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急ぐからこそ、ゆっくり行こか。

宿題でも、仕事でも、期限がありますよね。

イヤだなぁ、やる気が出ないなぁ、と言いつつ、時間は無情にもどんどん過ぎていきます。
そして、いよいよ追い込まれ、無理をして、結局仕上げるという感じで乗り越えてきました。

品質はあまり高くないけど、とにかく提出日や納期といった「約束の期日」を守らないといけないわけです。

じゃあ、もっと余裕をもってやればいいじゃないかと毎回、自己嫌悪に陥りながら締切に追われます。

そして、現実に耐えられなくなってきます。
パッとゴールにたどり着きたい!
あんな方法はどうだろうか!
こんな手順でやると出来るのでは!?

なんてことをあれこれ考えますが、これといってぴったりのアイデアはなかなか浮かびません。

そして、いろいろ考えたことで小さな達成感が生まれてしまい、「今日はこのへんで許しといたろう」と冒頭のやる気の湧かない状態に戻るワケであります。
締切が迫ってきたときに私の身に起こる、危険な悪循環です。

どうにかこうにか、仕上げて間に合わせると、大変だったことはスーッと忘れていき、また次の仕事をパタパタと始めます。

後日。
トラブルは、忘れた頃にやって来ます。

急ぎでやった仕事にミスが見つかって、そのフォローでずいぶん余計な時間がかかる。
上司には「急がば回れって言うだろ」と言われて凹む。またやる気が減る。
自分のせいなのに。

振り返れば、早いうちから地道にやっていた方が断然良かった、という結論になる場合が多いです。

手順の改善など、工夫を試みること自体は素晴らしい取り組みなのですが、残り時間が少ないときは、まず取り掛かり、終わりに向けてスタートを切ることが重要です。(心の声:分かってるならやれよ、自分)

文章であれば最初の1文字、1行。
皿洗いであれば、最初の1枚。
掃除であれば、最初のゴミ1つ。

その一足を踏み出せば、その一足が道となり、その一足が道となる。迷わず行けよ、行けばわかるさ、アリガトー!という、アントニオ猪木さん引退試合での名言のとおりです。

自分からゴールに向けて一歩を踏み出す勇気。
その一歩踏み出す勇気を振り絞れば、時間に追われる立場から、時間を追う立場にチェンジできるのです。

イヤだ、面倒くさい、こわい。
そんな「危ぶむ気持ち」がある間は、道はひらけて来ないけど、とにかく勇気を出して一つ踏み出せば、自分の道がひらける。
時間を制するのは、自分を制することなのだと思います。

さて、手順の改善などを工夫するのは、締め切りに追われていない、余裕のある時に考えるのが良いと言われています。

スティーブン・R・コヴィー博士が名著「7つの習慣」でおっしゃっていたように、第2領域の仕事です。(第2領域:緊急ではないけれど、重要な仕事のこと)

英語でも、急ぐときほど堅実に進め、という意味の表現が色々あるようで、興味深いです。

Haste makes waste.(急ぎは浪費を生む)
Walk, don't run. (走るな、歩け)
Slow and steady wins the race.(ゆっくり着実な方が勝つ)

やっぱり、世界共通で「急がば回れ」の考えは説かれているんですね。
ウサギとカメの逸話も、イソップ童話ですね。

忙しい毎日だからこそ、急かずにすむスケジュールを守り、ゆっくり行こう。

緊急対応に迫られたら、落ち着いて。
「急ぐからこそ、ゆっくり行こか。」
と自分に言い聞かせて。

「ゆっくりやるのが、最短の道」という事実。
逆説的で面白いです。

今日、6月10日は、時の記念日。
時間に追われるのではなく、時間を追えるように心がけたいと思います。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。

#カツオnote

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