モラハラ夫　～精神的捕食者との生活～

　本作品の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信、ホームページ上に転載する事を固く禁止します。
また、本作品の内容を無断で改変、改竄等を行うことも禁止します。
　本作品は有償、無償にかかわらず本作品を第三者に譲渡する事は出来ません。
　本作品は横書きでレイアウトされています。

また、ご覧になる機器やアプリにより、文字、画像表示の差が認められることがあります。

《ある時、突然豹変しました・・・。》
モラルハラスメントは、周囲に理解されづらく、
自分自身も気付くのが遅れる為、気付いた時にはすでに洗脳され、
心がボロボロに破壊されており、正常な判断をする事が
難しくなるような、本当に怖い行為です。
　
相手の愛を都合良く利用した虐待なのです。
私自身、モラルハラスメントだと気が付くまでに何年も時間を要しました。
　
結婚する前は、とても優しく誠実で穏やかな性格でした。
結婚した後も、周囲の人には評判の良い優しそうな夫です。
しかし、家の中では・・・。
　
家族にしか見せない本当の姿。苦しみ抜いた約二十年。

ありのままの体験談。モラハラ夫の傾向と対策に。

モラハラエッセイ本発売中です。

　初めまして、小和瀬 晴 と申します。この度はご購入下さり、誠に有難うございます。
　モラルハラスメントは、周囲に理解されづらく、自分自身も気付くのが遅れる為、気付いた時にはすでに洗脳され、心がボロボロに破壊されており、正常な判断をする事が難しくなるような、本当に怖い行為です。相手の愛を都合良く利用した虐待なのです。私自身、モラルハラスメントだと気が付くまでに何年も時間を要しました。

私は24歳の時に、５年間お付き合いした方と結婚をしました。相手は仕事も真面目で、浮気もギャンブルもせず金銭面もしっかりし誠実で、恋人同士の時も怒る事はなく、周囲からとても几帳面で穏やかで優しいと評判の人でした。確かにいつも温和で怒るところなど想像もできないような人で、私も『この人とだったら幸せな家庭が築ける』と安心していました。
　
それは、結婚し新居への引越しの日でした。新居で荷ほどきなど引越し作業をしていました。彼が物を動かすのが大変そうだった為、「手伝おうか？」と彼から１メートル半程の距離に近付きました。
すると彼は突然「邪魔っ！！」と大きな声で怖い形相で怒鳴りつけてきました。
穏やかだった彼が怒鳴るのは初めてでした。かといって、私が彼に怒鳴られる程の近い邪魔な距離にいたわけでも、酷い事をしたわけでもありません。突然大声で怒鳴られた為、とても驚き動悸がし体が震え緊張しました。
私は余程いけない事をしてしまったのだと反省しました。何年も付き合った彼を、初めて怒らせてしまったのですから、とても落ち込み反省しました。ただ、その時に同じ部屋に彼のお義母さんもいらっしゃったのですが、お義母さんは彼が私を怒鳴りつける様子に全く驚いている様子がなかった事が少し気になっていました。勿論、お義母さんが怒鳴られている私を気遣う様子などは皆無でした。優しいお義母さんだったはずなのですが……。
　
私はその後も毎日のように夫を怒らせてしまいました。私が出来ずに夫を怒らせた事は、例えば

・部屋を掃除機で普通に掃除した事。
　→賃貸住宅なので、床を傷付けない為に、掃除機の本体は片手で持ち上げ、床に置かないようにし、ヘッド先端部分は、床にシッカリ置かずに、軽く浮かせて掃除をしろ。

・ゴミ箱を床に置く。
　→床を傷付けない為に、ゴミ箱の下に敷物を敷け。床に直接物を置くな。馬鹿か。

・食器をスポンジで洗う。
　→食器を洗うスポンジは、皿用、鍋用、グラス用で３種類使い分けなければいけない。
なぜなら、汚れと匂いがそれぞれの食器にうつるから。主婦なら考えろ。

・冷蔵庫の中身の位置。
　→使用頻度や大きさ別に使いやすく位置を決めろ。主婦なら考えろ。

・食器カゴへの食器の置き方。
　→水が一番早く切れ、食器がより多く入れられる方法を考えろ。

・綺麗に洗った苺（緑の葉っぱ付き）を出す。
　→苺の葉は切り落として出せ。食べ辛い、嫌がらせか、と泣くまで責め続ける。