グッダグダ

久々のJリーグのある週末、私はJ3、J2、J1とハシゴして満喫しつつF1も見ないといけないとなかなか忙しく充実した日々になっております。


とはいえチケット争奪戦や現地組の写真投稿など、今まであって当然だったものがないという違和感も強く感じていて、これを選手はどう思ってるんだろうと強く興味をもっていました。

「その結果がこれだよぉ!!」

と言わんばかりのグッダグダな再開初戦、川崎フロンターレvs鹿島アントラーズの試合をかなり辛辣に振り返りたいと思います。



審判…



完全にこの試合の主役は審判でした。

・谷口のゴールは完全にオフサイド

ダミアンがペナ内でドリブルしたところを引っ掛けられて転んだのもおそらくPK

・終盤の鹿島の選手がペナ内でサンドイッチされて転んだのもVARの判定があればちょっと微妙

・クロスバーを叩いた鹿島のシュートはどうだったのか


といったように、少なくとも4得点分の判定で疑問が出る状況でしたし、人によってはタッチラインからボールが出たのを何度も見逃されているという人もいましたし、審判の試合感やコンディションは明らかに低かったです。


フロンターレは得点できたから利を得たとはいえ被害者です。

谷口を責めたり忖度だなんだとフロンターレを揶揄するのは論外。責めるべきは審判のみ。そこんところ間違えないでほしい。



緩すぎる…こんな鹿島見たことがない…



試合が始まって30分ぐらいの感想は完全にこの台詞に集約されます。


・守備は遅い

・マークは見失う

・パスずれまくり

・前からのプレスも来ない

・コーナーですんなり失点

・オフサイドだったと思ってるのに抗議に行かない

・失点後サバサバとボールを戻しに行く


といったように、勝負にこだわり勝利を至上命令とする鹿島らしい伝統的な姿が全くもって見えませんでした。

フロンターレの選手にもこの後書くように気の抜けた選手や新しいフォーメーションに四苦八苦してる選手も複数居たため、パフォーマンスはお世辞にも高いとは言えなかったにもかかわらずそれ以上に鹿島は酷かった。


きわめつけが前半で2-0になってしまったスコア。

鹿島は苦しい時にはしっかり耐えて相手の流れを切り最小失点で流れを引き寄せるチームですが、30分のタツヤの得点まで許してしまいオウンゴールがなければ完封負けすらしそうな所まで落ちていきました。

実質この前半の30分がだらしなさ過ぎたことで勝負が決してしまったと言っていいでしょう。後半の出来が良かっただけに、我々フロンターレサイドからすれば助かったと言いたくなってしまいます。



復調する鹿島、戦う姿勢すら崩れる川崎



後半の注目ポイントは選手交代

鹿島は明らかに浮いていた内田を代えることが最重要課題で、フロンターレはメンタルの切れたダミアンやカモにされている碧の交代が時間の問題になってきていました。


60分に内田と土居のハマってなかった2名を交代させることで鹿島が先手を打ち、それを見て川崎は脇坂を旗手に。その後はファン アラーノ→遠藤、レオ→永木、和泉→染野と72分までに一気に交代枠を使い切る鹿島に対して、どんどん後手を踏むことになる川崎。特に遠藤は縦横無尽に動いてボールを繋ぎ、ここらへんから戦いの内容は鹿島の一方的な攻勢を川崎はなんとか守り抜くという形になっていきます。


遅れて川崎は74分にタツヤ→学、家長→守田と変えて少しだけ攻撃の姿勢は見せましたが不発に終わり、この頃にはダミアンが完全に置物になって前からのプレスが無くなったため、その後の交代は車屋と下田を投入する完全に守備固めに。クロスバーを叩いたシュートは私は完全に勝ち点3を失ったと覚悟しました。加えてその前の一連の動作のダミアンの動き。私はこの時点で勝利してもキレる精神状況に固まることとなります。笑


いくら調子が悪いとはいえ鹿島相手に1点差をあのグッダグダ守備で守勢のみで守り抜こうなんて、正気の沙汰ではないと思いますし、ミリ単位のシュートのズレでなんとか拾った勝ち点3ですので、やはりここは喜ぶよりも勝って兜の緒を締めたいところです。



ダミアン優等生説が危機的状況に



昨年までのダミアンのイメージはだいたい良いものが多かったはずです、箇条書きで書いていくと

・ジェジエウなど後輩ブラジル人選手の兄貴

・プロフェッショナルな立ち振舞

・フィットこそしてないけど決定力で結果を出す

・フィットしてないけど前プレは頑張る

といったように、特に内面の部分での良さを評価する声は大きかったと思いますが、昨日の試合のダミアンはOG以降内面の脆さをハッキリと露呈してしまい、その後試合を通して言い方は悪いですがお荷物になっていました。


確かにOGは責任を感じる状況ですし、観客が居ないことで後押ししてくれる環境もなかったため、本人にとっては我々が外からあーだこーだ言うよりも遥かに難しい状況だったことはわかります。しかし、内面を評価して戦術的にフィットしていないことに目を瞑っていたことを考えると、今後も内面に不安があるようではどうしても選択の優先順位としては落ちてしまうことは避けられないでしょう。


宮代、旗手、知念と若手有望株が揃ってて、小林も復帰すればもちろんファーストチョイスですし、いまいち仕事がはっきりしない山村を前に置くなんてのも完全に無い話ではないです。こういった後ろが多数控えている状況である以上、ダミアンには数値や姿勢で示してもらわないと出場を確約することはチームとしても難しいのは事実です。



立てよおいぃ!!代えろよおいぃ!!



ダミアンのプレーで最も悪い印象がついてしまったのは85分の鹿島のシュートがクロスバーを叩いたシーンの手前の部分。

ダミアンがボールを受けて前を向き運び出した所、相手選手とぶつかって倒れボールを奪われたシーン。


確かにファウルかもしれないですし、審判には特に立ち上がるよう促されてはいませんでしたが、あれだけの長い間倒れておきながら味方の大ピンチの後のコーナーにはしれっと立ち上がって戻っていると。

確かに疲れて足が動く状況ではありませんし、痛みもあって本当に動けないのかもしれませんが、まがいなりにも自分の所でボールロストをしたにもかかわらず、ずっと倒れたまま味方のゴールが脅かされるというのは酷い話です。ドリブルしてプレスが来るのを利用してファウルをもらう動きにも見えましたし、そこで倒されても笛が鳴らなかったのであればそれは完全にダミアンのミスですので、援護するのは苦しいと思います。


こういった足の完全に止まった選手を結局フル出場させた采配にも疑問は感じますが、最後守備固めで2枚投入してるあたり、鬼木監督的にもギリギリの所でのチョイスだったのかなとも思います。



底に在るなら上がるしかないってことよ


フロンターレの出来はグッダグダでした。鹿島はそれ以上にグッダグダでした。しかし今低い位置に在るということは、それだけ上がっていく幅があるということ。

いきなり次はミッドウィーク開催と辛いですが、試合勘を維持し続けるという意味ではある意味追い風です。

試合内容こそ酷いものでしたが、勝ち点3という最高の結果を手に入れれたわけですから、ここから積み重ねていって上位陣に食いついていきましょう。

勝負感がない時に当たると一番嫌な相手である鹿島に勝てたんですから、これから先の方が楽に勝てるはずです。こういった日程の運の良さも活かして次の多摩川クラシコを勝利しましょう。

お気持ちよろしくです。