やさしいことの話。

優しい人、というのは周りから好かれる。好ましく思われる。大部分の人は。
優しさには、責任が付随する。
そう思う私は、他人に対して優しくはない。

多少は優しい人間であるのではないかと信じていたけれど、介護の仕事を始めてからそうでないと思い知った。

だけど同時に、優しい人は入所者・利用者に優しいけれど、時間を費やして接しているけれど、その時間が他の業務を犠牲にして成り立っているのだ。
犠牲の皺寄せは、優しくないこちら側へやってくる。
何をしているんだろう?と泣きそうになりながら働いても、優しさに勝る評価は与えられない。

辛い。苦しい。その気持ちが、優しい人への妬みに繋がるのだろうか?

優しい人へ。優しさを与えるのも振り撒くのも、それはあなたの自由です。そしてきっと美徳です。
けれど優しさには、優しさを配った責任がついて回ると思っている、私のような人間もいるのです。

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