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そもそも、ホツマツタヱとは?
ホツマツタヱの全体像(概要)を解説します。
ホツマツタヱは宇宙創成(天地開闢)からヤマトヲシロワケ(景行天皇)の皇子ヤマトタケ(日本武尊)までの物語を、全文五七調の長歌体で、ヲシテ文字という古代文字(神代文字)で記した歴史書です。
奉呈文という紹介文から始まり、40アヤ(章)、10700行余、約12万文字で構成されています。
(※こちらは僕がホツマツタヱの勉強で実際に使用しているホツマツタヱ研究家の いときょう先生によるテキストです。)
編纂されたのは西暦126年(景行56年)。
古事記が編纂されたのが西暦712年、日本書紀が西暦720年なので、約600年くらい古い書物ということになりますね。
編纂者は二人います。
・1~28アヤ(章)までがクシミカタマ(編纂 前7世紀頃)
・29~40アヤ(章)までがヲヲタタネコ(編纂 西暦126年・景行56年)
どちらの方もソサノヲ(素戔嗚尊・須佐之男命)の系統です。
編纂時期を比べるとかなり二人の時代が離れていることが分かりますね。
編纂された理由はヤマトタケ(日本武尊)の死がキッカケです。
ヤマトタケ(日本武尊)の遺言を受け、父ヤマトヲシロワケ(景行天皇)はヲヲタタネコにホツマツタヱの編纂を命じます。
ヲヲタタネコは、既にクシミカタマによって収められていた1~28アヤと自らが新たに記した29~40アヤを合わせて、ヤマトヲシロワケ(景行天皇)に献上しました。
特筆すべき事柄をいくつか挙げるとすると、、、
・ヲシテ文字という古代文字(神代文字)で記されていること
・全文が格調高い「やまとことは(大和言葉)」で五七調で記されていること
・古事記、日本書紀で記されている神代の出来事が縄文時代の実在した人として記されていること
・古代の指導者を「アマカミ」として記していること(初代がクニトコタチ)
・豊受大神が天照大御神の祖父であったこと(お二人は伊勢神宮の外宮と内宮に祀られている神様です。)
・天照大御神が男性で13人の妃がいたこと〈内宮(正室)はセオリツヒメ(瀬織津姫)〉
・皇室(天皇陛下)の大御心「常に国民とともにある」に繋がる「トの教え」という国を治める理念が記されていること
・雛祭りや七五三などの風習が縄文時代からあったこと
(※ホツマツタヱでは豊受大神はトヨケカミ、天照大御神はアマテルカミと記されています。)
など、、、これはほんの一部です。
それ以外にも今まで知られていなかった興味深い出来事がたくさん記されています。
「常識(定説)という枠」を広げてみる
ホツマツタヱを紐解いていくと、今まで定説(常識)だと思っていたことが崩れてきます。
もちろん、これを受け入れるか、拒否するかは人それぞれの自由です。
人は新しい物事に触れるとき、「好奇心」と「疑い」という相反する感情が浮かびます。
「好奇心」は新しい世界が広がるというワクワクから。
「疑い」は現状(常識という枠)を出たくないという恐れから。
もちろん、この「疑い」が真実ではないということを感じ取っていたということもあります。
また、「どちらが正しいかを選ばなければ」と思う必要もなく、
「あっ、こういう見方もあるのね」と軽く受け止めるだけでもいいわけです。
「定説(常識)を覆す」
とすると、今までの説が全部間違いだったという意味合いとなってしまいます。
でも、「定説(常識)を広げる」
だったらどうでしょうか?
今までの流れがあって現在があるように、歴史は止まることなく流れています。
定説(常識)もまた、時代と共に移り変わっていくものです。
「何が真実で、何が偽りか」
という二者選択に囚われてしまうと物事の見方が近視眼的になってしまいます。
状況や視点によって、
真実が表にも、裏にもなり、
偽りが裏にも、表にもなるのが歴史というもの。
「表裏一体」という言葉があるように、表(真実・偽り)も裏(偽り・真実)も悠久の歴史の中で起こった出来事として受け入れていく。
歴史上の人物(神様)から見たら、後世の人間にあたる現代の僕たちは、「大局的な視点で歴史を観ていく度量が問われているのでは?」
と思うこの頃です。
ホツマツタヱは古事記や日本書紀のもとになった書物ではないかとも言われています。
もちろん賛否両論あります。
ただ、客観的なフラットな視点でホツマツタヱに触れてみると「そうかもしれないなと感じる人は多いのでは?」というのがホツマツタヱを学んでいる僕の感想です。
もし少しでも気になると思ったとしたら、気軽な気持ちでチョット触れてみるのも一つの選択です。
そのキッカケになればと思い、僕はこちらのnoteで記事を書いています。
ホツマツタヱの正統性を証明するためではなく、こういう視点もありますよという選択肢の一つとして知ってもらうために。
何を真実と感じるかは人それぞれ違いますからね。
また、違ってていいのです。
P.S.こちらの記事でご紹介した僕が使用している いときょう先生のホツマツタヱのテキストは、
下記のホツマ出版株式会社のHPよりご購入することができます。
また「古代史ホツマツタヱの旅(全5巻)」という書籍もあります。
こちらは、いときょう先生がホツマツタヱに記されていることに沿って全国の神社を旅をされたことをもとに書かれているので、初心者の方も読みやすいと思います。
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