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宇宙よりも遠い場所の聖地~広島県呉市~


 Eテレで放送が始まったアニメ「宇宙よりも遠い場所」
 この第1話のラストから第2話の序盤にかけて、主人公のキマリもとい玉木マリと小淵沢報瀬が群馬県から広島県呉市へ行く場面があります。
 呉市の港で一般公開される南極観測船「しらせ」(または砕氷艦「しらせ」)を見に行く為です。
 遠い南極へ行く第一歩となる広島県呉市への旅
 地元である広島県民としては好きな作品の舞台になるのは嬉しいです。
 今回は「宇宙よりも遠い場所」で聖地のひとつである呉市についての紹介です。

訪れるのは厳しい川原石南埠頭

 キマリと報瀬が「しらせ」を見学に来た呉市にある呉港川原石南埠頭
 呉の市街地より西にある川原石地区にある港湾です。
 川原石の港湾は西地区と南地区に分かれていて、「宇宙よりも遠い場所」での川原石南埠頭は南地区にあります。
 川原石南埠頭での「しらせ」一般公開は2010年に行われていました。
 しかし、この川原石南埠頭は気軽に入れる場所ではありません。
 川原石南埠頭は国際条約である海上人命安全条約(SOLAS条約)により、保安体制が強化されています。
 これは2011年の同時多発テロを受けて改正されたSOLAS条約でセキュリティの強化が義務付けられました。
 つまり、関係者以外の出入りに規制をかけているので聖地巡礼で気軽に訪れては良くない場所になっています。
 

お勧めな港珈琲館


港町珈琲館


 「宇宙よりも遠い場所」第2話の冒頭で報瀬が南極観測船「しらせ」が南極へ行く行程について説明する場所として登場するのが港町珈琲館です。

「宇宙よりも遠い場所」第2話の港町珈琲館

 アニメではそのままの姿で登場したので驚きましたね。
 (何よりも、川原石から港町珈琲館がある昭和町まで呉市内をかなり移動している事にも驚く)
 この「港町珈琲館」は喫茶店です。
 第2話であったように、店内から呉基地に停泊する海上自衛隊の護衛艦や潜水艦を眺める事ができる喫茶店でもあります。
(港町珈琲館と道路を挟んで、海自呉基地の艦艇や潜水艦を眺められるアレイからすこじま公園もあります)

潜水艦「くろしお」のカレー


 そんな港町珈琲館は食事もできます。
 海上自衛隊の街である呉市とあって海自カレーも食べられます。
 港町珈琲館では潜水艦「くろしお」のカレーが食べられます。
 濃い目のルーで美味しいカレーです

黄金フレンチトースト

 港町珈琲館で私の好きなメニューは黄金フレンチトーストです。
 ふっくらした熱いトーストに、バニラアイスと蜂蜜をかけて食べる。

バニラを乗せたトーストをナイフで切り分けながら食べる


 甘いバニラと蜂蜜が熱いトーストに溶けてトーストに染み込む。
 ふっくらと甘さの融合した最高のデザートでお勧めですよ。

港町珈琲館はJR呉駅から昭和町経由の鍋桟橋行きのバスに乗り、潜水隊前のバス停で行けます


 

年に一度の「しらせ」来航

2023年9月に海上自衛隊呉基地で一般公開される「しらせ」


 「宇宙よりも遠い場所」の聖地と言える南極観測船「しらせ」
 キマリ達を南極へ運ぶ「七神屋ペンギン饅頭号」のモデルがこの現代の「しらせ」です。
 「しらせ」は日本国内に居る時は各地の港を巡り広報活動として一般公開が行われます。
 広島県では先の川原石港もありましたが、近年では海上自衛隊呉基地に寄港する事が多いです。
 昨年の2023年9月には広島県では久しぶりの一般公開が海自呉基地で行われました。

「しらせ」の甲板
観測隊員の部屋

 一般公開された「しらせ」は甲板から艦内の一部が見られます。
 艦内を歩くとキマリ達の姿が見えるよなほど、アニメの描写が正確だと分かります。

「しらせ」での「宇宙よりも遠い場所」の展示で置かれたキャラクターのパネル

 昨年の呉での「しらせ」一般公開では「宇宙よりも遠い場所」のパネル展示も行われ、聖地巡礼感がより高まりましたね。
 「しらせ」が呉へ来るのは年に一度です。
 つまり、港町珈琲館と「しらせ」と併せて聖地巡礼できるのは年に一度だけです。
 (「しらせ」のスケジュールで寄港地が呉では無い場合や天候などで一般公開中止もあります)
 Eテレで新たに「宇宙よりも遠い場所」を好きになった方は、呉での聖地巡礼にチャレンジしてはいかがだろうか?


 

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