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落語稽古日誌(10):「金明竹」稽古2回目

落語教室での「金明竹」稽古2回め。
今日は符丁の多い口上を述べる後半部分を中心に話した。所作、上下をつけるときの工夫、手の使い方、緩急の付け方など、細かいアドバイスをたくさんいただきました。
落語教室では複数名の師匠がローテーションで代わる代わる教えてくださる。今日の師匠はご自身で演ってみせてくださるので、そうやって演るのかとよくわかりすごく勉強になった。師匠の演技を見ておおって声が上がったり、わたしなんか稽古中なのにげらげら笑ってしまったんだが…。

「金明竹」をぜんぶやると20分は超えてしまうので、15分の尺に合わせるように削らなくてはならない。前半は与太郎が活躍(?)する場面が多く、後半は関西弁の使いが口上を述べるところとおかみさんが旦那にその内容をあやしげな記憶をもとに伝えるところが聴きどころになる。発表会では全体を15分にするんではなく、どちらかに絞ったほうがよさそうである。与太郎好きの自分としては前半を捨てるのは悩ましい……。後半を捨てるのは金明竹らしくないし。なかなか葛藤しているのであった。

今日はあろうことか扇子と手ぬぐいを忘れてしまい、手ぬぐいは新宿の「小粋」という店でなんとか入手したものの、扇子は結局手に入らなくて生徒さんに貸していただいた。それから別の生徒さんからはこれから冬に向けて着るための着物を貸してくださいました。ありがとうございます…。

落語の稽古をした後、しばらくぼうっとして困るのだが。とくに与太郎を演った後がひどい。役が抜けていない感じ。他の人はこういうことはないのだろうか。もしかすると、そんなことだから手ぬぐいと扇子を忘れたり、着物を左前に着たりするのかもしれない。

2013.11

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