小学校理科を指導要領から考える【毎週水曜日更新】

はじめに

 東京都葛飾区を中心に理科教育イベントを行っている筆者が小学校での
理科教育法や楽しく学ぶ方法を考え、とりあえず文章に起こしている記事です。読みづらい部分ばかりとは思いますが、発想の一つとしてお読みいただければ幸いです。
当記事、当シリーズは全文無料でお読みいただけます。
また、この記事は書いたデータが飛び、悲しみの二回目です。
落ち着いたら書き直したいと思っています。
前回→「雨水の行方と地面の様子」https://note.com/katsushikakap/n/n5036fcf83eb4


1.「天気の様子」の概要

 天気や自然界の水の様子について、気温や水の行方に着目して、それらと天気の様子や水の状態変化とを関連付けて調べる活動を通して、次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のことを理解するとともに、観察、実験などに関する技能を身に付けること。
(ア)天気によって1日の気温の変化の仕方に違いがあること。
(イ)水は、水面や地面などから蒸発し、水蒸気になって空気中に含まれていくこと。また、空気中の水蒸気は、結露して再び水になって現れることがあること。
イ 天気や自然界の水の様子について追究する中で、既習の内容や生活経験を基に、天気の様子や水の状態変化と気温や水の行方との関係について、根拠のある予想や仮説を発想し、表現すること。

小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 理科編

引用部分から本単元が2つの観察を軸に出来ている事がわかります。

2.1日の気温の変化の観察

 外で定点を決めて温度を観察する方法と、部屋の窓際に温度計を置いて観察する方法が考えられます。
ちゃんとした温度を測ろうとするならば百葉箱をフル活用するのが良いですが、手間のことを考え、重きが「温度の変化」ならば、窓際に温度計を置いて観察を行えば十分でしょう。
タブレットやスマホなどで温度計と窓の外の天気を動画にすれば非常にわかりやすい学習教材になるでしょう。
また、データをまとめる際に1時間置きの温度をつないで線グラフにしたあと、撮影した動画データで1時間の間で得られた記録とグラフによる推測が正しかったどうかを確認するのも面白く、学びになる活動になるでしょう。

3.水の状態変化を簡略実験で観察する

 水が水蒸気になり、水に戻る姿を観察する方法ですが、
個人的にはコップにお湯を入れ、ビニール袋をかけて内側に水滴がつく姿を見るだけでも十分な観察になると考えます。
また、一時期流行したペットボトルを凍らせて除湿器ににする方法ですが、
除湿器になるかはさておき、空気中の水蒸気が冷やされて水になるという事を視覚的にわかる教材になると思います。ただ、ペットボトルの中の水が水滴になったと思う人が一定数いる場合があるのでそうではないと理解できる説明や工夫(凍らせる前の水位に線を引く等)はしておきましょう。

4.「天気の様子」のまとめ

 2つの柱を1つのゴールに向けて繋げる部分をどこに持っていくかが難しいところになると思います。
空の様子+温度計+水位で一緒に記録を取るのが分かりやすいでしょう。
また、晴れ、雨、曇りその他で観察結果は多いに越したことがない単元です。特別な天気の日が単元の学習期間中にはないかもしれませんが、
そんな日に思い出して記録を取ってみると楽しい学びになると考えます。

5.おわりに

 書いた文章がなくなり、要約しまくった結果がこれになってしまいました。
楽しく実験観察をするために、不思議だと思う気持ち、知りたいと思う気持ちが学ぶ側に必要なのだと最近思っています。その気持ちにどのように手を差し伸べるのかを常に考えていきたいものです。
自分自身、上手に生きているとは言えませんが不思議を楽しみ、未知を恐れないそんな幸せな成長を毎日させてもらっています。
そんなことを書きながら考えていました。

毎週水曜日更新予定、次回は5月22日更新!「指導要領第4学年 
月と星」を考えていきたいと思います。
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