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最近流行りの英語コーチングの価値と本質を考えてみる

約半年ぶりにnoteを書いています。
久しぶりにnoteに書きたいと思うことがあり、自分の感情の備忘録も兼ねて筆を走らせています。

思えばこの半年でいろいろあり、今は日本に帰国し2週間の自宅待機中です。日本はいい国だ。でも海外に出て本当によかった。
まあそんなことはさておき、今回は3月末に入社する英語のコーチングスクールの課題をやっていて思ったことをまとめたいと思います。

英語のコーチングスクールとは?

最近流行っていますね。いわゆる英会話スクールや学校のような教える授業をせず、受講生が目標達成(多くはTOEIC)のためにどうすればいいのか一緒に考え、ときには叱咤激励しサポートしていく。そんなスクールです。

コーチングという言葉もある意味で定義が難しく、正直言ったもの勝ちみたいな状態になっている気がしますが、言葉の詳細はここでは割愛。
しかし、英語のコーチングスクールに共通していることは、徹底した自学自習をさせること。これはどのスクールも同じだと思います。

自学自習の必要性

それはいたってシンプルで、語学の上達において、必要とされる学習時間の確保なくして上達はありえないから。
有名な話としてはアメリカの外交官養成所(FSI)のデータが引き合いにだされます。説明はめんどいので、気になった方はこちらを参照に。

まあ要するに、ある程度の時間を費やさない限り成果は出ません。当たり前といえば当たり前です。駅前留学などで流行った英会話スクールを例にとって考えてみましょうか。

週に1回60分〜90分のレッスン
英語のシャワーという謳い文句のもと、All Englishでレッスンを行ったとしても、1ヶ月で4時間から6時間。
年間に換算しても48時間から72時間程度
年間数十万円という金額でありながら、必要とされる学習時間には到底到達できません。
何年かかるんや・・・

英会話スクールの良し悪しはさておき、受講生がスクールに来るその時間に価値を置くことが多いのが英会話スクールの特徴です。つまり、どんな良い授業ができるか。そしてどんな居心地の良い空間を作れるか。
もちろんいい授業をすれば、受講生のやる気もあがり、モチベーションにつながるかもしれません。スクールによってはカウンセリングや自習用教材を追加で出すなどしており、これもコーチングと言ってしまえばコーチングになりますね。

でも現実的なところで、週1回の受講だけを1年間続けても力はつきません。これは100%事実なので断言します。目標のレベルにもよるかもしれませんが、少なくともスクールに目標を持って入会する方が掲げる目標の達成はできないでしょう。自習無くしては。

それでも賢い方は成果を出します。ここでいう賢いというのは、英会話スクールの価値を理解し、その時間とその時間外をどう使うか考えて取り組んでいる人です。まあそういう自分のマネジメントができる人はぶっちゃけ英会話スクールを選ばないことがほとんどだと思います。
少なくとも以前勤務していた大手英会話スクールにはあまりいませんでした。

繰り返しですが、英会話スクールの良し悪しを言うつもりはないです。受講生の方によっては、その毎週のレッスンが社会的な関わりの時間であり、趣味として続けている方も多くいます。特に目標がない方もいますので、それはそれでいいと思います。

でも、3ヶ月後にTOEICで730点ないとやばい。最後に受けたTOEICは600点あるかないか。どうしよう・・・

そんな人はたぶん英会話スクールでは厳しい。
成果を出すためには時間を費やさなければなりません。そして、その時間を費やすのは講師でもコーチでもなく、言わずもがな受講生自身です。受け身の姿勢で身に付く魔法のような方法はありません。留学生でも、何も身につかない学生も珍しくないですから。
いかに自分の日常の中に学びの時間を入れることができるか。そして、それを継続できるか。継続していく中で振り返り、修正できるか。また、自分の目標と現状のレベルにあった内容を選択できるか。そんな主体的なマインドとそれをこなす実行力が必要不可欠です。

でもそれを自分で全てマネジメントできる社会人はなかなかいない。
人間はついつい楽なほうに流れてしまうものです。寝る前のスマホがよくないとわかっていても、見てしまいますよね。
学びに費やす時間を得るためには、何かをやめる必要があるんです。
時には残業で死にそうな時もあるでしょう。夫婦喧嘩をしたり、二日酔いのときもあるでしょう。そんな日常生活に英語学習の要素を入れ込むんです。
そこも含めて一緒にサポートしていくのが英語のコーチングスクールです。

言語習得の成功要素とは

次の2つの要素の掛け合わせです。

学習時間

生産性

効率よく勉強したい、という人がたくさんいますが、そういう人に限って必要とされる時間を確保できていないことが往々にしてあります。
誤解のないように言うと、生産性や効率化という言葉は楽をするための言葉ではないです。あくまで学びを加速させる追加の要素でしかありません。レベルにあった教材、アプリなどの使用、適切なフィードバックなどですね。でもそれらは全て学習時間あってのものです。まずは学習時間をいかに捻出できるか。

そして、ここにモチベーションは必ずしも必要ではないと思うようになりました。というのも、人間には習慣力があり、続けられる仕組みのもと、続けれていけばそれが習慣になって勝手にやります。そこにモチベーションという感情の要素は必要なくなる。
まあ最初は必要かもしれませんが、ある学者はそれをモチベーションと呼ばず、investment(投資)と言ったりしています。
ただし、一人で新しい習慣作り、しかも大変なこと(ぶっちゃけやりたくないこと)をやるので、そのための仕組みも必要です。それもコーチングスクールの特徴ですね。

おまけ

これって皮肉なんですが、逆にこういったビジネスは、人間は自分で自分のけつ叩きができないからこそ成り立っているのかな、なんて思ったりします。

自分がこのタイミングで帰国を決めたのは、言語習得の最先端がこの英語コーチングだと確信したからです。学習者をいかに学習にコミットさせるか。学習者中心であるとおおっぴらに断言し、そこにフォーカスしているメソッドです。
逆に言うと自分で自分にコミットできる人間にはこのサービスは必要ないわけです。今日本で英語コーチングが流行っているということは、目標がありながら、自分で自分のためにコミットできない人が多いからこそ成り立っているビジネス。
そんな気もしています。まあそれも自然の摂理かもしれませんね。言語習得に限らず、ダイエットなども結局誘惑に負けてしまう人も多くいます。

いや〜本当に3月から楽しみです。新しい形で英語教育に関わることができます。自分の人生は全て英語教育にコミットしたいと本気で思っていますし、その責任もあると思います。もちろん英語の学びもつづけています。

自分は本当に恵まれた人間で、いろいろな経験を通して自分で自分のけつ叩きができるようになりました。
コーチングが必要ない数少ない人間です。だからこそ、それを必要としている人に手を差し伸べる人間でいたい。
英語を学んで、人生が変わり、輝いた。英語が(普通の人よりは)できるようになって、その先に/道中に新たな可能性がありました。

じゃあ、今度はそれを社会に還元せねば。
そんな想いです。やったるで〜


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