自作キーボード、作ってみた(前編)
はじめに
会社の先輩と後輩が話していた、自作キーボードの話を聞いていて、興味を持ちました。
一度、私用で東京へ行った際、遊舎工房に足を運んでから、ついいろいろと調べてしまう程、興味を惹かれていました。
そんな中、また私用で東京へ行く機会があったので、軽いノリも相まって、自作キーボードを作りました。
今回は、人生初の自作キーボードを作るにあたって、メモの意味も込めて、書き綴ります。
(長くなりそうなので、前後編に分けます)
下調べ
事前に調べていた事として、以下の事があります。
・どんな配列にしようか
・どんなスイッチにしようか
1つ目は配列についてです。「なんかカッコいいなぁ」という軽い気持ちで、英字キーボードの様にしたいと考えました(Enterが分厚いヤツじゃない感じ)。また、「十字キーは欲しいな」と考えていました。その結果行き着いたのは、『65%キーボード』です(薄い知識なので、語弊があったらすみません)。
2つ目はスイッチについてです。会社や自宅、使うシーンに関係なく、静かな方がよかったので、静音の物にしようと考えていました。正直、「リニア」「タクタイル」「クリッキー」などはよく分からないので、行ってから試打して決めようと思っていました。
いざ、お店へ
秋葉原にある、自作キーボード専門店『遊舎工房』に行き、購入と作成を行いました。
店員さんに色々と教わりながら、僕が作りたいと思うキーボードの部品を選びました。
キースイッチとキーキャップをこだわりたかったので、選ぶのに1時間程かかりましたww
購入した物
購入した物はこちら。
内容としては、以下の通りです。
・キーボードセット(Quefrency)
・キースイッチ(Gateron Silent Red)×47
・キースイッチ(Zilent v2 78g)×25
・キーキャップのセット(DSA DOLCH 145KEYS KEYCAPS)
・キーキャップ(遊舎工房のキャラ、LEDくん?)
・TRRSケーブル 1.5m(左右分離型の左右を繋ぐケーブル)
金額は、27064円でした。
いよいよ作成へ
遊舎工房に併設されている作業スペースをお借りして、作成にとりかかりました。利用料は2時間500円で、土日祝は最大1500円です。
※ここからは作業に集中してて、写真はほとんどありません※
ネットに上がっている作成手順を見ながら、作成しました。
まず取り掛かったのは、ダイオード付けです。方向に気をつけながら、半田付けしました。数が多く、店員さんにも「ダイオード付けで心折れるんですよね」と言われましたww それくらい数が多いです。
次に抵抗付けです。今回のキットでは2つだったので、すんなりと終わりました。
次は、マイコンにピンヘッダを半田付けしました。
そして、キースイッチの取り付け。
という所で、問題発生!!!
店員さんに確認してもらった所、先程行ったピンヘッダの付け方が間違っている事が分かりました。
(確認して良かった……)
マイコンに付けるピンヘッダの方向が上下逆との事。また、先にピンヘッダを基盤に付けた後、マイコンと半田付けした方が良いと教えて頂きました。
半田を吸い取る機械を使い、ピンヘッダを外していきます(悲しい)。また、半田付け後にピンヘッダの足をニッパで切っていた為、追加で購入(店員さんの優しさもあり、タダで頂きました。その代わり、コーヒーメーカー代のカンパをしました)。
店員さんに言われた通り、先にピンヘッダを基盤へ取り付けました。
そして、いよいよキースイッチの取り付け。
という所で、またまた問題が……。リセットスイッチと、TRRSケーブル用のプラグを取り付け忘れていました。
それらを付けます。
そして、いよいよ、本当に、キースイッチの取り付けです。
プレートにキースイッチをはめ込み、その後基盤にはめ込んで行きます。
怖かったので、再度店員さんに確認してもらい、OKを貰ってから、半田付けしていきました。
こんな感じです。
半田付けが終わったら、今度はマイコンにファームウェアを書き込みます。店員さんにお願いして、ソフト書き込んでもらいました。
次は、そのマイコンを基盤へ取り付けます。
終わったら、また店員さんに確認してもらいました(もう、何もかも怖い)。
「先程書き込んだソフトが少し違うモノだったので、再度書き込みましょうか」と店員さん(優しい)。
書き込んでもらってから、今度はキーの確認です。正しく半田付けされていて、しっかり反応するのかを確かめます。
店内のパソコンを使い、全てのキーが反応するのか確かめていきます。
(あれ、2つ反応しない……)「店内さ〜ん」
もう、店員さんに、おんぶに抱っこです(申し訳ない)。
店員さん「ん〜〜。そのボタン押しながら、別のキーを押してみてもらえますか?」
ポチッ、ポチッ。(あ!!!)
店員さん「この2つは[Fn]キーでしたね」
(神なのか、あなたは!!)
結果、全てのキーが問題ない事が分かりました。
もう完成したも同然。後は、外装のみです。
スペーサーと天板(?)、キーキャップを付けていきます。
またまた、問題が発生! キーキャップが無い!
正確には、[スペース]キーの部分に合うサイズのキーキャップが無かったのです。
店員さんに確認すると、「一般的には、そこに合うサイズのキーキャップを付けて、刻印されている文字は無視して使いますかね」と言われました。
僕としては、([スペース]キーは無刻印が良い)というよく分からないこだわりがあったので、それに合う無刻印のキーキャップを探しました。
店員さんも必死に探してくださり、他のキーキャップに馴染む、良い感じのキーキャップが見つかりました!
【追加購入】
・キーキャップ ×2 324円
完成です。
最後に借りた工具を返し、片付けをします。
そして、作業スペースの代金をお支払い。6時間くらい作業しましたが、最大の1500円ですみました。(良心的すぎる!)
帰りの電車の時間もあり、僕はそそくさと店を出ました。
前編まとめ
最終的な合計金額は、28888円でした。3万円で色々と経験できたので、安いと感じています。
僕の場合、英数字は押し疲れしない(?)リニア軸で、[Enter]などのオプションキーは押している感じのするタクタイル軸、加えて静音タイプ、と色々こだわったので、少し高くなりました。なので、スイッチとキーキャップによっては、もっと安くできると思います。
また、10月からはキャッシュレス決済の5%還元対象店舗なので、少し安くできるはずです。
後編では、キーマップの設定について書く予定です。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?