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職を求めて三千里、の話。

心理風景は三千里(約12000kmらしいですよ)どころか天竺目指していざ行かんレベルです。
西遊記に触れる度に思うんだけど、お師匠様もう少し危機感を持って欲しい…悟空の所業は時々疑ってるんだからその厳しい眼差しを周りにもたまには向けて欲しい…。あの方、割としばしば騙されている気がするんだけど。何の話だ。

とにかく転職の為にリアルタイム雇用保険窓口、リターンズ。
何かバグっていないか?と思う程、窓口の待ち人数比率がおかしい気がする。一ヶ所だけ人数が明らかに多い。病院、銀行、役所の待ち時間御三家(知らんけど)に堂々勝負を挑めるんじゃないかハローワーク。
どうでも良いけどハローワークという名称、冷静に考えたらこの上なく愉快な名前なのでは?と思い始めた。

仕事よこんにちは。である。
インパクト凄くないか。

しかしこんなに求職者はいるのに、人員不足の業界はどこまでいっても人員不足なのかと思うと、世の中、需要と供給のアンバランスさが目立って見える。『仕事を選びたい』意識も理解できるし、どうせ働くなら自分の譲れないこだわり条件で就職したいだろう。実際相談窓口ではこだわり条件を訊かれたし。
このアンバランスさは生まれて然るべきなんだろうなあなどとも思うわけで。
それにしても目の前に並ぶチラシの文字が眩しい。
介護、介護、介護!
ああ…うん…人材不足だものね…万年人材不足だものね…。
人材は不足している。しかし事業は赤字。
……介護業界、一体どうしたいんだろう。
私の周辺だけだろうか。変な負の連鎖が絶ちきれていないのは。

など、暇な時間というのは、逆に色々考えてしまうもので、何回考えたところで私は経営側ではないので答えなど出ないのだが、求人情報を眺めながらついつい考えてしまう。
二択で言えば、選ばれない側。それでも私はまた選ぶんだろうか。違う場所で違う人を手伝う仕事をするんだろうか?

もう一度その選択をする覚悟はまだできていない。そっと違う分野の求人情報を見た私は紛れもなく『選びたい人間』だった。
何を選びたいのかわからない。選択肢が見えない。それでも生きるには現実、収入が必要で心の余裕はある程度それが保証されていないと生まれないと思う。幸せはお金ではないのかもしれない。但し最低限度の蓄えがある前提でしかそれは言えないのではないか。
考えたくなくても考えなければならない。
運命の相手なんて待っていても現れないし、運命の仕事も求人情報を見ないと出会えないのである。


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