印象深い一皿/まる富

旨さとはある意味我慢である、のかも

LEICA Q2で撮影

雲丹は美味しいに決まっていると思いたいし、牛肉は旨いの代表選手だ、と心から信じている。けれども、高級かつ美味なものを合わせて使ったからといって、出来上がる料理が素晴らしいとは限らない。むしろお互いの良さを消し合ってしまって、残念な皿になることも多い。しかし、神楽坂にあるこの店で出されたこれには唸ってしまった。ああ旨いなあと、口から漏れて出そうだった。ギュッと濃縮された旨味だからこそ、もう少し食べたいかな、いや、このくらいで満足しなきゃな、そうそう、これはステキな我慢なんだと信じようと、謎の掛け合いが脳内を駆け巡る。その逡巡をただただ堪能してほしい。

神楽坂まる富
東京都新宿区袋町3−4
https://gd4e801.gorp.jp/

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