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新たなロックの波を感じた!アニメ「ガールズバンドクライ」

 「ぼっち・ざ・ろっく!」に続くバンドアニメが登場
 それが「ガールズバンドクライ」
 続きが気になる作品ですね。
 第4話まで見た感想を書いて行きます。
 

接触



 「ガールズバンドクライ」(以後、ガルクラと称す)を知ったのはXで「リコリス・リコイル」や「葬送のフリーレン」・「響け!ユーフォニアム」の二次創作でギャグマンガを公開しているしんごー(@bycilefighter)さんが「ガールズバンドクライ」の二次創作を公開したのを見てからです。
「どんな作品なのだろう?」と思いUNEXTで見始めた。
 オープニングの曲で心を掴まれましたね。

 そしてストーリー
 音楽で成功できなかったとして、地元の旭川へ帰る桃香を呼び止める為に路上ライブ中のバンドからマイクを奪い訴える主人公の仁菜
 その呼び止め方が「一緒に中指立てて下さい」だ。たまらないね。
 仁菜の呼び止めに「歌えるだろ?」として現れる桃香がまたカッコ良い
 そして路上ライブをしているバンドの人達と一緒に歌い出す展開もまた良い。
 演出の小粋さが光るのがガルクラの良い所だ。

心の影を抱えるキャラクターたち



 その一方で影と言いますか、感情の重さもまた凄い作品だ。
 主人公の仁菜は家族の中に居場所が無いと感じ、学校でのいじめを受けて地元を離れ川崎に引っ越して来ました。
 桃香は地元で高校生の時に友人達とバンドを組んで人気のあるグループとなれたものの、第4話を見るだけでは何らかの理由でメジャーデビューを前に脱退、ソロでの活動に移る。
 第2話から登場するすばるは、祖母が喜ぶからと本心では目指さない役者の道を歩んでしまっている。
 誰もが心の傷や悩みを抱えている。
 それは根が深い。


 こうしたそれぞれが抱える重い部分がロックとして爆発すると言う展開になりつつある。
 コンプレックスを生かして伸びるのは「ぼっち・ざ・ろっく!」の主人公であるぼっちちゃんを思い起こさせる。
 だが、ガルクラのキャラが鬱積するモノは結構重い。
 それは4話の時点で登場しているメインキャラ3人が高校を中退した中卒なのも、境遇の重さを感じてしまう。
 社会人の皆さんなら、高卒と大卒でどれだけ就職の幅が違うかを知っているでしょう。
 だからガルクラの彼女達の社会的な危うさを感じてしまう。


 第4話の時点では仁菜が大学入学を目指して勉強をしている点で危うさが語られている。
 果たして社会的地位の危うさがどう今後のストーリーに絡んでくるのが少しヒヤヒヤしますね。
 脚本が現在放送中の「響け!ユーフォニアム3」や「宇宙よりも遠い場所」のシリーズ構成もしている花田十輝先生であるのも油断がならない。
 (この油断のならなさが楽しみである)

ガルクラは荒野を目指す?



 軽音楽またはロック音楽で一世を風靡した「けいおん!」シリーズに「ぼっち・ざ・ろっく!」
 その作品も基本的にゆるーく、ギャグを基調とした作品である。
 これは原作がジャンルが萌え4コマの掲載誌である「まんがタイムきらら」の特色であった為だ。
 ガルクラは東映アニメーションのオリジナル作品である。
 だから「けいおん!」と「ぼっち・ざ・ろっく!」とは別の路線で進む。
 桃香以外は10代半ばであるが高校生ではない、どこか外れた道を進むアウトローな環境を生きる彼女達
 そこをバンドを組んで歩もうとする。
 これはガルクラが荒野を進むような姿に思える。
 家族から離れ、地元から去り、自分達でやって行く。
危ういが気持ちを爆発させながら進む彼女達がどこへ行き着くのか今後が楽しみだ。

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