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1987年2~3月 初海外はドイツふたり旅 07

【まとめ】ベルリンてんこもり。まずは美術館、それから憧れの?東ベルリンに、チェックポイント・チャーリーから潜入!

3月6日(金)
目覚めたら8:00でびっくり。汽車旅の疲れが出たのか。

ベルリナーバンクで400DM分両替。
ベルリン見物に出かける前に、さらに駅前の売店で腹ごしらえ。コーヒー、ファンタオレンジを買う。2.50DM。
生ハムとレタスのサンド。パンは皮がカリカリしている。3.00DM。
Kはスプライト。シュプライト、と発音されている。1.40DM。

Kのサンドには生肉のミンチ。けっこういける。
どうも豚肉のようだけど、生でだいじょうぶなのか、少しドキドキ。でも、ほんとうに美味なのでした。
※ 後で知ったが、これは「メットブレットヒェン」というのだそうだ。
豚の生肉ミンチを、パンにてんこもりにして、好みでタマネギのみじん切りなど添えるんだって。

Deutches Oper Berlin 外側より見物。

National garallee 入場す。ここも無料!
フラッシュなしならば撮影も大丈夫だとのこと。
1階には、Zagreb、Splitなどの彫刻、地階には絵画。

フォイアバッハFeuerbachの「Ricord di Tivoli」、
印象派では、マネの「ニワトコの花束(後から調べたらライラック?)」、ルノアールの少女像などに吸い込まれてしまった。

Anselm von Feuerbach"Ricordo di Tivoli"1866
Pierre-Auguste Renoir En été (La Bohémienne)「夏、習作(リーズ・トレオ)」1868
Édouard Manet"Lilac Bouquet"1883

それ以降では、ココシュカ、クレー、エルンストなどの絵画が特に目をひく。

Paul Klee "Architecture"
Constantin Brâncuși  "L'uccello nello spazio"
多分ハンス・アルプをしげしげとみてる
おそらくRudolf Belling

Kokoschkaの絵の前に近寄り過ぎて警報を鳴らしてしまう。すぐに「すんません」「ああはいはい」みたいな感じで済んで良かった。

近寄り過ぎてしまった麗人
(Oskar Kokoschka作、と思っていたけど
今更検索でも出て来ない)
Max Ernst 作品名忘れた!

美術館を出てからは、ひたすら、壁目指して歩く。
Potsdamer Platzの近辺で、ようやく前方にベルリンの壁が見え出す。

通りの正面に見えて来た壁

近づくにつれ、町並みがさびれて、空のみえる割合が増えていく。あちこち、工事中の柵がある。赤と白のストライプ。

左建物は西側、右建物は東側のもの
 Potsdamer Platz近辺

壁は高さ3mくらいか。ところどころに、東側をのぞけるやぐらが建っている。
盆踊りの真ん中に建てるような木製のやぐら。
壁自体は、落書きがひどい。カラフルで、モダン・アートのようでもある。
向こう側のさびれた景色と、妙にマッチしている。

壁伝いに、チャーリー検問所まで歩く。

普通の駐車場や工事現場入り口っぽい
検問所を上から見た図

 西側の検問は、おじさん。
 東側の検問は、若者。しかも、なぜか美形が多いみたい。
 手に手にトランシーバーを持っている。

なぜ美形を揃えるのか?
歩行者用検問所の略図

西の検問では、特に何も調べられず、東では、Aでパスポートチェック、
Bで両替。ここで強制的に西ドイツの25マルクを東の25マルクに替えさせられる。
(この頃、東の25マルクは西の100マルクくらいの価値があったらしい、ちなみに当時1DM(西ドイツマルク)実額80円ちょい、市場感覚で100円程度)

Cで荷物検査。Dでもう一度パスポート検査があり、シャバに出られる。

ほとんどのドアが、ブザーが鳴るまで自分では開けられない。
待っていると、他のドアブザーが鳴って、つい自分とこのドアを開けようとして「あ、あかない」てなことになる。

荷物検査にて、係のお姉さん(これも美形)が、人のカバンの中の小物をいちいち改めている。
ついさっきホテル近くの看板屋で買った「禁煙」の看板みて、くすっと笑っている。別にいいけど。
カバンの中に、西側の新聞や雑誌、東側のマルクなどがないか調べるらしい。西側のガイドブックは問題なし。

我々は日本人なのか、言葉が通じなさそうにみえたのか、幼くみえたのかあまり、とやかく言われずに済んだ、と思う。
全部で10分くらいで手続き終了。

いよいよ東ベルリンへ! 続く

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