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Design Dontaku meetupで福岡デザイナーズと過ごした夜

2023年7月28(金)に福岡で開催されたデザイナーイベント「Design Dontaku meetup #1」に参加してきました。
これはその参加レポートと、このイベントに関連する前後の話についてのnoteです。

ちなみにドンタクとはオランダ語zondagからきた語で日曜日、転じて休日の意だそうです。


福岡のイベントに参加した理由

まず、普段東京で生活している私が今回、福岡のイベントに参加した理由としては、まさに福岡で同様のデザインイベントを開催しようと企画を進めていたからでした。
私が所属しているゆめみMIMIGURI、どちらも福岡メンバーが増えており、そのメンバーが現地の人たちと一緒に集うことができる場をつくれないかと以前から企画を進めていました。
その最中に今回の「Design Dontaku meetup #1」のイベント告知がされた時に企画していた内容とほぼ同じだったので「まじかっ!」と思って、これはもう現地に乗り込んで、「これから一緒にやりましょう!!!」という話をしに行くしかないと思って参加しました。

私自身、 2019年以前は何度か福岡でイベントを企画・実施してきたり、福岡の人たちと一緒に仕事をしていたので、馴染みがある場所ではあったのですが、この3年ほどはその機会がなかったので、その機会を再びつくっていくことも目的の一つでした。

とはいえ、久しぶりの福岡で、今回のイベントに参加される方々とも縁がなかったので、実は以下のツイートしていた時は「やべぇ、ぼっちだ、つらい。。」という気持ちでいっぱいでした。
しかし、そんな気持ちはイベントが始まると一瞬で吹き飛ぶことになったのです。

今回「ブログ書く枠」で申し込んだので、ヌーラボのサコッシュいただいたのですが、大きめでかわいい。
(Designshipのサコッシュはお気に入りで日常使いしています)

4つのLTからのメッセージ

今回のイベントは4つのLTとパネルディスカッション、懇親会で構成されているのですが、登壇された4人それぞれから短い時間ながらもメッセージをもらえた気がしていました。

ヌーラボのJoonusさんが話してくれたのは、海外拠点のあるヌーラボさん、拠点の物理的距離や言語や文化の違いについてスポットを当てて、その距離を縮めるポイントをいくつか話してくれていました。
みんなが一歩先のことを考える、ひたすらコメントを残す、言葉を合わせることなどうなずきばかりでしたが、印象的だったのは「国際チームと国内のリモートワークと何が違うのか」という視点では実はあまり変わらないということ。
これは普段、海外のメンバー含めてフルリモートで働いている私は同意でしかなかったです。

gazの松村さんが話してくれたのは、クライアント含めて一緒にデザインを作り上げることのメリットを語ってくれました。
デザインを依頼するというのは受託のイメージがある。でも、コラボレーション、関係性があれば内製化する必要はないというコメントをクライアントからもらった体験。
この体験から、信頼を育てる仕組みについても話してくださる中で出てきた、モブデザイン・ペアデザイン、1on1やLT会、そういった複合的な施策を実施している点は現在のデザインの進め方のトレンドを抑えていると思いました。

マネーフォワードはらゆみさん、BXデザインとプロダクトデザインの分断についても触れてくれたLTだったと思いました。
ブランド体験、プロダクトとブランドをつなぐ、その隙間を埋めている、そのもの「らしさ」について話してくださって、プロダクトデザインにおいてBXデザイナーは何をしているのか、それを伝えてくれました。
必要なことは「らしさ」を、各要素に即した粒度まで噛み砕くこと
プロダクトデザインとBXデザインの境目はグラデーションであるからこそ、お互いの目線を密にすり合わせていく取り組みが大切であることをあらためて感じました。

LTの最後はSEAREALのあだちさん。
スタートアップの中でスタートアップするお仕事を担うのが「スタートアップスタジオ」。
今回はスタートアップスタジオデザイナーをするメリット、そこで活躍できるデザイナーについて、さらにスタートアップで活躍できる人の4つのポイントを語ってくれました。
存在は知りつつも実態は知る機会がなかったスタートアップのお話が聞けた機会でもありました。

スタートアップで活躍できる人の4つのポイント
1. 複数同時に進める対応領域の広さ
2. 曖昧なままでも前に進めカタチにできるゴールは自分で決める
3. 100点目指すというより60点(当たり前品質)を超爆速で
4. 切迫感やVUCAに対応できる強靭なメンタル

パネルディスカッションで語られたクライアントワークとインハウスの違い

パネルディスカッションでは、ヌーラボさん、マネーフォワードさん、gazさん、SEAREALさんの4社で、インハウスとクライアントワークそれぞれの視点から「デザインの違いや面白さ」についてお話いただきました。
それぞれの普段関わっている仕事の話から始まり、登壇者の皆さんから見えるインハウス/クライアントワークにおける特徴を話していただいたのですが、よくある両者の対比ではなく、それぞれの場所から見える景色を交換しあっているように思えたのが印象的でした。
今回登壇された方々の所属される企業が関わる領域やスタイルによるのかもしれませんが、両者に大きな違いがあるというよりは、それぞれの特徴が浮き彫りになったようにも思いました。

後半は会場参加者からの質問に応えるかたちになったのですが、そこで会場参加者の方が気になっていたのは、

  • どのように社内やチームに入り込む時に理解を深めるか

  • どのようなデザイナーが評価されるのか

  • どのような失敗があったか

  • 最近「これ無理」って思ったこと

などがありました。(その他多数)
それ、気になりますよねという共感を持ちつつ、一番盛り上がったのはここでしか言えない失敗談だったかもしれません。生々しい失敗談を語っていただいた登壇者の皆さん、ありがとうございました。
個人的に失敗談にこそ価値があると思っているので、そういった話が聞ける機会はとてもありがたいです。

パネルディスカッションでは本来予定していた内容を手放して、会場からの質問に応えるかたちにしてもらえたのですが、このパネルディスカッション、そしてその後の懇親会が盛り上がった要因でもあったように思いますし、そうしてもらえたことに感謝でした。
そうしてもらえたことによって、登壇者の方々、また会場に参加されている皆さんと「話したい」という気持ちがとても高まりました。

懇親会、そしてその後

そんな気持ちを登壇者の方々、参加者の皆さんがお互いに持っていたのではないかと思うくらい、懇親会は盛り上がりました。
上述のツイートの写真にもあるように、椅子でグループ分けしていただいたのもあって、そこに座った人たちと一緒に話すスタイルはとてもハマっていたのと、皆さん、椅子に座るやいなや、話し始めていたように思います。
イベントが始まる前は「ぼっちだ。。」と思っていた私の気持ちが吹き飛ぶくらい、皆さんが暖かく関わってくれたのもあり、いろんな方と無限に話せる雰囲気があったと思います。
実際、気がついたら23時近くになっており、そこから残っていた皆さんで撤収作業したのもいい想い出になりました。

イベント全体をふり返ってみると、デザインイベントといいつつも、そこで話されることはとても幅広く、デザインの領域とデザインへの関わりへの広がりをあらためて感じる機会でもありました。

余談ですが、撤収後、運営の皆さんと一緒に飲みに行って、終わったが3時だったのですが、そんな時間になっていたのも気がつかないくらいの熱量と勢いがあった場であったことも伝えておきますね。

そしてこれから…

Design Dontaku meetup #1」はイベントタイトルに「#1」とあるようにこれからも続いていくことが示唆されていますし、それを期待させるだけの場になっていました。
福岡という場所、そしてここで過ごしている人たちだから語れる話があり、ここでしか語ること/聞くことができない話がまだまだたくさんあるように思いますので、次の機会も楽しみにしています!
今回、参加できなかった方も次の機会にはぜひ!!!と声を挙げる価値のあるイベントでした。

そして、運営の皆さんに「これから一緒にやりましょう!!!」と伝えさせてもらったので、次の機会にも参加します!と所信表明をしておきますね🤤

コーヒーを飲みながら書いていることが多いので、サポートいただけたらコーヒー代として使わせていただきます!