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今持っているもので、生きられる。

私は、常にアンテナを張って、新しい知識をキャッチすることを目指していました。

知識がないことで、自分だけ損をしたくなかったからです。


また、外部から次々と提供される知識を得ることで安心していました。でもその安心は長くは続かず、すぐ不安が増殖します、


私は自分の欠乏感を埋めるために、知識を増やしている。


自分は、まだなにもわかっていない。
自分は、まだ学びが浅い。
自分は、まだ知識や情報が全然足りていない。


知識を得ると、また新しい知識が欲しくなる。


自分が持っていないことにばかり目が行き、次々と知識という新しい絵具の色を増やし、カラーパレットを充実させることに満足していました。でも、キャンバスは真っ白のまま。


さんざん苦しんで、大量の知識を学んできた私たち大人は、人生に必要なコアとなる知識(絵具の主色)はすでに持っているはずなんですよね。


現代人が1日に触れる情報量は江戸時代の一年分平安時代の一生分とも言われています。


それでも、無限にある知識の中に真実はないことを、薄々気がついているのではないでしょうか。

自分にとっての真実は自分の中や目の前にある。
それを体感して気づいていくことしか得られる方法はない。


最終的には、自分が拠りどころ


自分の手持ちの絵具の色で、下手でも絵を描き続けるしかない。主色(赤・黄・緑・青)はすでにあるから、絵を描いている途中で必要な色がでてきたら、都度1つずつ付け足せばいい。


だから、新しい知識(絵具の色)を次々コレクションする時間を減らして、自分の体験(絵を描くこと)に時間を割いていきたいと思っています。



◇ ◇ ◇

こんなことを思ったきっかけは、ちょっと恥ずかしいのですが、私に老化現象?がはじまっているのか、

記憶力の低下

マルチタスクができなくなっている


たくさんのことを次から次へと記憶することができず、すぐ忘れちゃうんですよね。また、マルチタスクも苦痛になってきました。


もしかして、これは

目の前のこと(今)に、集中すればいいんだよ

それで道が開けるよ、と言われているような気がしています。


人は誰だって、年齢を重ねるにつれて、記憶力だけでなく、体力、視力や聴力も衰えてきます。でもこれは決して悲しいことではなく、


余計なことをムリに取り入れる必要がない

今あるもので、なんとかできる


ことを意味しているのではないかと、最近思います。


すでに自分が蓄えてきたもの(体感、経験、智恵)を生かしていけば大丈夫だよ、と言われている気がするのです。


だから、新しい知識(絵具の色)を次々に増やすのではなく、今自分が持っているもの(手持ちの絵具の色)で、試行錯誤しながら体験(絵を描くこと)する時間を増やしていこうと思います。


絵具コレクターを卒業し、

私は画伯になってみたい。



私の描いた下手な絵(体験)を見て笑ってくれたり、自分も挑戦してみようと前向きな気持ちになってくれたり、私に絵の描き方(生き方)のコツを教えてくれる先輩にも出会えるかもしれない。

体験する道中で、いろんな出会いや自然と新しい知識が勝手に入ってくると思うのです。


知識コレクターにちょっと疲れたので、今日はそんなことを感じた日でした。


さあ、絵を描く練習に励むとしますかね ♪



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