見出し画像

日光散策(足尾 その1)

日光の穴場スポット『足尾』へ行ってみませんか?

皆さん、こんにちは。
学園スタッフの南斉(ちゃい)です。

皆さん、日光市足尾を知っていますか?
日本史では『足尾鉱山鉱毒事件』、
日本初の公害事件の地域として聞いたり、学ぶ方もいると思います。

足尾は、銅鉱脈の発掘により明治時代より日本の発展に貢献してきました。
しかし、銅の発掘ともない鉱毒が川を流れ、下流の地域に甚大な被害を
もたらし、足尾でも銅発掘に伴う鉱毒ガスの影響で、山肌が枯れ、
松木集落が廃村となってしまいました。

今年は、足尾鉱山が閉山して50年(半世紀)になります。
鉱山周辺の山々は、鉱毒で山の緑が枯れた事により、
地すべりなどで山肌が削れ、日本でもあまり見かけない光景が
広がっています。
しかし、地元の人々を中心とした『植樹』等の活動もあり、
今は山に緑が戻り、カモシカなどの野生動物も見ることが出来ます。

足尾へは、日光市街から国道122号の1本道を川沿いに南へ向かいます。
最初の行先は銅(あかがね)親水公園と足尾環境学習センター。
廃村となった松木集落の入口に位置し、
足尾鉱山の歴史解説、砂防ダムと公園などがある場所です。
足尾環境学習センターへ向かう道中も、足尾の歴史を学べる場所が
数多く存在します。

歴史の中心地、足尾製錬所跡地(奥に見えるのが製錬所の大煙突です)
集落を火事から守っていた防火壁。鉱害の影響で山火事が多く。火事から住宅を守るために、  レンガで防火壁が作られました。製錬時にでる廃棄物を原料としているため、
珍しい黒色のレンガです。

集落を抜け、川のせせらぎが大きくなってくると、
目的地『銅親水公園 足尾環境学習センター』へと到着です。

大きな砂防ダムが出迎えてくれます。
足尾焼の陶板画 日本一の大きさです。

こちらが今回の目的地の一つ。足尾環境学習センター

小規模なセンターですが、足尾の模型を使ってガイドの方が説明してくれる足尾の歴史は、とてもわかりやすく足尾を観光する前に聞くことを
お勧めします。写真を載せている、製錬連所や黒レンガの防火壁に
ついても、詳細を聞くことができるので、聞いた後に足尾の町をめぐると 足尾の街並みをより楽しむことが出来ます。

最後に、銅親水公園内の展望台から見える景色を紹介します。

松木渓谷の入り口になりますが、植樹をするための足場や、
植樹後に生えた低木が斜面に列をつくりながら綺麗に育っています。
また、山肌が削れてギザギザとした山肌が、緑とのコントラストを演出し、
環境学習センターで聞いた足尾の歴史の流れを、身をもって感じることが
できる景色です。

足尾は、日本の発展に伴い、鉱山と共に生きてきた街です。
歴史の波に翻弄され、『負の遺産』とも呼ばれることもあります。
しかし、歴史の光と影を学ぶことが、これからの生き方へのヒントを
与えてくれるかもしれません。

次回は、もう少し足尾の歴史を紹介したいと思います。

南斉(ちゃい)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?