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学園の植物観察

白い花がきれいなセイヨウノコギリソウ

 職員の片股(ジムニー)です。学園で見られる植物を紹介します。セイヨウノコギリソウの花が美しく咲いています。

白い花の中に赤い花も見られました。「紅一点」というのかな?

 セイヨウノコギリソウは、学名はアキレア・ミルフォリウム/Achillea millefoliumといい、ギリシャ神話に出てくる英雄アキレスが、トロイヤ戦争で兵士の傷を癒すために使ったという逸話から名前が付けられたのだそうです。英名では、コモンヤロウ/Common Yarrowというのだそうで、語源には諸説あるようです。
 元々はヨーロッパ原産の植物で、明治の時代に観賞用として渡来しましたが、繁殖力が強いため野生化しています。他にも様々な特徴を持つ植物なので、興味ある方はぜひ調べてみてください。

 今年、ぐみの木にはたくさんの赤い実がなりました。野生動物に負けないくらい?懐かしい味を堪能しようと、たくさん口に頬張りました。

赤いぐみの実がなりました

 食べ終わった後、種は思いっきり遠くへ飛ばしました。それが、ぐみの木の子孫繁栄を助けるために、味わったものがやるべき恩返しと考えたからです(ただ単に、種飛ばしをしたかったというのもありますが)。来年もたくさんおいしい実をつけて欲しいと願うばかりです。

ブルーベリーの実

 これは、ブルーベリーの実です。順調に成長しています。ブルーベリーの種類は多く、種類によって収穫する時期も違うということを聞いたことがあります。学園のブルーベリーはいつ頃食べごろになるのかなぁと気になって仕方ありません。たくさん収穫出来たらジャムにしてみようかなと思っています。

 ところで、実がなると言ってすべて口にしていいかというと決してそうではありません。これまで口にしてきたものは種類が同定でき、食用になるということがわかっているものです。

苞に包まれた実が見えます

 まだ、実は熟していませんが、やがて朱色になり林の中で色鮮やかな実をつけるマムシグサの仲間です。以前、サトイモ科の植物の花に共通してみられる苞(ほう)をブログで取り上げました。よく見ると実は苞に包まれるようにできていることがわかります。

熟さない実は、まるでトウモロコシのよう

 実を付けた様子は一見すると、トウモロコシのような実のつき方をしています。実に含まれる成分は、シュウ酸カルシウムといい、口にすると口内のしびれや腫れ、腎機能障害を引き起こします。過去の事例をみると、トウモロコシに似ているため、または、赤く鮮やかな実をつけるために、幼い子供が間違って食べてしまうことがあるようです。特に、初夏から秋にかけての誤食による事故が多いということです。

 自然に親しむことは楽しいものです。より楽しいものにするためには、自然について理解をより深めることが大切だと思います。私は、知らないことを知りたいと思い、知っていることをさらに追求していくことが自然を楽しむことではないかと考えています。

 ブルーベリーの実が楽しみです。
 片股(ジムニー)

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