見出し画像

猪胆の作り方


泉佐野市の鍼灸院の縁里庵かつもと鍼灸院です。
登録販売者の資格を持ち漢方の勉強もしています。
実際自分で体験することが大切だと思い今回行ってみました。

動物の胆嚢は熊胆が有名で高価で手に入りにくいですが
猪はその代用(ニセモノ)で使われていたみたいです。
今回は生薬を作るために
猪を狩猟後

30分以内に解体した雌の胆嚢を大分から送っていただきました。
すぐに開封した状態です。

柔らかく
臭みが全くない状態
熊胆の作り方としてYouTubeを見ると沸騰した鍋で皮が硬くなる程度に温めると言われていたので
ヤカンで試してみました。

長細い胆嚢が丸くなり硬くなった。

その後自宅に帰り

室内を晴れの日は全開にして、陰干しを行います。

2日目

少し硬かった皮が柔らかくなった?
3日目

柔らかい部分もあれば高齢者の皮膚のように硬い部分もある

少し萎んできた?

という感じもあった。

追加で雄の胆嚢も頂きました。

前回と同じように熱湯で皮を硬くしました。

風呂に入ると身体が温まり
血管が収縮すると言われますが

写真を見るとよくわかると思います。
猪雄の発情期+漏れがあった+受け取れなく1日遅れたせいか
雌猪より胆嚢の匂いは強いです。
獣臭ですかね。

雄の猪の肉も獣臭がしたそうなので、発情期が原因かもしれません。

熊胆は1週間陰干しした後
木材やステンレスを胆嚢の上に置き
圧縮するようにしますが
猪の胆嚢は小さいので、雌の胆嚢は3日目から置いてみました。

雌の胆嚢はこの辺りから臭いが強くなりました。
ステンレスで押さえた為か風の通りが悪くなったから?

この経験から
雄の猪は4日目にステンレスで押してみましたが
皮が硬くなっていて、安定しませんでした。
あまり、硬くない時にした方が良いかもしれません。

硬くなったので、ステンレスを取り再度陰干しを再開しました。
形は押された状態で変わりません。
どちらとも匂いはあります。

雌の胆嚢を陰干しして
11日後
どちらも硬くなり揺れて当たるとカチカチと音が鳴ります。

市販されている猪の胆嚢は色合いが黒色なので、まだ陰干しが足らないかな?
と思います。
また定期的に追記していきご紹介しますね。

猪胆は漁師さんは二日酔いに使うみたいです。
漢方を扱う医師は胆嚢を注射で液を取り重症の癌の方に漢方薬として、投与すると覚醒し一瞬意識を取り戻した
という話も伺いました。
猪には急性E型肝炎のリスクもありますので、ご注意下さい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?