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【S18 最終770位】ディンカイヌメルパオカミザシアン

こんにちは!かったーです!

今回はランクバトルS18にて最終770位を達成した構築を紹介していきたいと思います!

自己ベストには及ばない結果ですが、1から自分で構築を組み始めて最終3桁を達成することができたので、とても自信をつけることができました。

考えていたことをできる限り言語化していくので、ぜひ最後まで読んでいってください!

結果

使用構築

※8/1現在非公開

構築経緯

※未来の自分のためになるよう細かく書いたので長めです。特に補足はこの構築とは関係ないので、ガンガン読み飛ばしちゃってください。

初めての禁伝環境ということで「様々な禁伝に触れること」「対戦数を稼ぐこと」を意識してシーズン序盤を過ごした。

対戦数を稼ぐ中で「禁伝を意識しがちなレギュレーションではあるが単純な当たる回数で言えばパオジアン・ハバタクカミがトップ2であり、さらにこの2匹の性能が凶悪である(特にパオジアン)ため自由にさせてはいけない」と強く感じ、2匹を自由にさせない構築を作ろうと決意。

タイプ上この2匹に強く、僕自身が得意な”対面的な構築”を作ることができるザシアンを軸に据えることにした。

ザシアン軸にとって天敵となるヘイラッシャをどう処理するか考えていたところ「誘って嵌められれば最悪でもザシアン圏内には押し込めるんじゃないか?」という結論に辿り着き、それを実現できる渦アンコカイリューを採用。

カイリューだけでは心許ないので、特殊アタッカーとしてハバタクカミを採用。ブエナ瞑想型とすることで黒バドレックスの上から殴れてかつミライドンと打ち合えるようにした。
(よりヘイラッシャに強く出られるテツノツツミと併用していましたが、その他のポケモンとも広く打ち合える点を評価してハバタクカミに落ち着きました。)

ここからは「主要な禁伝に対して投げていけるか」を念頭に置いてポケモンを採用していった。
ミライドン軸・黒バドレックス軸対策としてチョッキディンルーを採用したが、積んでくるミライドン・黒バドレックスが増えてきたように感じ、HDに厚いオボンふきとばし型に変更した。

対面構築を組む上で必須な襷枠(勝手に僕がそう思ってるだけ)としてパオジアンを採用。

ここまででずば抜けて勝率が悪かったのがホウオウ軸でその対策を自分なりに考えてみたところ「裏のヘイラッシャ等の物理受けに負荷をかけられる特殊ポケモンでかつカウンターを持っているポケモンなら荒らすことができる」という仮説に辿り着いた。その条件に当てはまったヒスイヌメルゴンを採用し構築が完成した。

◎補足
・禁伝について
ザシアン以外に「チョッキコライ・スカーフコライ・オボン瞑想黒バド・襷悪巧みアンコ黒バド・スカーフカイオーガ・黒キュレム」に触れてきました。
特に黒バドレックスミライドンコライドンの3匹はずば抜けたパワー(単純な火力だけでなくできることの多さも含めて)を持っており、今後も環境の中心に居座り続けると思います。ただ使ってて感じたのは「ミラーが難しすぎる」ということで、正解にも不正解にもなる行動が多すぎて僕には扱いきれませんでした。
構築記事が出回り環境が煮詰まってくれば、この難しさも軽減されそうなのでS19以降は偏見を持たずフラットに考えていきたいと思います。

・試したポケモン
構築経緯ではスムーズにこの6体に辿り着いたように書きましたが、実際はいろんなポケモンを試していて、何ならこの6体よりも長く使ってきたポケモンもいます。
物理禁伝対策兼嵌め要員として妖T挑発持ちヒードラン、ホウオウ軸やドヒドディンルー系を崩す要員として電気Tラム剣舞パオジアン、ヘイラッシャ対策兼汎用性の高いポケモンとして襷テツノツツミ、ザシアンと合わせて物理の役割集中を可能にする鉢巻カイリューなどいろいろ使ってきました。


単体解説

ディンルー

持ち物:オボンのみ
テラス:毒
性格:わんぱく
262(252)-130-168(60+)-×-125(196)-65
HD → C187ミライドン(特性込み)の抜群テラバオボン込み2耐え
じしん / カタストロフィ / ステルスロック / ふきとばし

積んでくるミライドン・黒バドに対抗するためにチョッキではなくこの型で採用しました。

殴っていく性能は落ちてしまいましたが、ふきとばしの刺さる場面が多くこの型で間違いなかったと思っています。
(チョッキがメジャーであるが故にステロ・ふきとばしが考慮されなかった印象)

不用意に初手投げすると役割対象と対面する前に疲弊してしまうことが多かった(例:水ウーラオスと対面する)ので、最低限仕事ができるようあと投げすることを意識していました。


カイリュー

持ち物:たべのこし
テラス:水
性格:ずぶとい
197(244)-×-149(164+)-121(4)-121(4)-112(92)
S → 麻痺状態の最速黒バド抜き
ほのおのうず / アンコール / でんじは / はねやすめ

ヘイラッシャ・カバルドン等の物理受けを誘い出し、嵌めていくのがお仕事です。

物理ポケモンと対面することを意識したので、Sラインだけ調整を施し残りはHBに割きました。

ほぼほぼ想定通りの仕事をしてくれましたが「命中不安・アンコ択」がどうしても付きまとうので、使用者の技量が問われるポケモンだと強く感じました。

テラスはコライドン・ザシアンの主要ウエポンを等倍以下に抑える水としました。


ヒスイヌメルゴン

持ち物:とつげきチョッキ
テラス:飛行
性格:れいせい
187(252)-121(4)-129(68)-168(180+)-171(4)-72
HB → A特化ディンルーのじしん確定耐え
A → B4振り黒バドをはたきで確定1発
りゅうせいぐん / かえんほうしゃ / はたきおとす / カウンター

最終日前日に惨敗したホウオウ軸対策として採用し、構築のラストピースになってくれました。

「ホウオウのじしんをカウンターで返し、裏から出てくるポケモンにはたきおとすを叩き込む」ことを想定していましたが、実際はホウオウ側がせいなるほのおを選択してくるので、ホウオウを倒し切ることはできませんでした。
(A特化ホウオウの聖炎=88〜105ダメージ)

それでもカウンターを見たホウオウが体力管理のためか引いてくれたので、裏にはたきおとすorりゅうせいぐんが刺さり有利に試合を進めることができました。
(引いてきたグライオンのどくどくだまをはたいた瞬間が一番印象的です)

一般ポケモンの中ではずば抜けた特殊耐久を持っているので、想像以上に様々な構築に投げることができ、思わぬ活躍をしてくれました。
(物理用のカイリューとセットで投げ、ザシアンを通せるところまでお相手を荒らす役割を担ってくれました。)

また環境にそう多くはないポケモンということもあってか、お相手が少し舐めた行動(こちら視点そう見える)をしてくれるのも活躍できた要因の1つだと思います。

技構成ははたきおとす・カウンター・りゅうせいぐんは確定として、ラス1はミライハッサムの並びを意識してかえんほうしゃとしました。

禁伝を無理やり持っていくことができるカウンターはこれまで以上に価値のある技だと強く感じたので、上手く組み込んだ構築を今後も考えていきたいと思います。


パオジアン

持ち物:きあいのタスキ
テラス:ゴースト
性格:いじっぱり
155-189(252+)-101-×-85-187(252)
つららおとし / せいなるつるぎ / ふいうち / ぜったいれいど

S18最強(凶)ポケモンだと思います。

対面的な構築を作る上で型はともかく採用しない手はないと考え、シーズン通して様々な型を使ってきました。

最終的に一番汎用性が高くどんな構築にも投げていけることを評価してこの型に落ち着きました。

ただ”汎用性”と言えば聞こえは良いですが「なんとなく・とりあえず」選出をしてしまう要因になったと感じているので、ここがこの構築の改善点だと思っています。

構築に”上振れ要素”を自然に盛り込めるので、本当に最強(凶)ポケモンだと思います。
(ラス1襷の潰れたパオとラス1HP満タンの白バド対面(お互いにテラスなし)、つららひるみ×2で壁ターンを枯らし、その後ふいうちで勝った時は我ながら震えました。)


ハバタクカミ

持ち物:ブーストエナジー
テラス:電気
性格:おくびょう
151(164)-×-89(108)-177(172)-156(4)-179(60+)
(細かな調整意図を忘れてしまいました。最低限の耐久を確保して残りは火力に注ぎ込んだイメージです。)
ムーンフォース / 10まんボルト / めいそう / いたみわけ

コライドンの登場により、これまでと比べてブーストエナジー以外の持ち物に注目が集まっていた印象ですが、”晴れ”じゃない状況の方が圧倒的に多いので、僕の中では「結局安定するのは”ブエナ型”だ」という結論に辿り着きました。

担って欲しかった役割が「ザシアンが呼ぶ物理受けに負荷をかける」「ミライドン・黒バドの上から殴っていく」だったので、火力のある瞑想いたみわけ型で採用しました。

スカーフミライドン・スカーフ黒バドが多くいたので、想定よりは活躍できなかった印象ですが、構築に欠かせないピースとして上手くハマってくれたと思います。

テラスは当初ミライドンを強く意識して地面で採用していましたが、パオジアン・水ウーラオスの先制技で処理されてしまうのが弱いと感じ電気に変更しました。

結果的に”半減+上からの瞑想”でミライドンには抗うことができますし、ドヒドイデやママンボウに想定外の火力を押し付けることもできたので、これで正解だったと思います。


ザシアン

持ち物:くちたけん
テラス:ノーマル
性格:いじっぱり
199(252)-220(236+)-136(4)-×-136(4)-170(12)
A → 11n
HB → A特化鉢巻カイリューの地震乱数1発(6.25%)
HD → ステロ+C1段階上昇黒バドのアストラルビット乱数1発(18.75%)
(耐久ラインは目安です)
きょじゅうざん / じゃれつく / でんこうせっか / つるぎのまい

本構築のエースです。

レギュレーションG開幕前の考察では
「特性種族値の弱体化により、火力が落ち、強く使える場面が限られたポケモン。さらにS135族の上を取れるという強みを活かすにはSに補正をかけ努力値もかなり割かないといけないので、火力だけでなく実質的な耐久も微妙になってしまった。」
という評価をされることが多かった印象です。

実際にASベース(S136族抜き)のザシアンを使ってみるとこの指摘通り火力も耐久も微妙で思うように勝つことができませんでした。
(構築の問題、理解度の問題でもあるので一概に弱いとは言い切れないと思います。)

また「S135族の上を取れる」という強みに関しても、135族たちがスカーフ・ニトチャ・古代活性等でSを上げてくるので、強みとも言い切れない気がしました。

そこで何か良い案はないかと考えた結果「Sを諦めHAベースにすれば実質的な弱体化が種族値ダウンのみになるので”剣盾時代”と遜色ないパワーを発揮してくれるのでは?」という結論に辿り着きHAベースで採用しました。

これが上手くハマり”剣の王”の名に恥じない、素晴らしい活躍を見せてくれました。

具体的には黒バドレックスの+1アスビを耐えつつ返しのきょじゅうざんでワンパンしたり、てんねん勢以外の耐久ポケモンも剣舞を絡めれば簡単に崩すことができます。
(ランドロスの地震もA特化でなければ確定で耐えることができます。)

諦めたSに関しても無Tでんこうせっかでカバーすることができるので、それほど気にならずに済みました。

その他で言うとタイプが非常に優秀で、一定数環境に存在した「毒びし構築」にも強いですし、テラス依存度が低いので他のポケモンたちにテラスを回すことが出来ます。
(テラスを上手く用いれば一般ポケモンでも禁伝と打ち合うことが可能になるので、構築単位で戦える幅を底上げしてくれた印象です。)

そのためテラス依存度が上がってしまう地面テラバ・水テラバ型では採用しませんでした。


剣盾の禁伝環境をほとんど経験したことがない僕にとって、一番使ってみたかった禁伝がザシアンで、その子と一緒に一定の結果を残せたのは本当に嬉しかったです!


選出

vs黒バドレックス・ミライドン
初手:ディンルー・パオジアン・ザシアン
2手目以降:ザシアン・ハバタクカミ・ヌメルゴン

vsコライドン
初手:カイリュー
2手目以降:ザシアン・ハバタクカミ・パオジアン

vsホウオウ
初手:ヌメルゴン
2手目以降:ザシアン・ハバタクカミ・パオジアン

・主な決め事はこんな感じでほとんどその場その場で対応していった感じです。

・てんねん勢がいるとザシアン単体で勝ち切ることができないので、選出しないか別のポケモンで削る算段が立てば選出するといった形で対応していました。

・特性を考えると初手ザシアンはリスクが大きいように感じますが、それを踏まえた相手の選出に初手ザシアンが刺さるので、初手投げもしていました。

・新環境1発目かつ禁伝のパワーが凄まじいので「半分以上投げていける基本選出」のようなものは用意できる気がしませんでした。


きつかったこと

・てんねん
ザシアンの天敵なので当然ですがきついです。ヘイラッシャはカイリューで嵌めることができるのでまだましですが、嵌められないラウドボーンがとんでもなくきつかったです。

・スカーフコライドン
物理受けをカイリューに一任してた都合上、電磁波を入れても上を取られるスカーフコライドンはかなりきつかったです。とんぼでくるくるされるだけで簡単に崩壊してしまいます。

・メタモン
ザシアンの選出を渋る要因になるので選出画面で嫌な気持ちになります。

・母数の少ない禁伝(カイオーガ・テラパゴスなど)
対戦経験が少ないためどういう立ち回りをすれば勝ちに近づけるのかがふわっとしており難しかったです。
(構築というより僕自身の問題)

・壁構築
抗う手段がないのでシンプルにきつかったです。パオジアンにかわらわりを仕込んでる方がいて「すご!」と思いましたが、採用に踏み切るには至りませんでした。
(ちょっと後悔しています)


ザシアンの強み・弱み

ここではザシアンを使ってきた中で感じた強みと弱みを箇条書きで羅列していきたいと思います。これからザシアンを使ってみようと思ってる方の参考になれば幸いです。

◎強み
・タイプ
→テラス依存度が低い
→毒びしが効かない

・環境トップのパオジアンハバタクカミに強い
→選出抑制になっているのか最終日前日からの約120戦で9回ずつしか選出されませんでした。

・禁伝としては珍しい先制技持ちでかつあまり考慮されない

・同速やミラーを回避しながら”黒バドミラコラ”の3強に勝つ可能性がある

・一般ポケモン最強格の”カイリュー”と攻めの相性が良い

◎弱み
・禁伝枠でありながら投げられない構築が存在する
→ラウドボーンが無理すぎます。メタモン相手にも投げない方が賢明です。
→逆に誘い出すことができるので、強みにすることも出来そうです。

・特性が一度きりなので引く動きのデメリットが大きい

・持ち物固定

・タイプ一致技が両方とも鋼半減
→不意の鋼Tで止まってしまいます。


最後に

ここまで読んでいただきありがとうございます!

世に出回る構築記事が少ない新環境1発目にかなりの苦手意識がありましたが、「これを乗り越えないといつまで経っても人の構築を真似することしかできないぞ!」と自分に言い聞かせ、じっくり考えながらポケモン対戦に臨みました。

これまで以上に対戦数を稼ぎ、これまで以上にダメ計を回しました。

それが結びついたのかは分かりませんが、苦手な新環境1発目に一定の成績を残すことができたので、大満足ですし自信にもなりました。

ただ最後の最後に”汎用性”という言葉に逃げて、構築や選出をなあなあにしてしまったのは反省点です。
(主に襷パオジアンのことです。)

今回身につけた自信を持ちながらいろんな方の構築記事で勉強し、レギュF同様右肩上がりで順位を上げていけるよう頑張っていきたいと思います。

何か記事内に問題点などがありましたらX(https://twitter.com/kattar_poke)のDMで指摘していただけると助かります。

ありがとうございました!


◎過去の構築記事

◎SNS

X:https://twitter.com/kattar_poke


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