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1996年9月 倉敷と岡山と尾道そしてコンサート 01

【経緯とまとめ】友人Kに誘われてコンサート(リサイタル)を見るついでに倉敷・岡山を旅してみようということになった。
初日は倉敷に移動、Kの友人Mさんと私の昔の旅仲間Tちゃんと会う。夜にはリサイタル。合間に美術館など。意外な人物をみかけたり。
イラストほとんどありませんでした!

9月14日(土)

8:47 静岡駅。新幹線ひかり岡山行きに乗る。朝は小雨。
新幹線は静岡から立ち乗りが出るほど混んでいた。
なんと新大阪まで(11:00くらい)。
新神戸。ちらとしか景色を見られなかったが、昨年の地震の爪痕は見られず。
姫路への道すがら、平らな海がみえた。

(どこの駅か記憶がないが、岡山だったか?)インパクト大の自動販売機をみつける。
赤みそ汁がどうにも気になる。

11:54 新倉敷(?)着。
昼ご飯はニュートーキョーではむはむ。釜めし屋。イクラ鮭丼が750円で安い。
トマト銀行で42000円おろして、いざ、JR線で倉敷へ。

12:57頃の電車で10分ほどで着く。

13:30頃 地元近くにお住いの、Kの友人Mさんが会いにて下さる。なんと、ふたりに備前焼の湯飲みなどお土産を持ってきてくださった。
いったん別れ、今宵の宿、アイビースクエアへ歩く。
途中、ゑびす通りという所でKが「うっ」と立ち止まった。
どうしたのか訊いたら、今夜コンサートで聴く予定のヨッヘン・コヴァルスキー氏とすれ違ったのだと。
お忍びらしく、グラサンで強面のお兄さんだなあ、とは思ったがまさか。
コヴァルスキ氏推しのKは一瞬逡巡したが、両手に泊りの荷物パンパンで頂き物の備前焼の湯飲みを捧げ持っていて、しかも移動用のラフなGパン姿だったし、お忍びのところだし…と、後を追わずにそのまま見送った。

美観地区は緑濃く、萩も綺麗だった。人は多い。大原美術館も人が一杯いるようだった。

ホテルにチェックインしてから街に繰り出す。
ゑびす通りに素敵なバロックな喫茶店があったのでそこでコーヒー、紅茶、アイスなどを堪能してから、また美観地区に戻り、大原美術館に入る。

背後の子らからして芸術のたたずまい


本館一階は名も知らぬポヨポヨした(?)絵画が並び(「天使と天女―天界からのメッセージ」という企画展をやっていたらしいが不明)、二階では、セガンティーニからエル・グレコ、モネなど。睡蓮の水が美しい。
現代絵画は、フランシス、ジョーンズ、リキテンシュタイン、当時気になっていたフンデルトヴァッサーもあった。

すぐ近くにあった喫茶店

工芸館で(かつてロシア語研修旅行で旅仲間だった)Tちゃんに会えた。この近所在住。
工芸館は大原家の米蔵を改造したのだと。そんな話も聞きながら観光客のごった返す中、久々の再会にふたりで盛り上がっていた。
夜20:45に芸文館前でまた会うことに決めていったん別れる。

ちゃっかり観光も

夕刻にホテルに戻って着替え。また出かけてMさんと再会。
まず寄った倉敷市公民館。とてもすばらしい公民館で3階に音楽図書室というものがある。レコード、CDなどがたくさん。Mさんはとても気に入っているらしい。司書のおじさんもいい人。愛想はないが愛嬌がある、という感じ。

花屋に寄る。Kが今宵のコヴァルスキー氏用に花束を購入するのをぼおーっと眺める。バラと百合くらいしか派手な感じがなかったので、Kはあえて蘭の花をメインに束を作ってもらっていた。花屋のお姉さんも愛想はないがテキパキしている。

さてコンサートはこちら

チラシの表裏

芸文館は二、三年前にできたという新しいホール。ステージに秋の花をしつらえている。

リサイタルはなかなか良かった。正直、ど素人な私は途中うつらうつらした箇所があったが、それでも美しい歌声。高音が特に素直な感じ。全曲、どちらかというとしっとりした雰囲気。ピアノは濃過ぎもせず薄過ぎもせず、良い感じ。
アンコールは三曲。エウリディーチェと何だか知らない曲と、最後スカルラッティと。

終わってから、出待ちのKに巻かれかかる。Mさんを完全に巻いてしまった。なんだかんだでTちゃんには無事に会える。
裏手に着いたはいいが、まだMさんが見当たらなかったので、Tちゃんににわかカメラマンをお願いして、Mさんを捜し歩く。
なんとかMさんとも会えて、また裏手に行き、サインや握手の列に並ぶ。
私のような素人にも、おふたりはちゃんとサインくれた。特に、ピアノのカッツさんは1995年3月にもコヴァルスキー氏のサントリーホールでのコンサートでサインを頂いて写真まで一緒に撮らせて頂いていたので、握手を求めた時その話をしたら「いっつまいりあるぷれじゃー」ととても喜んでくれた。にわかファン冥利に尽きる。花束用意すればよかったよ。

なぜかチケットにコヴァルスキー氏のサイン頂いていた。
Kちゃん、良い席取ってくれていたんだ…

4人がようやくそろって、Tちゃんの車で上海なんとかという鍋料理のお店に行く。
湯だった鍋に海鮮(生きたままの海老とか)を投げ込んで蓋をして茹でる、というもので、跳ねる大きめの海老にみんなでかなり腰が引けてしまった。
しかしその後は何かと美味しくいただく。
スズキ、貝類、カニ、野菜、ロース肉、豆腐、春雨、餃子、餅など。
運転手に申し訳なく、思わずウーロン茶頼む。

また車で倉敷駅に。Mさん最終23:40に間に合う。
私たちもホテルまで送ってもらい、みんなで写真撮ってから、Tちゃんと別れる。
部屋に入って風呂入って濃い一日終了。寝たの0:50頃だった。

唄いまくってるわけではない。
ホテルの着物は一度着てみる主義者

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