見出し画像

命を守るために:自転車と自動車でのヘルメットとシートベルトの重要性

自転車や自動車に乗る際、適切な安全装置の使用は、単に法的な義務を超えた命を守る基本的な行為です。特に自転車用ヘルメットや車のシートベルトは、交通事故の際に受ける可能性のある重大な傷害を大幅に軽減することが科学的に証明されています。

自転車用ヘルメットの重要性

2024年の改正道路交通法により、日本では全ての自転車利用者にヘルメットの着用が努力義務化されました。これは自転車事故による死亡の多くが頭部への致命的なダメージによることから、自転車用ヘルメットの着用が非常に重要であると政府が認識しているためです。自転車事故で死亡するケースの約65%が頭部に致命的な傷を負っており、ヘルメット未着用時の致死率は着用時に比べて約2.7倍も高いと報告されています。

車のシートベルトの重要性

車のシートベルトに関しても、その重要性は計り知れません。道路交通法では、すべての乗車者がシートベルトを着用することが義務付けられています。シートベルトを着用することで、事故時の被害を最小限に抑えることができ、特に高速道路などでの事故では生存率を飛躍的に向上させます。後部座席においてもシートベルトの着用は義務であり、全席での着用率向上が求められています。

タクシーの後部座席でのシートベルトの着用は道交法の例外ではない

実践のすすめ

自転車でも自動車でも、ヘルメットやシートベルトの着用は「自分を守る」ためだけではなく、「他人を守る」行為でもあります。交通事故は予期せぬ状況で発生しますが、適切な防護具の着用は、その瞬間に最大の保護を提供します。また、子供や高齢者など、保護者の助言や指導によって安全対策を徹底することが、これらの義務化政策の背景にあります。

親族や同居人の役割

特に子供や高齢者に対して、親族や同居人は、ヘルメットやシートベルトの重要性を常に教え、着用を促す責任があります。これにより、全ての世代が交通事故のリスクから保護されることが可能となります。

総括

ヘルメットやシートベルトの着用は、自分自身だけでなく、共に旅する家族や友人を守るための簡単で効果的な方法です。交通安全は、日々の小さな行動から大きな差を生むため、毎回の外出時にこれらの安全装置の使用を心がけてもらいたいです。

道路交通法第71条の3

第1項
自動車(大型自動二輪車及び普通自動二輪車を除く。以下この条において同じ。)の運転者は、道路運送車両法第三章及びこれに基づく命令の規定により当該自動車に備えなければならないこととされている座席ベルト(以下「座席ベルト」という。)を装着しないで自動車を運転してはならない。
(後略)

第2項
自動車の運転者は、座席ベルトを装着しない者を運転者席以外の乗車装置(当該乗車装置につき座席ベルトを備えなければならないこととされているものに限る。以下この項において同じ。)に乗車させて自動車を運転してはならない。
【※筆者注:自家用車だけではなくタクシー、バスなどを含む、助手席、後部座席などもシートベルトをしないといけない。】

(後略)

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?