社内ワースト3に出会う。

気が付けば社会人になって17年。
20歳で入社し、あっという間に37歳になってしまった。

17年も会社にいると、変な人にも出会う。
うちの会社は地方にしてはそこそこ従業員数が多い。
働く人が多いと、その中には曲者もいる。

去年の夏、久しぶりに異動になった。
異動先には社内でも悪名高き人がいた。
社内でもワーストトップ3に入るという女性。トップ3唯一の女性。
異動になったのを聞いた同僚や先輩、後輩から異動先を訊ねられて答える度に
「あの人だけには気を付けて」
「何人もあの人のせいでメンタル病んで会社休んでるから」
「どうやら美人だと虐めてくるみたいだよ」
などなど、情報をくれた。
まぁ、それなら大丈夫か。私美人じゃないし。
いろんな人から聞くエピソードから、私なりにその人を想像していた。
会ったことは無いけど、うちの会社ではめちゃくちゃ有名な人だったから。

いざ、新しい事務所へ。
そこで新しい上司や同僚に挨拶をする。
さぁ、奴はどこだ。早く名を名乗れ。

悪名高い彼女の名を名乗ったその人はただのオバサンだった。
ていうか、なんていうか、本当にオバサンだった。
ガッカリした。
私の想像では細身でキツめのちょっと惜しい美人のはずだった。
太っていたし、オバサンだった。
想像以上に普通に性格の悪そうなオバサンだった。

そして異動してしばらくは割と優しめに色々教えてもらった。
教えてくれてる時に端々に
「これは私しかできないんだけどね」
「ココはこうするとミスするの。ミスしたら月末に大変なことになるから。私はそんな事しないけど。」
という、私すごいエピソードを挟んでくるのが気になった。
とはいえ、異動したばかりの私はそうなんだな、と捉えていた。

そこから、おやおや？までは割と早かった。
彼女はとにかく、人のミスを見つけるのが好きだった。
誰かがミスをすると自分の仕事を放り出し、1日中そのミスをした犯人を探す作業に精を出す。
仕事をしろ。

そして謎の拘りが多かった。
その拘りはとにかく無駄な作業が多い。
この効率化の時代に不必要な情報をせっせとまとめる努力。
なお、Excelはsum関数も使えないようだ。
だけどせっせとExcelで資料を作っている。
誰も使わない資料を。
仕事をしろ。

さらに仕事を選ぶ。
口を開けば「それは私の仕事じゃない」「やった事ないからやりたくない」と言う。
驚いた。
サラリーマン、仕事選べるの？
大丈夫、私はほぼやった事ない事ばっかりやってるぞ。
なんならアレもコレもやりたくない。でもやるよ。
お給料貰ってますし。

そして「自分は大変だ」アピールがすごい。
業務でお客様の電話対応も多い部署なのに全然電話に出ない。
おい、今お前の目の前の電話鳴ってるぞ。
「忙しいから電話なんて出られない」じゃない、電話に出るのが我らの仕事ぞ。

驚きの連続だ。
たった半年で「こいつぁやべぇな」と悟った。
愚痴が増えた。
毎日会社に行く前になると胃がキリキリと痛み出した。
会社の駐車場に着いても車から出るのが憂鬱になった。
段々夜に何度も起きるようになった。

やばい、奴は本物だ。
移動になって半年で奴の本物っぷりをまざまざと見すつけられた。
そして他の人からは「これでもかなりマイルドになった方」との情報を得た。

いや、マジどんだけ？

見た目も中身もディズニーのリトルマーメイドのアースラそのものような女だ。
辛い。
一緒に働くのが辛い。

あまりに周りに愚痴りすぎて、今度は自分が愚痴られる対象にならないか不安になってきたので、
noteに定期的に書いて発散していこうと思う。
安心してください、解決してませんよ？