「前野隆司語録日めくりカレンダー」のご紹介(26日目~31日目+α)
この度、オンラインサロンウェルビーイング大学の中に発足した「前野隆司語録作成プロジェクト」のメンバーで「前野隆司語録日めくりカレンダー」を作成しました。
この日めくりカレンダーは、各プロジェクトメンバーが選んだ前野隆司語録と、前野先生が撮った写真とともに冊子にまとめたもので、1日から31日まで31枚あります。
この日めくりカレンダーの内容がとても素晴らしいので、ぜひ紹介させて下さい。
1日目~25日目までのご紹介は下記記事をご覧ください。
26日目の言葉|自分というのは宇宙の一部です。すべては仲間です。自分も自分以外もない。味方も敵もない。ワンネス(ひとつであること)です。
出所:無意識の力を伸ばす8つの講義
<前野先生のコメント>
ワンネスという単語は日本では一般的にはスピリチュアル用語だと考えられているかもしれません。
しかし、複雑系の科学では、あらゆる物事がインタラクションしあう結果、思いもよらない複雑な現象が生じることが知られています。
つまり、私たちが生きる世界は、私たちが想像する以上に、全体がつながっているのです。一つのシステムなのです。私はこれがワンネスだと思っています。
試しに、Wikipediaでonenessを検索してみました。
これをgoogle翻訳で和訳してみたら。
ワンネス = 一体感。
以下、google翻訳によるonenessの説明。
ワンネスとは、次のことを指します。
* 一物一価の法則(LoP)、「商品はすべての場所で同じ価格で販売されなければならない」という経済概念。
* 神の単純さ、神を保持する神学的教義は部分がない
* ヘノシス、「一体性」または「統一性」を表すギリシャの神秘主義の概念
* 瞑想的な吸収、一体感、サマーディ
* 一元論、哲学における形而上学的概念
* 一神教、唯一の神が存在するという信念
* タウヒード、神は唯一無二であるというイスラム教の基本概念
* ワンネスペンテコステ派、反三位一体論の運動
* バハーイー教の教えにおける3つの一体性、3つの核となる主張#Unity
* OneNess、詩人/歌手/芸能人(市内の詩人を参照)
* ワンネスidentsによって使用される、BBCワン2017年以来、TV局
いろいろですね。日本でいう「ワンネス」ほどには独特なニュアンスはなく、「一体感」という意味を表しているようです。
今日僕がワンネスという言葉で言いたかったことも、たしかに「一体感」という単語で十分かも。世界中のみんなが一体感を感じられる社会を構築したいですね。
27日目の言葉|あなたと、あなた以外は、宇宙の始まりから、ともにあるのです。これを愛する以外に、どんな方法があるでしょうか。
出所:無意識の力を伸ばす8つの講義
28日目の言葉|世界の一部であること以上に何を望む必要があるだろうか。
出所:幸せの日本論 日本人という謎を解く
<前野先生のコメント>
元の文章は、
自分がこの世の一部であるということ以上に、何を望む必要があろうか
でした(しあわせカレンダーは、原典を少し改変して掲載しています)。
あれは森のリトリート初体験の時。山中湖の自然林の中で仰向けになって木々を見上げていたときに降りてきた言葉でした。人は大自然の中にいるときに、感性が開き、そもそも自分とは何なのかを考えられるのだと思います。
コロナ時代、三密を避けて自然に包まれてみてはいかがでしょうか!?
『幸せの日本論 日本人という謎を解く』(角川新書)の紹介動画はこちら!
29日目の言葉|現代は、1万年前の農耕革命、300年前の産業革命に続く大変革期。経済成長から心の成長へ。今こそ壮大な創造力を持って幸せ中心社会を創造していこう。
出所:東京青年会議所主催東京JCビジョンTVでの講演
<前野先生のコメント>
2020年夏に行われた東京青年会議所主催東京JCビジョンTVでの対談の動画はこちら。20分前後の動画が4つあります。
特に、京都大学の広井先生の図(『人口減少社会のデザイン』(広井良典、東洋経済、2019))も使いながら上の話をしているのは、第2回②。これは人類必見(笑)。ぜひご覧ください!
第1回 科学的根拠に基づく幸福学 前野隆司氏×JCI東京【東京JCビジョンTV①】幸せについて語りました!
第2回 新しい豊かさの価値≠経済成長~定常化社会とは~ 前野隆司氏×JCI東京【東京JCビジョンTV②】 29日目の言葉を説明しているのはこれです。
第3回 JCI Tokyo 新たな中長期ビジョン×幸福学~ 前野隆司氏×JCI東京【東京JCビジョンTV③】教育政策 東京JC(青年会議所)の教育政策について。
第4回 分析しました!JCメンバーの幸福度 前野隆司氏×JCI東京【東京JCビジョンTV④】東京JC(青年会議所)の皆さんの幸福度について。
30日目の言葉|未来は明るい。実に明るい。まぶしくて、涙が出てきます。未来は、楽しみと幸せに満ちています。世界中の人々が幸せに暮らす平和な世界を、ともに、目指しましょうよ。
出所:幸せのメカニズム 実践・幸福学入門
31日目の言葉|あなたがいてくれてよかった。
出所:7日間で「幸せになる」授業
<前野先生のコメント>
これは、『7日間で「幸せになる」授業』(PHP)に書いた一説です。私の言葉ではなく、フランス生まれの、ユマニチュードというケア手法で使われる言葉です。
ユマニチュードは、認知症ケア、高齢者ケア、その他の介助・介護のために有効な手法と言われています。ここで大切にされている、人間の尊厳に関わる言葉こそが、「あなたがいてくれてよかった」です。
この言葉は、その人の良い部分や頑張った部分をエンカレッジしているわけではありません。良いとか悪いとかではなく、その人の存在そのものを丸ごと肯定している言葉です。
「あなたがいてくれてほんとうによかった」と言われて、「どうして?」と聞き返す人は少ないでしょう。理由などなくても、ただ自分は生きているだけで価値があるんだ。そう感じたとき、その人のなかに自己肯定感の種が育っていくのです。ぜひ、大切な人に告げてください。あなたがいてくれてよかったと。
ちなみに、今日1/31は愛妻の日。この写真を見た方は、もしかして「妻がいてくれてよかった」というのろけと誤解されるかもしれませんが、そうではありません。
二人から、あなたへのメッセージです。「あなたがいてくれてよかった!」これからもよろしくお願いいたします。