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【6/9対ソフトバンク3回戦●】またも6連勝後に2戦連続完封負け…。6月のBIGWAVEは一旦ストップ…。ケラーの圧巻投球がポジ要素!

こんにちは!かったーです!

阪神タイガース、連敗です。

6連勝後に2戦連続完封負けという今年の阪神を象徴するような流れになってしまいました。

4月末の6連勝後も2戦連続完封負けを喫し、その後得点力不足に苦しめられたので、今回こそそのような嫌な流れに飲み込まれないことを心から願っています。


一方髙寺望夢選手が2戦連続のスタメンで冷静に四球を選んだり、昇格後初登板となったケラー選手が別人のような投球を見せたりと、少なからずポジ要素もあります。

交流戦勝ち越しに向けてポジ要素と課題の両方を私なりにまとめていきたいと思います。



スコア・責任投手・本塁打

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スタメン

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野手成績

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投手成績

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気になった選手

ウィルカーソン

5月度の月間MVPに選ばれたその日に”リベンジ”を果たす機会が巡ってきました。

前回登板6月3日の日本ハム戦、3回7失点と来日後初のKOを食らっていて、中5日で迎えたこの試合でなんとかリベンジを果たしたかったはずです。

ところが結果は「3.2回 80球 被安打6 奪三振1 与四球4 失点3」と序盤から制球を乱し、4回途中で降板してしまいます。


本来のウィルカーソン選手はコースびたびたに投げ分ける訳ではないものの、四球で苦しむタイプではありません。

ですがこの日は初回の先頭打者から四球を与えてしまい、自分のペースが掴めないまま球数が嵩んでいった印象です。

毎回先頭打者の出塁を許し、はっきりとしたボール球も多く本来の姿からは程遠い結果になってしまいました。


登板後ウィルカーソン選手は

「良い所に投げようと慎重になりすぎて、ボール先行の苦しい投球になってしまったよ」

とコメントしています。

矢野監督は

ウィルカーソンは先頭を出す苦しい投球 

「それはフォアボールとかカウントを不利にしての投球なので、なかなかこっちにリズムが来ることもなかったし。前回も良くなかったので、ちょっと2回続いたのでね。ちょっと次までに間が空くと思うんだけど、しっかり調整していくしかないよね」

とコメントしており、余裕がある日程を上手く活用してしっかりと調整を重ねて欲しいということでしょう。

2試合続けて苦しい投球になったので、場合によっては一度別の投手を先発させる可能性もありそうです。


来日1年目の選手にとっては疲れが溜まりきってもおかしくない時期で、2軍にも先発させたい投手が沢山いるチーム状況なので、一度ローテを外してじっくりと調整させるのもありだと思います。

何にせよ本来のウィルカーソン選手を取り戻して、もう一度チームに貢献してもらいたいです。


ケラー

開幕戦の悪夢から約2ヶ月半。

その中心にいたケラー選手が再昇格後初登板でまるで”別人”のような投球を見せてくれました。

8回裏に5番手としてマウンドに上がると三森大貴選手に内野安打を許しましたが、全てのアウトを空振り三振で奪います。

ストレートの最速は154キロで球に勢いがあり、高めで空振りを奪うことができていました。

カーブに加えて新たに習得したスプリットを混ぜることで配球に幅を持たせることができています。

ランナーを背負ってから球速が落ちるという課題も見受けられましたが、このクオリティを維持できるのであれば、十分1イニングを任せることができそうです。


試合後ケラー選手は

「前回登板から間隔が空いてしまったけど、まずは無事投げることができて良かった。きょうはフォークの感覚も良かったし、これまで取り組んできたことを、しっかり出すことができた」

とコメントしており、2軍でやってきたことを披露することができたようです。


満足のいく調整ができないまま、チーム事情でクローザーを任されることになり、さらに初登板は7点差を1点差に詰め寄られた直後とかなり酷な状況でした。

その状況で案の定痛打されてしまい、わずか2試合で登録抹消と異国の地で辛い思いをしたはずです。

それでも腐ることなく自身の調整に時間をかけ、必要性を感じたスプリット習得のために湯浅京己選手に教えを乞うなど「ナイスガイ」であることが伝わってきます。

年齢もまだ29歳と若いのでなんとか”ジャパニーズドリーム”を掴んで欲しいですね。


気になったこと

”快速上位打線”解体のタイミングか?

6月のBIGWAVEは一旦ストップしてしまいました。

この良い流れをもたらしたのは6月1日から組まれた”快速上位打線”と大山悠輔選手で間違いないでしょう。

その”快速上位打線”に関してですが、良い流れが止まったこのタイミングで一度解体しても良いのかなあと個人的に思っています。


6連勝中はこの打順で流れが良かったので、気にする必要はなかったのですが、本音を言うと6月絶好調の大山悠輔選手とコンスタントに仕事をしてくれる糸原健斗選手の打順を下げてまで、同じようなタイプを上位に固めるのは勿体無く感じていました。
(大前提として出ている選手が同じであれば、打順はどう組んでもそれほど差はないと思っています。ただ「良い打者をできるだけ詰めること・積極的なタイプの打者を固めすぎないこと」は打順を組む上で大切だと個人的に思っているので、流れが止まった今こそ2点を踏まえた打順が見たいなあと感じました。)


島田海吏選手中野拓夢選手積極的にスイングしていくタイプの選手なので、凡退する時の淡白さはどうしても気になってしまいます。

その淡白さをチーム単位で軽減するために2人の内のどちらかを下げて結果を残し続けている近本光司選手・大山悠輔選手・糸原健斗選手を上げた方が個人的にはしっくりきます。


週末のオリックス3連戦でも好投手との対戦が続くので、打順を含めた流れを変える工夫がどこかで見られたら良いなあと思っています。


近本光司の”フォルムチェンジ”

この試合に限った話ではありませんが、近本光司選手の”フォルムチェンジ”が気になります。

近本選手の「年度別成績と今季の月別成績」がこちらです↓

毎年の課題であるスロースタートは今年も克服できませんでしたが、月を重ねるごとに右肩上がりで成績を上げており、その点は流石の一言です。

ですが年度別成績に目を向けていただくと明らかなのですが、今年の近本選手は例年と比べて四球が増え、長打が減っています。


昨年の近本選手は早いカウントからガンガン振っていき、四球は少ないもののヒットを量産、鋭い打球で二塁打・甲子園を本拠地に10本程度の本塁打も放てる選手でした。

それが今年はキャリアハイを更新するペースで四球を選んでいるものの、現時点で本塁打は0本・長打率に関してはキャリアワーストと選手としてのタイプが変わってしまっています。

意図的にスタイルを変えたのか、本来の打撃を見失ってしまっているのかは分かりませんが、このフォルムチェンジがチームの得点力不足の一因になっていると思っています。


近本選手の打撃の変化は「打球方向」にも表れていて、引っ張った右方向への打球の割合が低下し、センターから逆方向への打球割合が上昇しています。

2021年「左方向:30.2% 中方向:25.8% 右方向:44.0%」
2022年「左方向:33.5% 中方向:28.7% 右方向:37.8%」
※6/9終了時点

「四球が少ない」という課題と向き合った結果、逆方向への意識が高まり引っ張った鋭い打球が減ってしまったということでしょうか。

何にせよ短所を克服し長所が消え、選手としての価値が落ちてしまっては本末転倒でしょう。
(守備走塁での貢献度があるので、総合的な価値は非常に高いと思っています。ただ打撃だけに目を向けると少し物足りなさを感じています。)


近本選手は今の阪神打線のコアで間違いないので、その立場の選手がOPS.600台では寂しすぎます。

連続試合安打が続き、安打数がセ・リーグトップなのは喜ばしいことですが、より一層鋭い打球が増えてくることを願っています。



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ありがとうございました。

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