアップの初期の経営がどのようなものであるかを示すことで、皆さんのお役に立つことができれば嬉しいです。
事業も組織も拡大した2021年
2021年は、事業もさる事ながら、組織も随分と大きくなりました。
僕が組織づくりで大切にしてきたことを突き詰めると、「働き方の多様化」という言葉に集約できると思います。時代の変化を受け入れながら、プロアクティブに動き続けていきたいといつも考えています。
今年、組織づくりの面で特に注目していただいたのは、一定期間就労後は退職後も、ストックオプションの権利を保有・行使できる制度の発表です。カウシェの直接のステークホルダーではない方からも多くの反響をいただいたことで、チャレンジすることに対する勇気をもらい、本当にやって良かったなと思っています。
会社のステージによって力を発揮できる人が変わる(0→10が得意な人もいれば、10→100が得意な人もいる)という事実を踏まえた上で、会社に貢献してくれたメンバーに対してストックオプションというインセンティブをどのように付与していくかを考えた結果、この制度が生まれました。
本制度の設計に至った詳しい背景や意図は、是非以下のツイートをご参照ください。
さらに、事業が成功した時に創業者とVC(ベンチャー・キャピタル)だけが儲かりすぎる、という現状を変えて、社員全員ができる限りフェアにその恩恵を受けられる体制を作りたい、カウシェはストックオプションのプールを一般的な水準である株式全体の10%から15%までに引き上げています。
今回の制度の設立によって、スタートアップに入ることが一大チャレンジだというようには捉えずに、給与面もストックオプションも資産として計算しやすくして、皆さんが家庭と仕事のバランスを考える中で「スタートアップへの入社も、(条件面で)大企業と同じ、もしかしたらそれ以上のメリットがあるな」と思ってもらえるようになれば嬉しいです。「スタートアップに一回入ったら、会社と心中するくらいの覚悟で、ライフステージを犠牲にしながら働かないといけない」、「ストックオプションは結局なんの価値も生まない紙屑だ」、などという古い固定観念を全力で覆すべく、僕たちが業界の牽引する存在として引き続き頑張っていきたいと思います。
▲宮田さんにも背中を押して頂き感謝
そもそも、給与やストックオプションに関しては、これまでヴェールに包まれて表に出てくることが少なかったため、情報を集めるのが非常に大変でした。だからこそ、僕は敢えて発信すること、そして、スタートアップで働く一人一人が情報リテラシーを上げていくことの重要性を感じています。僕らがストックオプション制度を作っていく上で、弁護士の先生に相談したり、より発達した中国や米国のエコシステムや事例を勉強してきました。その過程で手に入れた情報を包み隠さずシェアさせていただこうと思うので、気になる人がいたら(社内外、ポジション問わず、スタートアップに関わる人なら誰でも!)是非遠慮なく聞いてほしいと思っています。お話をしながら、皆さんにもたくさんの選択肢があることを感じていただき、その結果、業界が少しでも前進すれば本望です。
ストックオプション制度は、会社の根幹の表現物だと僕は考えています。というのも、人材に対する考え方、事業戦略、資本政策などを含む会社としての理念や方針が、ストックオプションの制度には反映されることが多いからです。
カウシェでは、社員全員がストックオプションを保有することになりますが、その全員が、給与を受け取っている従業員であると同時に、一株主でもあることを意識し、「経営者感覚」を持って中期の企業価値を上げることに意識をより高めていくことを期待しています。付随して、ストックオプションを持ってもらう人を多くすることで、「性善説」に則って会社経営をすることができるというメリットもあります。株式を一部持っていると、個人がチーム全体にもたらす影響が、給与や評価以上にダイレクトに跳ね返ってくることから、全員が当事者としてよりピュアに会社を全体を良くしようと思うようになります。だから、みんなが同じ方向に向かっていることを確信し、信頼し合いながら情報をオープンにしたり、権限委譲したりすることができるようにもなります。
今年制定したストックオプション制度や副業のメンバーを対象とした人事制度「KAUCHE de WORK」、ジョブローテーション制度は、どれもカウシェのカルチャーが色濃く反映されています。「Enjoy Workingしよう。スタートアップを楽しもうじゃないか。仕事を楽しもうじゃないか。社員だけじゃなくて副業も楽しもうじゃないか。」という思いをいつも大切にしています。こうしてできたこれらの制度を土台として事業を成功させることで、今いる社員、これから関わろうとしてくれる皆さんと一緒に「この方が従業員もフェアだし事業も成長するよね」ということを証明していきたいです。そして、スタートアップの常識が変わるといいなと思っています。
新年に向けて
2021年は、僕たちが想像していた以上に事業が伸びましたが(正直、ここまで伸びるとは思っていなかったです!)、2022年は、まずは日本の中できらりと光る、突き抜けたスタートアップを作り出して、ユニコーンと言わず、次のデカコーンを叩き出す道標を作っていきたいと思っています。
また、組織面では、今年以上に僕たちのスタートアップ組織論を貫いていきます。多様な働き方が受け入れられるスタートアップ社会にしていくために、先陣を切って取り組んでいきたいです。
来年の年明けから、カウシェのメンバーの働き方は、さらに多様化が加速していく予定です。
1月には、とても信頼している会計士・弁護士の先生でもありながら、育児中のお母さんでもある、弁護士の吉井先生が社外監査役に就任予定です。さらに、育児でもなく介護でもない時短制度を使って働くメンバーも社員として加わります。
カウシェがここまで「働き方の多様化」にこだわるのは、どんな人にも、先に述べた「Enjoy Working(泥臭くハードな事も含めて心から楽しむ)」というバリューを発揮して欲しいと思うからです。今後も、様々な人にとっての働きやすい環境をカウシェが率先して作っていきます。
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