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第70回 オープンハウスの企画(1)

3月の下旬、設計者である栗原さんにまだ借り手が見つかっていないことを話すと、心配してくれたのかオープンハウスをさせてもらえないかと提案してくれた。以前も自らが手がけた建物の完成直後にオープンハウスを開催し、多くの方々に建物を見てもらっていたそう。目的としては、作品としての建物を実際に見てもらうことで、設計依頼者を掘り起こすことだったそうだが、結果的に来場したのは建築業界の方や建築科の学生が多かったそうだ。(以下は以前のオープンハウスのチラシ)

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ちなみに、これまでのオープンハウスの物件は個人住宅なので、今回のように来場者にあわよくば住んでもらいたいという主旨ではなかった。とはいえ、そうした建築関係者の来場者の中に、潜在的な借り手がいないとも限らない。実際、前回書いたように建築家も内見に訪れている。

僕の物件の借り手は、一般のよくある賃貸住宅に飽きたらない方がターゲットになると最初から考えてきた。しかし、なかなかそういう方にアクセスできない。また、仮にアクセスできたとしても、そういう方はこだわりが強いだろうから、実際に現物を見るだけでなく、いろいろ建物に関する説明を加え、疑問にも答えることが必要だろう。だがなかなか、そういう機会は作れない。ミニミニの営業担当者向けに、一度栗原さんと僕とで現地で説明する機会を設けたが、それだけでこだわりの借り手候補を説得できるとも思えない。

そう考えると、栗原さんの事務所にオープンハウスを開催してもらうのは、とてもいいアイデアと思えた。たとえ来場者が建築業界や建築を学ぶ学生であっても、潜在ターゲットといえなくもない。しかし、残念ながら緊急事態宣言が発令され、実現に動くことはできなかった。

そして、緊急事態宣言が解除された6月半ば、再び僕は栗原さんに連絡を取り、オープンハウスをそろそろ実施しないかと打診してみた。栗原さんからは、まだコロナの影響はあるので、集客はそれほど望めないかもしれないができなくはないとの返事だった。さらに、せっかくなので集客を少しでも増やすように、近隣住人に告知することも考えたらどうかとのことだった。

栗原さんにとっては、以前のように建築業界の方々だけに来てもらうのであれば、営業面でのメリットはあまりない。もし、一般の方々を集客できれば、少しはメリットはあるだろう。そこで、僕の方で一般の方への集客策を、本来集客を担う担当不動産会社であるミニミニ蒲郡店に相談してみると約束した。なお、チラシの原案は緊急事態宣言前に作成したそうで、すでにあるとのこと。

ミニミニもなかなか借り手を見つけられず、手詰まり状態だろう。本来自分たちが借り手を探すような企画を打つべきなのに、それを設計事務所がやってくれるのだから、悪い話ではないと思う。協力はしてくれるだろう。僕は、設計事務所の企画に不動産会社を巻き込み、連携してより大きな力を発揮してくれる状況を作りあげることが必要だと感じていた。







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