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40歳のキャリアデザイン最終章 今年は「岐」な一年

もうすぐ2023年が終わる。
結構濃い1年だった。自分なりの今年の1年を象徴する漢字一文字は

なのではないかと思う。
辞書には「わかれる。ふたてにわかれる。ふたまた。えだみち。」とある。
まさに、人生の岐路という1年だった。

8月に齢40歳を迎えた。
仕事では4月から別団体に出向になった、
春先までそこそこ順調だったランキングも、7月にコロナを患ってから絶不調に陥り半年近く経った今でも本調子を取り戻せずにいる。

それらのことをキッカケとなり、改めてこれからどう生きるべきかを自らに問いただした1年でもあった。
そこが一番苦しかったかもしれない。

「40歳のキャリアデザイン」という記事を立ち上げてみたものの、展開が個人的なものになりすぎて、あまり公表する気にならなかった。

とはいえ、サボっていたのではなく、むしろ結構動いた方だと思う。
なので、その概要を「40歳のキャリアデザイン最終章」として書いておきたい。

人に相談するということがとにかく苦手な僕なのだが、同職で魅力的な活動をしている学生時代の友人に(僕としては)なけなしの勇気を振り絞って、連絡を取って会いに行った。
彼は昔から地頭がよく、不器用な僕を飄々とからかいながら割りと的確なことを言ってくれる友人だったが、久しぶりに会った彼は良い意味でその当時の雰囲気を失わず、かつ活動の幅を広げてとても魅力的な人間になっていた。
そして、今の悩みを話すと一言「焦るな」と制された。
そのとおり、焦っていた。シンプルな回答だが、焦っていることを話せる人がなかなかいない僕にとっては、かなり救いとなる言葉だった。

また、いわゆるコーチングを受け、自分の持っている考え方の癖を明らかにしてもらった。
やはり客観的な視点は大切だ。僕はどうやら、かなり複雑な心理的な癖を抱えているらしい。
今までも、その点を指摘してくれた人はいたのだけど、「プライドが高い」やら「真面目すぎる」やら「考えすぎ」やら、決して間違ってはいないのだけど、あくまでもそれらは一面的なもので、「それがお前の全てだ」と決めつけるような言われ方をするととても傷つく。
そういうこともあって、自分の内面を人に相談することがより億劫になってしまった。

なので、専門的な人に話を聞いてもらうことでフラットに分析をしてもらって、(かなり心がえぐられる思い出はあったが)見えてきたものがあった。
どうやら僕は、前に進みたいというアクセルと、自分を守りたいというブレーキの両方が強く、それゆえにバランスを取るのが難しいようだ。
特に10代・20代で派手に空回っていたときも、もちろん人間的に未熟なゆえではあったのだけど、それはアクセルとブレーキのアンバランスということも一因ではあったのだろうな。
アクセル全開の人たちにはついていけず、ブレーキがしっかりかかったちゃんとした人たちからは浮いて、とても孤独な思いをしたことも一度や二度ではなかった。

そのことが理解できたことは、とても大きなことだった。
「おばけが怖い」とうずくまっていた子どもが、灯りがついてその正体がシーツだと気づいたという感覚に近い。

というわけで、今年は新たな環境に身を置き、状況が変わり、それらをキッカケとして自分と深く向き合うこととなった1年だった。


そして、自分と向き合った結果、今思うこと。

自分の一番したいことは
「人が活かされる場を作りたい」
ということ。

それは自分自身が長い間「自分は活かされていない」と感じて生きてきたからというのが大きい。
能力面でもそうだし、性格面でもそうだし、自分の強みを引き出してくれる人にいてほしかったという気持ちが強くあった。

今までのことを振り返ってみても、とても嬉しかったと思える経験の共通点は、「良い仲間に対して(と共に)、自分の能力を活かして、貢献できた」ということにある。

利己と利他は相反するものではなく、突き詰めれば交わるもの。まさに「情けは人のためならず」。

まだまだ具体的ではないが、このあたりのことを肝に銘じて、2024年は具体的に動いていきたい。

今年も多くの人にお世話になり、体調はたくさん崩したものの、最終的には元気で1年を乗り越えることができました。
来年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

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