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【7/30対ヤクルト15回戦○】才木1186日ぶりの甲子園での白星!"下位打線の厚み・佐藤輝明の逆方向弾"など打線に明るい材料が!ついに首位とのゲーム差が1桁になったぞ!!!!

こんにちは!かったーです!

阪神タイガース、5連勝です!


1巡目こそヤクルト先発小澤怜史選手に封じ込められましたが、4回裏に打線が繋がり一気に5点を奪います。

クリーンアップが返しそびれたランナーを6番以降の選手たちが返す素晴らしい攻撃ができました。

さらに佐藤輝明選手の逆方向へのHRロドリゲス選手のタイムリーで追加点を奪います。

「下位打線の繋がり・苦しんでいた佐藤選手がHRを含むマルチ安打」と打線に明るい材料が多く、次戦以降の期待感も大幅に増しました。


投手陣に目を向けると、先発の才木浩人選手村上宗隆選手に2ランを浴びたものの6回2失点で勝ち投手に、甲子園では1186日ぶりとなる勝ち星です。

7回からは前日同様”マシンガン継投”を敢行します。

追い上げられたために湯浅京己選手・岩崎優選手を投入することになってしまいましたが、逃げ切ることができました。

この継投に思うことは後述しますが、浜地真澄選手・湯浅京己選手の圧巻投球が相手に流れを渡し切らなかった大きな要因になったと感じるので、結果的に間違いではなかったと言えそうです。

これで首位ヤクルトとは9ゲーム差になり、最大17ゲームあったことを考えると「よくここまで来たなあ」というのが素直な感想です。




スコア・責任投手・本塁打

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スタメン

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打者成績

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投手成績

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気になった選手

才木浩人

初回・2回を僅か13球、その内12球がストレートとヤクルト打線を力でねじ伏せます。

続く3回表にそのストレートをオスナ選手・長岡秀樹選手に捉えられ、ピンチを招くと配球が一変、塩見泰隆選手をフォークでサードゴロに、山崎晃大朗選手にはカーブでカウントを整えフォークで空振り三振を奪います。

才木選手の決め球フォークを1巡目に隠していたことが効いた素晴らしい攻め方だったんじゃないでしょうか。

最初のピンチにこの日投じていなかったフォークを低めに投げ切った才木選手のレベルの高さを感じた対戦でした。

その後4回表・6回表に村上宗隆選手にやられてしまいますが「6回 72球 被安打4 奪三振3 与四球1 失点2」で勝ち投手の権利を持って降板、先発投手としての役割を果たしてくれました。


投げ抹消や球数から「手術明けで無理はさせない方針」なのは明らかなので、6回まで投げてくれれば十分すぎると個人的にはそう感じています。

これで才木選手は1186日ぶりの甲子園での勝ち星となり「完全復活・さらなる飛躍」に向けて着々と階段を登ることができています。

あのヤクルト打線をねじ伏せた直球と落差の大きいフォークを用いて、ローテの中心に近い将来なってくれているはずです。



糸原健斗

「やっぱり大山の後ろは糸原だ!」


場面は4回裏、先頭の島田海吏選手右中間へのツーベースを放ちチャンスを作ります。

ですが近本光司選手・佐藤輝明選手がランナーを進めることすらできずに凡退、大山悠輔選手は半ば勝負を避けられる形で四球を選び、2アウト1,2塁糸原健斗選手が打席に向かいます。

糸原選手が打つか打たないかで流れが大きく変わる場面で、今後大山選手との勝負を避けられにくくするためにも、この打席が非常に重要だったと思います。

そこで糸原選手は初球のフォークに食らいつき、バットの先でセンター前に落とすタイムリーヒットを放ってくれました。


ロドリゲス選手が1軍合流後”長打”を含めた好成績を残し続けているので、糸原選手と打順を入れ替えるべきという声もちらほら聞こえてきます。

ただ個人的にはこの打席のように長打はなくとも食らいついて”ことを起こせる”点で糸原選手の方が大山選手の後ろに適任だと感じています。

もちろん糸原選手にはもっともっと数字を上げて欲しいのは間違い無いですが。


この1本に関して糸原選手は

「才木がピンチをつくりながら頑張っていた。展開的にも重い空気が流れていた。なんとか先に点を取って助けてあげたかった」

とコメントしています。

ドラフト同期の繋がりを感じるコメントですね。



佐藤輝明

オールスター明け結果以上に内容の悪い凡退が目立っていた佐藤輝明選手

私自身ただの阪神ファンに過ぎないので、具体的に何が悪いのかは分かりませんが、打撃フォームの重心が少し下がり、簡単に空振りしてしまう姿が目立っていた印象です。

そんな中、5回裏に外のボールを上手く擦ったような形でレフトスタンドまで運びます。

昨年のオープン戦などでよく見られた打球方向だったので、どこか懐かしさを感じる一撃でした。

というのも昨年と今年の打球方向割合を比較すると、安打全体では逆方向への打球が増えているものの、本塁打に限ると逆方向への打球が減っているのが分かります。

佐藤輝明 打球方向割合
2021年
左方向:29.3%(20.8%)
中方向:24.9%(16.7%)
右方向:45.8%(62.5%)

2022年(7/31終了時点)
左方向:35.7%(12.5%)
中方向:23.5%(25.0%)
右方向:40.8%(62.5%)

※括弧内は本塁打

参考↓

これは完全に私個人の予想ですが佐藤選手が”確実性アップ”を最重要課題として取り組んでいて、その結果昨年よりもパワーを抑えているように見えます。

そのため昨年であれば逆方向でもスタンドインできていた角度の打球が本塁打にならず、安打止まりになっているのかもしれません。

仮にこうだったとしても「小さくまとまろうとしている」訳ではなく、打撃3部門全てで度肝を抜く成績を残すための通過点だと思っています。

村上宗隆選手の成長曲線が好例です。

村上宗隆 年度別成績
2018年
打率.083(12-1) 1本塁打 2打点
5三振 2四球 OPS.548

2019年
打率.231(511-118) 36本塁打 96打点
184三振 74四球 OPS.814

2020年
打率.307(424-130) 28本塁打 86打点
115三振 87四球 OPS1.012

2021年
打率.278(500-139) 39本塁打 112打点
133三振 106四球 OPS.974

2022年(7/31終了時点)
打率.316(326-103) 37本塁打 95打点
80三振 76四球 OPS1.149

村上選手の場合はあまりに規格外過ぎるので、分かりにくい気もしますが、着々と三振を減らし、四球を増やし、長打力を増しながら、打率も上げていき、今年の化け物じみた成績に繋がっています。

神宮と甲子園の違いを考慮すると、高卒・大卒の違いがあるとはいえ佐藤選手も十分誇れる成長曲線を描いてると言えそうです。

成長の階段を一段一段確実に登っている佐藤選手を長い目で見守っていきたいですね。



気になったこと

7回以降の継投

結果的に快勝となったこの試合の誤算は「勝ちパターンの3人を投入せざるを得なくなったこと」でしょう。

7回から継投に入り、2番手として加治屋蓮選手がマウンドに上がります。

先頭の中村悠平選手の出塁を許しオスナ選手を打ち取り、左の長岡秀樹選手を迎えたところで岩貞祐太選手に交代します。

その岩貞選手は長岡選手にツーベースを浴び、青木宣親選手に犠牲フライを許したところで降板、浜地真澄選手がマウンドに上がります。

浜地選手が塩見泰隆選手から見逃し三振を奪い、この回を最小失点で食い止めます。


この継投が賛否を生んでいて「下位打線を相手に”マシンガン継投”する必要があったのか」などの声が見受けられます。

おそらく矢野監督が描いていた理想は「7回を加治屋・岩貞で、上位打線を迎える8回を浜地に任せる」というものだったと推測できます。

それが加治屋選手・岩貞選手が打たれてしまったので、浜地選手を前倒しで登板させざるを得なくなったということでしょう。

個人的には「展開上仕方なかったかな」と納得することができています。

7月は先発投手が長いイニングを食ってくれていて、登板間隔がキツキツではなかったので、悔いを残さないことを最優先に注ぎ込む選択を取っても問題なかったと思っています。

どことなく開幕戦に似た嫌な雰囲気も感じましたしね。


とにかく勝ちに繋がったことが何よりですね。



こちらのnoteも是非ご覧ください↓

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ありがとうございました。

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