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人件費

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クリスマスの日に限定でやったケーキです
これを作ったスタッフ
全ての事が“職人”さんと感じるような行動
意志をいつも感じます
足りない部分も含めて有能
パン屋には実際は必要ないケーキを
一生懸命作り込んで
その存在意義をしっかりと
泣きながらもプレゼンが出来て
きちんと“その域”まで持っていく
素晴らしいこれも才能だと思います
ケーキの事はまた改めて紹介します
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さて、前回パン屋の売上が
日商十万円だった場合の人件費を含む
経費を見ていきましたが、
なんと大幅な赤字になると
言う試算が出てしまいました。

意外と皆さんが思っていた
解答と違うかも知れません^_^💦

単純に考えると、この試算で黒字にするには、
いったい何を削るべきなのでしょうか?

経営者が一番に考え付くのは、
恐らく人件費でしょう。
つまり、年収300万円は出さないとか、
パートにすれば一人分の給与で
三人のパートタイマーが雇えるとか、
とにかく前回も書きましたが、
土地がもらい物であるとか、
貯金やら退職金などのまとまった
現金がある方以外の場合
設備費は中古にするとかで
少々はスタート
資金なら安くすることが可能ですが、
最終的には人件費を削るという
判断を取る事になるのです
✳︎
さらに、人件費つまり従業員には
福利厚生として、制服を付与したり
厚生年金を支払ったり
と~ってもお金がかかります。
全員パートでまかなえる冷凍生地を使った
職人要らずのパン屋が
どんどん増えていってしまうのです。
 前回も少々触れましたが
売上目標を決めるにあたり
まずオーナーであるあなたが
何人の従業員をかかえる
気構えがあるかを決めなければなりません。

何人の運命共同体であり、
家族であるところの従業員と共に、
日々明るく
楽しいパン屋を運営していきたいですか?

夫婦と二人で仲むつましく
つつましくと行くも良し。

立派な職人を二人、若手を二人、
販売員は可愛いアルバイトの子でもいいかな?

いやいや職人は一人で個性を出してもらって、
後はパートさんをたくさん雇って
職人をフォローさせよう。

女性スタッフだけで
清潔感をアピールしたお店もいいかも。

などなど、どんなお店にしていきたいか、
それを実現するには
どんな人を何人雇用すれば良いのか
このあたりをまず明確にするべきです。

そして、それだけの人に満足に
給与を支払えるようになるには、
いったいいくらの売上が必要なのか
試算するのです。

人件費と原材料費以外の経費は、
削れるならば削れるだけ削減するべきです。

しかし、人件費とは従業員の生活を支え、
未来への備えも蓄えながら、
日々全力で戦う為のエネルギーの源なのです。

働く者にとって、常に生活や将来の事を
一緒になって考えてくれる
オーナーは理想の存在であり
そんなオーナーの為だからこそ、
一生懸命になれるのではないでしょうか?

何かと言えば減給・リストラでは、
頑張りたくても気が入りません。

そもそもオーナーの試算が甘いから
招いた売り上げの低下だというのに、
結局最後は従業員にしわ寄せが来るのですから、
たまったものではありません。

どんな希望を抱いて、新しい
あなたのお店へ共に働こうと
思って来てくれたかを、
オーナーは心に刻まなければなりませんし、
そんな運命的な出会いに、
心から感謝して欲しいものだと思います。

現実問題として、パン屋で働く、
特に若者は必ずと言って良いほど
給与に関しては愚痴をこぼしています。


そんなパン屋オーナーは、
また必ずと言って良いほど売上が上がったら
給料も上げるよといいます。

これはつまり、売上が上がらないのは
従業員のせいだと言っているのと同じです。

そして、給料が低いのは、
従業員が無能だからだと
言っているのと変わりません。

こんな事だから、従業員は
愚痴るし売上も
いつまでたっても上がらないのです。

従業員がやる気のパン屋はは、
会話は常に明るく、
内容は新商品のことばかりです。

皆が新しい自分が開発した
新商品を発売したくてうずうずしている。

だから、お店はいつも
新商品で活気付いている。

そんなお店にお
客様は引き寄せられてくるのです
おわかりですか?

どうせ払う費用です
受け取る側が、
納得のいくような給与体系と、
ガラス張りの利益配分を行う事で、
喜びも苦しみも共にできるのではないかと
私は考えます。

それでも当然のごとく思い通りの
売上が上がらないこともあるでしょう。

しかし、そんな時も日頃から
ガラス張りの経営を行っていれば、
従業員一人ひとりが
あなたの味方になって考えてくれる筈です。

従業員と言うのは、
オーナーが勝手に決めた
命令を聞きたいわけではないのです。

共に考えたいのです。

このあたりをどうか肝に銘じて、
最後に頼りになるのは、
家族であり運命共同体でもある
従業員だということを忘れずに、
商売を始める意義について
じっくり思案される事を祈ります。

でもね全てを平等にと言っても
私自身で言えば全てを捧げてますから
もう何も出ませんよ(笑)

有名シェフは
私の知る限り皆人格者です。

ということは
私は違う^_^👍笑

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