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落語

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#落語

◆落語稽古日誌:第20回仔鹿寄席

◆落語稽古日誌:第20回仔鹿寄席

同じ落語教室でともに落語を学ぶ有志による落語会「仔鹿寄席」。ひょんなことから初めて幹事をつとめることになった記念すべき第20回。

出演者の皆さんとお客さまにたすけてもらってどうにか無事終えました。自分のネタは「湯屋番」でした。ご来場ありがとうございました。細かい話はまたいつか。

次回の高座は某高齢者施設の予定。

◆落語と心理学(1):落語と心理学のつながりは?

◆落語と心理学(1):落語と心理学のつながりは?

落語をどのように心理学と結びつけて考えられそうかを考えていて、自分でも落語を習いはじめたばかりの頃は「噺家の師匠は噺をどのように覚えているのか、高座に上る前にどのように思い出しているのか」くらいしかせんぜい思いつかなかった。自分が覚えるのに苦労していたからである。こんな本まで読んでいた。

が、これまで好きで聴いてきた経験や習ってきた経験を振り返ると、まだまだ思いつきレベルだけどいろいろと浮かんで

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落語についての調査報告

落語についての調査報告

これからは週末には落語関係の投稿をするようにします。

今年の日本心理学会のデジタルポスターをやっと登録しました。今年は「落語を演じる経験は演者に何をもたらすか:社会人落語家を対象とした検討」というタイトルでの調査報告です。落語教室のみなさんがたには調査にご協力いただいてほんとうに感謝です。ありがとうございました。

落語と専門(心理学、社会福祉学)を絡めて何かをしたいと思いつつ、なかなかかたちに

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落語と心理学(仮)(0):前口上

落語と心理学(仮)(0):前口上

- 落語の稽古歴が今年で9年目となる。専門の心理学と何かの形でからめてみたい、とかなんとか言ってずいぶんとたってしまった。下手でもしょうもなくてもともかく形にすることにした。何千字で、なんていうとぜったい挫折するので、せいぜい400から500字程度のをこつこつと。
- 落語と心理学、小ネタでもなんでもよいので絡んでいれば何でも良しで。一般教養の心理で学ぶような概念を落語のネタや登場人物の行動とから

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落語稽古日誌(19):「初天神」の稽古開始

落語稽古日誌(19):「初天神」の稽古開始

今日から落語教室の後期稽古がはじまりました。稽古する新ネタは「初天神」。
「牛ほめ」→「金明竹」→「道具屋」→「かぼちゃ屋(まだ稽古中)」ときて5つめです。
前期が6月まで、後期が7月から、だとなぜか勘違いしてしまい、稽古場にいくまですでに発表会済みの前のネタ「道具屋」をずっと頭の中でさらっていた。発表が終わったら「卒業」というシステムなのを理解していなかった・・・。

やむなくこれまでみた動画の

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落語稽古日誌(18):1年経った

落語稽古日誌(18):1年経った

落語の稽古をはじめて一年たった。こんなに続くと思わなかった。最初の落語体験教室で「牛ほめ」覚えて終わりかなと思っていたのに。習い事最短記録(ピアノ、10ヶ月)を越えたので、次は小学校のときにやっていたモダンバレエの継続期間3年をめざします。
くわえて、ふだんの業界外のお知り合いがとても増えました。社交的でない自分には信じがたいことである。これからもよろしくお願いします。
きょうはこれから落語教室で

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落語稽古日誌(17):発表会で「道具屋」披露

落語稽古日誌(17):発表会で「道具屋」披露

1月から稽古に行っている都内某所の落語教室発表会でした。ネタは「道具屋」。
会場がプロも公演を行う立派な高座で,出囃子も三味線の生演奏というありさま。尋常でない緊張が襲いましたが,なんとか噺そのものの方は大きなミスなく終えました。

が…着物の着かたがゆるく,座布団に座わった時点ですでにはだけていた。なんとか直したいなーとずっと思いながら登場人物の与太郎の着物がはだけてることにして噺の中で直してみ

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落語稽古日誌(16):「道具屋」の稽古も大詰め

落語稽古日誌(16):「道具屋」の稽古も大詰め

都内の落語教室で「道具屋」の稽古5回目。発表会直前なのでみなさんけっこう仕上げてきてらっしゃいました。

自分もこの形でやろう、というのがほぼ固まったので胸をなで下ろしたのであった。前回師匠から「顔が怖い」といわれたのだが、それも多少は低減したみたい。緊張がすごくなると顔がこわばってひきつってしまう。
あとは今日指摘された所作を直しつつ、発表会当日まで鏡の前で練習あるのみであります。
とちって笑わ

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落語稽古日誌(15):「道具屋」の稽古開始

落語稽古日誌(15):「道具屋」の稽古開始

来月から稽古する都内の落語教室での高座名も決まり、「道具屋」を稽古することになった。

ほんとうは初日が1月19日だったのだが、絶対に日にちを変えられない仕事がぶつかってしまい、初回の稽古は振替で別のクラスの師匠に振り替えてもらって予定よりも早い12日に教わることになってしまった。しょっぱなからつまづいているか、半年かけてじっくり「道具屋」を自分のものにしたい。

はじめての稽古では、自分の順番を

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落語稽古日誌(14):三遊亭遊馬師匠の独演会を聴きに

落語稽古日誌(14):三遊亭遊馬師匠の独演会を聴きに

国立演芸場まで三遊亭遊馬師匠の独演会を聴きに行きました。

最前列で三席。「動物園」「薮入り」「唐茄子屋政談」でした。
かぼちゃはこうやってかつぐのかとか、細かい所作の数々がすごい勉強になったのだった。純粋に噺を聴いて楽しむというより、だんだん「教材」と化しているこの頃である。

2014.4

落語稽古日誌(12):落語発表会で「金明竹」を演る

落語稽古日誌(12):落語発表会で「金明竹」を演る

落語教室の発表会がおわりました。

噺は「金明竹」。後半の聞きどころである符丁たっぷりの口上でかみましたが、自爆せずになんとか最後までおわりました。発表会後に講評と修了証をいただく。初級編の稽古4回中のうち3回みていただいた師匠の講評には「上達した」とのコメントが。うれしくもあり、これで終わったなというさみしげな気落ちにもなる。

師匠方,同じ受講者のみなさまにはたいへんお世話になりました。ありが

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落語稽古日誌(11):落語は笑いだけではない

落語稽古日誌(11):落語は笑いだけではない

2013年内最後の稽古。「金明竹」の3回め。きょうはとても体格と声が大きいとある師匠に稽古をつけていただきました。今日も目線や上下、声の出し方、緩急、体の動かし方など細かく指導をいただいた。
話は頭に入っているものの、そのままやると時間が足らないので、15分という尺の中でいかに自分らしく噺を組み立てて演るかだと思う。それにしてもほかの生徒のみなさん、難しい噺にチャレンジされているなとびっくりである

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落語稽古日誌(10):「金明竹」稽古2回目

落語稽古日誌(10):「金明竹」稽古2回目

落語教室での「金明竹」稽古2回め。
今日は符丁の多い口上を述べる後半部分を中心に話した。所作、上下をつけるときの工夫、手の使い方、緩急の付け方など、細かいアドバイスをたくさんいただきました。
落語教室では複数名の師匠がローテーションで代わる代わる教えてくださる。今日の師匠はご自身で演ってみせてくださるので、そうやって演るのかとよくわかりすごく勉強になった。師匠の演技を見ておおって声が上がったり、わ

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落語稽古日誌(9):「金明竹」の稽古開始

落語稽古日誌(9):「金明竹」の稽古開始

きょうから落語教室での中級クラスがはじまりました。
稽古するねたは「金明竹」。きょうは10分までの部分練習だったので、関西弁の使いの者が符丁たっぷりの口上を述べるところまで話しました。
せりふがまったく出なくなることはなかったものの、上下が入れ替わってしまったりなどちょいちょいミスがあった。
次回は上下を気を付けて、与太郎をもう少し頭の足りない感じにしたいと思う。歯科矯正の器具が丸見えなくらい大き

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