リップクリームのいらない冬を過ごすために今から始めよう！～唇洗ってる？～
昨年の冬は一度もリップクリームを塗らなかった。暖冬だったこともあるかもしれない。けれど、きっと今年の冬もいらないだろう。
私はリップクリームのベタベタ感があまり好きではなくて、そもそもできるだけ塗らないように過ごしてきた。高校までは塗らなくても唇が荒れた記憶がない。
けれど、大学に入り生活習慣が崩れた頃からだろうか、年に1度か2度、下唇のど真ん中がぱっくり割れるようになってしまった。
それでも1度割れてリップクリームを塗っていると1週間ほどで治まっていた。だから、騒ぎ立てるほどのことでもないのだけれど……何が嫌って、同じリップクリームを何年も使いたくないし、使っていいかも分からないから、余ったリップクリームは捨ててしまうことだった。
確かに、リップクリームは高いものではない。だから毎年買ってもお財布がきつくなることはないのだけれど、捨てると分かって買うのも気が引けるし、使うのがあまり好きではない物は出来れば買いたくないなと、そう思っていた。
ちょうど1年ほど前、たまたま『捨てる美容 小田切ヒロ』と書かれた本を手に取った。パラパラめくっていると、まさに唇のケアについて書かれていたのだ。
唇洗ってる？
この一言にハッとした。意識的に唇を洗ったことなんて、記憶の限りではないのだ
この本曰く、唇もかかとやひじのガサガサと同じで、洗わないと古い角質が溜まってしまうのだそうだ。
そうか、古い角質を洗わずに放置していると徐々に硬くなり、柔らかさを失った唇は冬の乾燥でぱっくりと割れてしまうと、そういうことなのだろう。特に私の場合は、口の中に洗顔料が入るのが嫌で、無意識に口を閉じて顔を洗っていた気がする。
本ではクレンジングや洗顔だけでなく、リップスクラブでしっかり落とすことを『洗う』と表現しているようだったけれど、私は手元にスクラブなど持っていなかった。だから、まずは普通に洗ってみた。唇を前に突き出して洗う姿は少し滑稽だけれど、唇に全神経を集中させる。
あまりこすってはいけないのと、無理にめくってはいけない。
この2点を守りつつ、なるべくこすらないよう気を付けた。けれど、数年たまりにたまった角質は、スグにぽろぽろと唇の上を転がり始めた。しかも……ちょっと茶色い。汗
一通り洗い終わるとさっぱりと、新しい唇に生まれ変わった気分だった。色も心なしか鮮やかになった気がする。
気分上々のまま一度湯船につかるが、どうしても唇が気になる。あまり触ってはいけないと思いつつも、ついつい触ってしまっていた。するとさかむけのようにピッと、１か所、指に触れる部分があった。気になって湯船を飛び出し、鏡の前に戻ると、やはり少しささくれが出来ている。
ここで出てくるのが、めくるか、めくらないか問題だ。
絶対めくってはいけないのだろう、そのことは分かっているのだけれど……
誘惑に負けた。
ゆっくりゆっくり剥がしてみた。すると、初めは血が出るかなと言う軽い痛みを感じたけれど、その感覚も一瞬で、その後はペロッと簡単に剥がれてしまった。
唇からは血も出ていなかった。
新鮮な唇の上に、ただ角質が乗っかっていただけということが、私の中で確信に変わった。
それからも、意識的に洗顔時は唇を洗うように心がけた。しばらくしてリップスクラブも買ったのだけれど、それまでは砂糖とはちみつを混ぜて代用できるとネットに記載があったので、砂糖はちみつも何度か試した。
そして、とうとう冬を迎えた。
危ないか？ 今年もぱっくり割れるんじゃ？ と、心配になる日は何度かあったけれど、それでも結局一度も割れずに、もちろん、出血もなく、冬を越すことが出来た。
冬が過ぎた頃にリップスクラブを手に入れた。いつもの洗顔にプラスして週に2～３回程度リップスクラブで唇を洗うようにしている。ちなみに、砂糖はちみつの方がプルプル感は出るように思う。
さて、これから夏を通り過ぎるとアッと言う間に冬が来る。まだ先だけれど、始めるなら早い方が良いのではないだろうか。
唇を洗い始めてそろそろ1年が経つけれど、1年前に比べると、自然なうるおい感はアップしている（と思う）から、今年の冬を迎えるのが楽しみだ。
唇洗ってる？
冬のぱっくり割れに備えて、一度、古い角質が溜まっていないか、唇を洗ってみてはどうだろうか？ 試してみる価値はあるはずだ。
私は今年の冬もリップクリームなしでも過ごせる、そんな予感がしているのだから。
今回私が参考にしたのはこちらの本。
私が使っているリップクリームはこちら
※本では違うスクラブが紹介されている
ちなみにスクラブは手に入れていからすでに3ヶ月程経つが、まだまだ残っている。少し高く感じるかもしれないけれど、案外コスパは良い。
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