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リーマンショックで経験したこと:後編

https://note.com/katsurayama/n/nda3546ea00b2

前回の記事では僕がリーマンショックで経験したことを書きました。
今回はその経験から経済不況に対する考え方や乗り越え方を書いていきたいと思います。

リーマンショックを整理

当時の僕は目の前のことで精一杯だったのですが、その後にリーマンショックで起きた出来事を自分の中で整理したのでかいつまんで説明します。

まず、アメリカの大手の投資銀行であるリーマン・ブラザーズという会社が倒産しました。
するとそこから関連する銀行や金融関係や不動産会社等の大きな会社が次々と倒産し、その関連する会社がさらに倒産(連鎖倒産)したり業績が悪化するという流れが続いて、その流れは時間差で日本にもやってきて直接取引があった企業へのダメージや日経平均株価が半分以下になったりなどして間接的にも多くの企業がダメージを受けました。

ダメージを受けた企業は当然業績悪化を防ぐためにリストラをしたりコストを削るために発注費を抑えたりなど、企業再編に取り組むわけです。
そうすると世の中全体の仕事量に対して人材が多すぎるという状態になってしまい多くの人が失業するという事態を招いたのです。

そのため、僕が勤めていたSESの会社では仕事量が半分になってしまったので実力の下位半分の人を雇っておくことができなくなってしまい、下位半分がクビになることになりました。
ここで下位半分にいた僕が失業をしたわけです。

この時ここまで失業率が高くなってしまった更なる要因として「影響を受ける前に予防としてコスト削減をする会社が多かった」ことがあると言われています。
順当にいけばダメージは少しで済んだはずの会社も予防のために新たな開発をストップさせたりしたことで、本来ならばなくならないはずの仕事までなくなり、より失業率が加速してしまいました。

要するにあらゆる企業が先行きを心配した結果、出費を抑えたせいで世の中のお金の流れが止まってしまい世界的経済危機が起きてしまいました。

2社目で起きたこと

一方で僕が転職した2社目の会社も売上高一桁億の会社だったのですが、毎年業績が伸びていました。
2社目の会社はweb系の企業でクライアントも成長中の企業の部署だったため、リーマンショックの期間も発注が滞るどころか毎月新たなプロジェクトの依頼が来ているような状況でした。

クライアントが良かっただけのただのラッキーだったかといえばそうではない印象でした。
2社目の会社はクライアントにとって外せない存在になっていました。
リーマンショックのおかげで仕事に困っている会社は沢山あったので発注先の候補なんて多数あったはずですが、それでも価格を変えずに外されない価値を生み出せていました。

しかも失業率が高い時代なので人材採用には困らない状況だったのでさらに業績を伸ばすことができました。
まさにピンチをチャンスに変えていると新人ながらに思っていました。

経済危機への対処

上記のリーマンショックの時に学んだことから今後起きる可能性のある経済危機への僕なりの対処を書いていきます。
できることはその都度判断してやっていくしかないのでマインド面が中心です。

本質的な価値を高める

例えば受注先の企業が潰れてしまって1000万円の未回収が発生した。
このような場合を直接被害
経済危機によって仕事が激減し業績が悪くなった。
このような場合を間接被害とします。

直接被害については正直運もあるし、情報が出にくいので予防の限界があると思います。
ですが、僕がリーマンショックの時に受けたような間接被害というのは凄くざっくりいうと「ただ競争が激化しただけ」です。
競争が激化たため、適正価格になっただけです。
適正価格になってうまくいかなくなった企業や個人がいただけで、競争力の強い企業や個人は順調に伸びていました。
残念ながら当時の僕の適正価格は0円だったためクビになりました。

だからこそ本質的な価値にフォーカスし、世の中に提供できる価値を高めることが一番大切です。
これは個人にも会社にも言えることですが、もし価値を出していないのに貰っているお金があるとすればそれは危機意識を持った方が良いです。
競争が激化するとお財布が見直され、適正価格になります。

耐え抜く

これはリーマンショックの時に学べたことなのですが、直接被害以外の部分で言えば経済の流れが一時的にストップしてるだけです。
世界的経済危機が起きたらその間痛みは伴いますが、世の中の潜在ニーズは無くならないし、僕の技術力が落ちることはないです。

そしてこの経済のストップ期間は思ったよりも短いです。
リーマンショックの時には競合が潰れ、一時的に減っていたニーズが戻ってきた時に耐えて生き残った企業が成長しています。

コロナ初期に感じたのですが、ベテラン経営者は守備力が高いです。
リーマンショック以前から会社を立ち上げている方は特に僕はリスペクトしているのですが「まずは潰さないこと」ここの徹底ぶりが僕も含めたリーマンショック以降に立ち上げた起業家とは違うなと感じています。

慌てない

これもコロナの初期の時に感じたのですが、業績が悪くなっている企業は僕の周りでもたくさんありました。
ただ優秀な経営者さんたちは皆慌ててなかったです。
呑気だった訳ではなく経済危機がくるから経済危機をどう楽しく乗り切るかという新しいゲームが始まっていた感じです。
小手先のことに気を取られるのではなく痛みを伴いながらでも本質的な価値を追求し続ける姿勢が大事なんだと学びました。

まとめ

今アメリカの大手銀行が破綻して世間を騒がせていますが、僕も都度状況を確認し、慌てず適切に対応をしていこうと思います。
是非協力関係にある方は力を合わせて乗り切りましょう!

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