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落語稽古日誌(4):発表会へ向けて

落語教室は5回目。早いもので今日から後半。2度目の稽古をつけていただく日でした。
前回はオチにつながる重要なエピソードをすっ飛ばしてしまうミスをやらかした。今日はなんとか必要なエピソードをとばさずに初めから終わりまで話し終えることができた。
師匠からは、「牛ほめ」の話のかたちになっている、楽しそうにやってるとおことばをいただきました。当人は相当に緊張していたんですが…。
上下の切り方、発音、手の位置、からだの動きなど指摘をいただいたので、観ている人が観やすく聴きやすくなるような工夫をしたい。前回、今回とわたしは女性の師匠に教わったのだが、スレンダーな資料だというのにやはり声量と発音の明瞭さが全く異なった。プロの技を間近で見た。前回よりも話が頭に入っていたので、だんだん自分のことばで言えるようになった。

落語ではなすときは、講義と違った緊張がある。手元に資料とか置けないし、一度始めたら途中で止められないし、なにかいい忘れたりしてやばいと内心思ってもそれを顔に出さずに何事もないかのように進めないといけないのだった。

わたしと同じように落語教室に行かれた方の体験談マンガを教えてもらった。わたしと同じ「牛ほめ」をこの方も選ばれたのだが、与太郎の解釈によって演じ方がまったく違ってくるのだなとあらためて思ったことであった。話の筋は覚えたので、次の稽古までにテンポや間をいかにうまくやるかを自主練したい。

最後の発表会に向けて落語教室で稽古をつけていただくのもこの日を入れてあと2回。今日は15分の制限時間のもとで最後までやり、師匠からいくつか指摘をいただきました。前よりテンポがトントンと進む感じですっきりしてよくなったといっていただけましたが、他には
・抜けてるところがいくつかあった(本人は全く気づかず)
・言葉のアクセントが違うところがある
・キーワードをはっきり発音する。
・おじさんとおとっつあんの演じ分けをもっとしてみる
・手の置き方にまだ癖があるので治す
…などなど他にもいろいろいただいた。
次回は最後の稽古なので、本番を想定して演じるつもりである。

おじさんとおとっつあんの演じ分け、まずはキャラ設定を考えております。
おとっつぁんはがちゃがちゃした感じの人で口うるさい感じ、おじさんはあきれながらも与太郎をあたたかく見守ってる受容的な感じ…みたいに。
ちなみに与太郎を頭でイメージするときのキャラクターは、やはりどうしてもウド鈴木氏の顔が頭に真っ先に思い浮かぶのでだった。

与太郎を演った後、しばらく自分の中から与太郎が抜けないので困る。変幻自在にいつでも好きなときに与太郎になれたら、落語のお稽古によって別なスキルも習得できそうである。

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