印象深い一皿/御料理 心馬
腹いっぱいだとしても、食べたい〆の丼
鶏肉を小さく切ってあるのを見て心配になったのは内緒だ。炊き立ての新米を目の前で親子丼にしてくれる。親子丼とは大ぶりでジューシーな鶏肉の感覚と卵が作り出す幸福なイメージ。それを損なうのではないかと思った。食べてみるとまったくの杞憂だとわかる。もちろん親子丼なのだけれども、日本料理の〆の一品としての愉しさが押し寄せてくる。一口の中にすべてが納められるからこその旨さ。シンプルで誤魔化しが効かないメニューだからこその驚き。堪能してほしい。
御料理心馬
東京都中央区日本橋人形町2丁目10−11
https://kokoroba2022.com/
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