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小中学校の部活動改革って

1/29のサタデーステーションで、「部活動改革」の特集があった。

中学生の息子の部活動をみても、平日の朝練・放課後練習、週末練習、そして時々他校との練習試合と、コロナ禍で感染状況で通常とは違う活動になっていると思うが、かなりの時間を割いている。

昨年末の三重とこわか国体ホッケー競技の代替大会「三重とこわかカップ」の際、自治体の方と部活動に関して話をする機会があった。全世代でホッケー競技できる環境にするための一つの手段として中学での新規にホッケー部を創設できないかと聞くと、教員の働き方改革もあり部の新設は難しいとのことであった。

日本における少子化、教師の部活対応による過負荷の問題からすると早急な対処が必要。スポーツ庁を中心に検討、事業がすすんでいるようなので調べてみた。


国によるこれまでの検討、取組み


スポーツ庁のホームページにまとめられている記事があった。

平成29年度「部活動指導員」と呼ばれる学校職員を制度化
・練習の質担保のため、顧問として練習指導・大会の引率が可能になった

平成30年3月「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」策定
・「生徒にとって望ましいスポーツ環境を構築するという観点に立ち、運動部活動がバランスのとれた心身の成長等を重視し、地域、学校、競技種目などに応じた多様な形で、最適に実施されることを目指す」

令和2年9月「学校の働き方改革を踏まえた部活動改革について」策定
・更なる運動部活動の推進を目指し、以下のように具体的な方針「休日の部活動における生徒の指導や大会の引率については、学校の職務として教師が担うのではなく地域の活動として地域人材が担うこととし、地域部活動を推進するための実践研究を実施する。その成果を基に、令和5年度以降、休日の部活動の段階的な地域移行を図るとともに、休日の部活動の指導を望まない教師が休日の部活動に従事しないこととする。」

令和3年度「地域運動部活動推進事業」(2億円)を新設
・47都道府県および12政令市の拠点校(地域)において休日における地域のスポーツ環境の整備充実のための実践研究を実施

部活動の見直し取組状況 R3.8.27 


名古屋市の取組み

名古屋市に単身赴任しながらも全く知りませんでしたが、名古屋市は小学校においてかなりの大規模で導入を図っていました(汗)。

2019年9月~: モデル校として名古屋市内の5校へ導入
2020年9月~: 名古屋市内(西区・中村区・熱田区・港区・南区・守山区・名東区・天白区)の133校に拡大
2021年9月~: 千種区、東区、北区、中区、昭和区、瑞穂区、中川区、緑区の8区を追加し名古屋市内16区262校すべての小学校に展開

名古屋市立小学校における活動
名古屋市 小学校の部活動が変わります!

2021年10月25日に、小学校の部活動指導の様子が名古屋テレビで紹介されています。

小学生のコメント
・すごく楽しい いろんな事ができるから
・教師だと担任だったことがない人だと話しにくいけど、コーチだと初めて会うし話しやすい
・4年生のころはやってなかった 部活の種類が少なくて、僕の趣味とあてはまる部活がなかった
・いろいろなスポーツができるのがうれしい

スポーツと文化の部活動から複数を選択、民間委託で実施など、新たな取り組みを実施していて非常に興味深い。
今回はどんな検討、取り組み内容か調べてみた。今後機会があれば、良い点・課題等を突っ込んで調べて、考察してみたいと思う。

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