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落語稽古日誌(5):発表会で初高座

落語教室第7回。
きょうで 稽古をつけていただくのは最後になりました。
これまで2部屋にわかれて師匠に教わっていたのだが、 きょうは3部屋にわかれて 別の師匠に教わりました。
流れが崩壊するほどの大きなミスはなかったが、噺の緩急をつけることと(最後までずーっと 上げてって落とすんじゃなく て、上げて落とす上げて落とすというように進める)、もっと 楽しそうに笑顔でみたいな指摘があった。
本人は楽しくやってたんだが、 顔にいまいち出ていなかったようだ…。
相当に重要な修正点が本番前に露呈したのであった。

なぜこうなったのかを考えてみるに、以下の要因が考えられた。      1. 与太郎の表情をいろいろ試行錯誤しててゆうべ2時過ぎまておきていた。
2. 噛み合わせ矯正のためのセパレートっていう青いゴム片が口の中8ヶ所に入っていて地味に痛い。
3. 緊張してないつもりだったのに、途中で手の震えに気がついてしまった。
あたりであろうか。
仕事を終えたらまた稽古しよう…。

そして、更に困ったことが。実は3ヶ月ほど前から歯科矯正を始めたのだが、歯科矯正機具がはいったことにより、上下の歯が完全には噛み合わなくなり、前歯どうしも触れ合わなくなってしまった。サ行とタ行がえらく言いにくい。これまで通りに話すと、なんかもごもごしたしゃべりかた。
土曜日に落語の発表会なのに参ったなと鏡見てたら、上下の矯正機具が外から見えるように歯を見せてにたにた笑いながらしゃべると、なんか与太郎っぽくなった。
土曜日の与太郎はこれでいこう…。矯正機具が目安になって、別な意味での矯正装置になってくれましたよ。

発表表会の番組表も発表された。
初めて演る初級の人は「たらちね」「狸札」「真田小僧」「牛ほめ」のどれか、二回目以上高座経験のある中級の人のネタはなんでもありになっています。わたしの出番は2番目。早く緊張から開放されるからラッキーであった。

いよいよ当日。落語発表会の会場に電車で向かっておりますが。
着物を着てるのに黒のビジネスバッグ(いつものかばん)、左右振り向きながらぶつぶついってる挙動不審者になっております。
学会発表のときとは違う緊張とわくわく感であります。

落語教室最終回は中級の先輩方と合同で発表会でした。
3つの部屋に分かれ、それぞれの部屋に師匠がいらして講評を書いてくださいます。
自分の出番はふたりめ。セリフをちょっと間違えたとこがあったり、やってるうちに着物が着崩れちゃったりしたけど、なんとか最後までやれました。

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発表会終了後、講評と修了証が全員にわたされました。
その後、10月8日開催の落語会に出る生徒8人が発表されたのだが、自分の名前も呼ばれてた。…ということで、もうしばらく「牛ほめ」とおつきあいすることとなったのであった。

2013.9

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