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京アニ放火事件の青葉被告へ死刑判決に思う事

 2019年7月に起きた京都アニメーション第1スタジオが放火され、36人が死亡した事件を起こした青葉被告に京都地裁は死刑判決を下した。
 事件から4年以上過ぎ、青葉被告に司法の裁きが下った。
 私自身、京都アニメーションの「けいおん!」や「響け!ユーフォニアム」・「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」・「小林さんちのメイドラゴン」が好きなファンの1人だ。
 事件当時は職場で「京アニで火災」とネットでのニュースを見て、大した事は無いなと思っていた。
 しかし、仕事が終わるとスタジオ全焼で多くの死傷者が出たとのニュースに愕然とした。
 火災の原因も青葉による放火であると。
 アニメを作るスタジオが襲撃された。
正直理解が出来なかった。
 日が経つにつれて犠牲者の数が増えて行く。
 亡くなった方の名前が公開され「涼宮ハルヒの憂鬱」や「小林さんちのメイドラゴン」を監督した武本康弘氏さん
「氷菓」や「Free!」のキャラクターデザインを担当した西屋太志さん
 京都アニで色彩設計(またはカラー・デザイナー)を担当した石田奈央美さん
 など京アニを支えた皆さんの名前が出て来てショックを受ける。
 誰もが京アニの名前を世に広める作品を作った方々だ。
 中でも個人的に大きなショックを受けたのは池田晶子さんが亡くなってしまった事です。
 京アニでは作画監督や原画に「涼宮ハルヒの憂鬱」・「響け!ユーフォニアム」でキャラクターデザインを担当しました。
 私の好きな「響け!ユーフォニアム」の田中あすかを魅力的なキャラとしてデザインしたスタッフでした。
 そんなファンとしてのショックに、ニュース番組では池田さんの遺族には夫と幼い息子さんが居る事を知り、事件が家族に大きな傷を負わせた事実にショックを受ける。
 他の取材を受けた遺族の方の様子を見ると辛い。
 今回の京都地裁判決が極刑になったものの、事件が起きた事実と喪失が変わらない。
 だから死刑判決に喜べる気持ちよりも、適切な判決が下った納得した気持ちになった。

 とはいえ、青葉が起こした事件は許されない凶悪事件です。
 過去に起きた日本での単独犯による多人数を殺傷した事件と比べて群を抜く事件だ。
 2001年の附属池田小事件では、死亡8人・負傷15人
 2008年の秋葉原無差別殺傷事件では、死亡7人・負傷10人
 2016年の相模原障害者施設殺傷事件では、死亡19人・負傷26人
 これらの事件と比べても、死者36人・負傷33人はあまりも多い。日本の犯罪史上で比類する事件だと1938年(昭和13年)に起きた津山三十人殺しと呼ばれる、津山事件(死者30人・負傷3人)ぐらいしかない。
 京アニ放火事件はまさに歴史に残る悲劇になってしまった。
 京アニ放火事件でで奪った命の多さに、事件を起こした犯人の心理を考えると死刑判決以外にはない。
 事件当日に犯人自らも大火傷を負う。
 最新の医療技術を使って治療した事に賛否がありますが、私としては事件直後に亡くなり犯人がやり遂げた思いにさせてしまう方が嫌でした。
 司法で犯罪者であると明確にさせ、死刑に処させる。
 犯人に少しでも自分の行いで自分を破滅させてしまった後悔を自覚させたい。それが私が望む事です。

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