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自力で”北極”に到達することは可能か

北極に行くために

私は”北極”に到達したい。人一倍の寒がりだが。
綺麗な流氷と一面真っ白な美しい世界が広がっている。
南極よりも北極の方が気温が高い。どちらも氷点下ではある。
歴史上、初めて北極点に到達したとされる人物は、アメリカの探検家であるロバート・エドウィン・ピアリーだと言われている。それも1909年。
今から100年ちょっと前に初めて人類が地球の最北端に到達したわけだ。
北極という環境がいかに未発達で簡単には行けない場所であるかがわかる。
「北極 行き方」とネット検索をすると、クルーズ船の案内が出てきた。
行こうと思えば行けるのか…
なんて思いながらサイトを見て、値段が数百万円であることを知ってすぐに画面を閉じた。

辛・常識

冗談はさておき、日記に戻ろうと思う。最近、無性に辛いものが食べたくなる。
一般的に、辛いものが食べたくなるということはストレスが溜まっているなどと言われているが、特に日々の生活にストレスを感じていることもない。
辛いものを食べると「快楽ホルモン」とも呼ばれるβ-エンドルフィンが分泌されてストレスが軽減するらしい。何はともあれプラスになりそうならそれで良い。
最近、本格派の韓国料理が若者の間で流行しているのは、このストレス社会が少なからず作用していたりするのかもしれない。

カレー武勇伝

私は辛いものが得意なわけではない。むしろ苦手な部類である。
大学1年生の時、通っている大学の近くに有名なカレー屋があった。
大学サークルとのコラボ企画のような形で、期間限定の”100辛カレー”というチャレンジメニューがあった。先輩に勧められて挑戦してみることにした。
一口食べて絶望したのを今でも覚えている。しかし、根性だけは誰にも負けない自信がある。大量の汗をドバドバ流しながら数十分かけて完食した。
この年の入学者で最初に完食したのは私だったらしい。謎の称号を手に入れた。
辛いのは根性でどうにかなるようだ。

根性で完食した100辛カレー

辛・技・体

話は現在に戻る。私は辛いものが食べたい。
そんな私が向かった店は蒙古タンメン中本
蒙古タンメン中本を知っているだろうか。最近では、セブンイレブンで限定商品が販売されている。かなり多くの人に認知されているのではないだろうか。
関東を中心に店舗が展開されていて、沢山のファンから愛されている。
一番定番とされているのは店名の通り”蒙古タンメン”
簡単に言えば、味噌タンメンの上に辛めの麻婆豆腐が乗っている。

蒙古タンメン(辛さ5)

これで店基準の辛さは5。辛いのが得意わけではない私にとっては非常に辛い。
食べた瞬間汗が止まらなくなって、サウナにいるような感覚になった。
辛いけど濃いめの味噌と太い麺も相俟ってめちゃくちゃ美味しい。

日本の”北極”

私が店に入ったのは夕方の17時頃だったが、店内はほぼ満席だった。
モデルのようなすらっとしたスタイルの人が沢山いて、この時間にタンメンを食べている私の罪悪感を少しばかり消してくれた。都心の店舗ということもあって、外国の人たちも多い。偏見というかほぼ真実だが、アジアの人は辛いものに強い。
歴史的背景から見ても、豊富な香辛料が身近にあることが影響しているのだと思う。小さい頃から辛い料理に沢山触れてきたのだろう。
私だって両親が毎日の離乳食に少量の唐辛子を入れていたら、最強の激辛耐性がついていたのだろう。つまりはそういうことである。環境が耐性をつける

私が食べ終わる頃に入ってきた女性二人組が、”北極ラーメン4倍”という得体のしれないものを注文していた。北極ラーメンというのは、蒙古タンメン中本の誇る激辛のメニューである。蒙古タンメン中本の先代が、どういうわけか「辛さ=寒い地域」というイメージのもと、その最も辛いラーメンを北の頂点である”北極ラーメン”と名付けたらしい。結局、イメージによるネーミングということみたいだ。
そもそも私には完食すら難しい辛さだが、10倍まで辛さを選択でき、その中で彼女たちは4倍を選択していた。かっこいい。まるで現代版和製激辛ロバート・エドウィン・ピアリーみたいだ。私もいつか頼んでみたい。
私が”北極”に到達できる日は来るのだろうか。




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