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高架>地上

2022年8月28日。
福岡県を走る私鉄・西鉄大牟田線の雑餉隈(ざっしょのくま)~下大利間が
とうとう高架化されたそうだ。

*西日本新聞のウェブサイトより
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/978780/

僕は浪人時代まで雑餉隈駅のとなり春日原(かすがばる)の
実家に住んでいた。
40年前のことだ。

当時の僕からすれば、線路の高架なんて夢のまた夢だったと思う。
春日原駅の踏切は、あかずの踏切だった。
急行電車の待ち合わせもあるため、一度遮断器が下がると最悪だった。

東口には、当時は有名だった朝市が出た。(今は知らない)
ニチイもあった。
(その後、サティ。今はイオン大野城ショッピングセンター。)
かたや西口には、銀座商店街やサニー、乃ぐちやが、今もあるらしい。
忘れてはいけない西鉄ストアも駅の西口すぐとなりだ。
僕の家は西口側にあった。
東口と西口を分断していたのが、他ならぬ踏切だ。

冷静に考えれば、たかが踏切なのだが、
明らかに僕の足は東口に向かうことが少なかった。
踏切は青春をも遮断するらしい。(ちと大げさ)

福岡を離れて、年月を積み重ねながら帰郷するたびに
春日原の活気は失われ、寂しく感じることが増えた。

そのような中、街を分断していた踏切がなくなった(らしい)。
線路の高架下は、間違いなく再開発されていくはずだ。
西も東も手を取り合って、創造的な街に再生して欲しい

帰郷の楽しみがひとつ増えた。





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