アカウンティングの指標分析 ③安全性

アカウンティングの指標分析、その③安全性だどん


自己資本比率(%) = 自己資本 ÷ ( 負債+純資産 )

総資産にしめる自己資本の割合。
自己資本比率が高い=返済義務がない資金が多いということ。
収益性の観点では、自己資本が多い方が良いとは限らない(借入金をもとに事業を拡大することが良い、という側面もある)

流動比率(%) = 流動資産 ÷ 流動負債

流動比率は、「短期的な支払い能力」を示す。
短期間に支払われる負債が、現金化される予定の資産でどの程度カバーできるか。流動資産のなかには、長期間の未回収売掛金が含まれる場合も。内容にも着目する。
※ 日本の上場企業の平均流動比率は120%程度。
※ <補完> 当座比率(%): 当座資産÷流動負債
(当座資産とは、流動資産から現金化しづらい棚卸し資産を除いたもの)

固定比率(%) = 固定資産 ÷ 純資産

長期間資金が拘束される固定資産が、返済義務の無い安全な資金(純資産)でまかなわれているかを示す。
固定比率は100%以下がのぞましい(低いほどよい)
※ <補完> 固定長期適合率(%): 固定資産÷(固定負債+純資産)
(固定長期適合率とは、巨額の固定資産の投資を要する業界の安全性を見る際に利用する。純資産では設備投資資金を賄えないため、分母に固定負債を加える。)

① 手元流動性 = 現預金 + 短期所有の有価証券

② 手元流動性比率(%)
=(現預金+短期所有の有価証券)÷(売上高÷365日)

手元にある何にでも使える資金がどれだけあるかを示す。
※ 日本の上場企業の平均は40日ほど

インタレスト・ガバレッジ・レシオ
= (営業利益+受取利息・配当金) ÷ 支払利息

営業利益と金融収支が、支払利息をどれだけ上回っているかを示す。
比率が高いほど、支払余力が高い=財務の健全性が高い。
※ 日本の上場企業の平均は約11倍。

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