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ありたい姿を願う(四行日記)

ある時、若い男がお釈迦さまを罵りました。

お釈迦さまは何も言わずに落ち着いた様子で、
男の言葉をただただ聞いていました。

そして、お釈迦さまはその男に聞きました。

お前が贈り物を持って誰かを訪ねたとして、
相手が贈り物を、受け取らなかったら•••

その贈り物をどうする?

その男は、

持って帰るしかないです

と答えました。

お釈迦さまは、

お前は私を罵ったがら私は受け取らなかった

だから、お前は自分の言葉を持ち帰って、
自分自身に浴びせるしかない

そう教えられたそうです。

このお話は潜在意識の面から面白いです。

潜在意識はその特徴として、

主語を持たない

と言われています。

誰か他の人に言ったことであっても、
自分に対して言ったことであっても、

結局は自分に返ってきます。

加えて、

潜在意識には時間がない

とも言われています。

過去も未来も現在もありません。

潜在意識にとってはすべて同じです。

こんな潜在意識の特徴を活かすのが、
四行日記の四行目「宣言」のポイントです。

宣言には他の三行と違って文型があります。

私は⚪︎⚪︎している⚪︎⚪︎です

できていようが、できていまいが

⚪︎⚪︎している」と、

できているものとして宣言します。

潜在意識には主語も時間もありません。

だからこそ、できていると宣言すれば、
潜在意識にできている自分が刻まれます。

例えば、

事実:最高気温が35℃を超えた

気付き:世界は陰陽のバランスで営まれている

教訓:中道を歩め

に続く宣言を書こうとすると、

実際かつ具体的に教訓を実行している
自分の姿をイメージします。

35℃を超えれば暑いです。

でも、その暑さを、宇宙のバランスのうえに
成り立っている「最適な状態」だと受け止め
全体との調和の中で生きている。

そんな自分をイメージし、
そのイメージを宣言の文型に落とし込みます。

私は日日を好日として生きているお坊さんです

こんな宣言になるかもしれません。

私は今だけの夏の暑さを楽しんでいる若者です

こんな宣言もあるかもしれません。

できていようが・できていまいが

•••ここが大事です。

年齢的に「若者」なんてとても言えませんが、
自分がイメージした姿が若者であれば、
堂々と「若者」だと宣言すればいいです。

誰でも、できていないことを「できている」
と言う(書く)のは気持ち悪いです。

この気持ちの悪さの原因は認知的不協和です。

できていない(と思っている)自分

できている(と言っている)自分

このギャップが認知的不協和を生みます。

そして、人は認知的不協和を感じると、
自動的にこれを解消しようとします。

できている自分に近づこうとする力が、
無意識のうちに働いてくれます。

結果、宣言通りの自分に近づいていきます。

ですので、できている・できてない、なんて
全く気にせず、思い切って宣言しましょう。

ありたい姿を強く願う。

そして信じる。

これが四行日記の「宣言」です。

四行日記について4回に分けて書きました。

こうして書くと、難しくて、めんどくさい
そんな感じを受けられるかもしれません。

でも、ユニークで面白いツールだと思います。

もし興味を持たれれば、気楽に始めてみる。

これがおすすめです。

ちょっと普段の見方が変わるかもしれません。

宗慧

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