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晩酌。

長野の蔵元である宮坂醸造が醸す「真澄(ますみ)」純米吟醸酒 生酒 R3BY。

 諏訪神社のご宝物「真澄の鏡」を酒名に戴く真澄は、寛文二年(1662)創業。
 清冽な水と冷涼な気候に恵まれた、信州諏訪で酒造りされています。
 優良清酒酵母「協会七号」発祥の酒蔵として、その個性を活かした食中酒を目指しています

 協会とは、明治39年(1906年)に設立された醸造協会(現在の公益財団法人日本醸造協会)のこと。
 設立されるまでは「こうやれば日本酒ができる」ことは分かっていましたが、「どうして日本酒ができるか」が分かりませんでした。
 協会が主体的に活動して酵母を分離し、優秀な酵母は純粋培養して頒布するようになりました。

 協会酵母の話をし出すとキリが無いので、ざっくり(自身のメモ的に)と9号まで。

1号 明治39年(1906年)、櫻正宗(兵庫県)の酒母よって分離。
2号 明治末期(1908年)、月桂冠(京都府)の新酒より分離
3号 大正 3年(1914年)、酔心(広島県)の新酒から分離。
4号 大正13年(1924年)、広島県の酒造場(不明)から分離。
5号 大正12年(1923年)、賀茂鶴(広島県)の酒母および新酒から分離
6号 昭和 5年(1930年)、新政酒造(秋田県)の醪から分離
7号 昭和21年(1946年)、宮坂醸造(長野県)の醪から分離
8号 昭和35年(1960年)、日本醸造協会によって分離
9号 昭和28年(1953年)、熊本県酒造研究所の保存酵母から分離

 分離された時期と、協会から頒布時期は微妙に違っていたりします。
 1号から4号は「保存中に変性した」として使用中止されています。

アテはシメジと茄子の炒め物。

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