藤の名所 -紫雲山 葛井寺-
紫雲山葛井寺は、大阪府藤井寺市にある真言宗仁和寺御室派の寺院です。大阪の南の繁華街である天王寺(大阪阿部野橋駅)から近鉄南大阪線の準急に乗って約20分程で到着します。ご本尊は日本最古と言われる十一面千手観世音菩薩(国宝)です。
葛井寺?藤井寺?
お寺の歴史はとても古く7世紀後半まで遡ることができます。渡来人の王仁氏の一族だった葛井氏の氏寺だったと伝わっています。現在、お寺の名前は「葛井寺」で町や駅の名前は藤井寺となっています。お寺のHPによれば2人の「ふじいさん」が関わっているとのこと。一人目は前述の葛井氏。二人目は、11世紀に荒廃していた葛井寺を復興させた中興の祖と言われる藤井安基。
関西屈指の藤の名所
藤井寺の藤の歴史もこれまた古く、千年以上の歴史があるのだとか。私見では関西屈指の藤の名所で、4月下旬になると境内の至る所で美しい藤を楽しむことができます。
近鉄南大阪線藤井寺駅の南口からお寺のある商店街を進んでいくと既に藤のいい香りが漂っていました。商店街側にも門があるのですが、藤まつり時にはお寺の南側にある南大門がメインゲートになります。300円の入山料(綺麗な藤の絵が描かれた絵馬付き)を払い参拝開始。南大門を通り過ぎたらすぐこのような藤のカーテンのお出迎えがあります。藤の生育の良し悪しは年によって全然違います。ここ数年は残念な生育状態だったのですが今年はすごい立派。
藤棚を横から見たところ。藤の房、何センチぐらいあるのかな。50センチ?いやそれ以上かな。九尺藤かなと思い調べてみましたが、どうも違うみたい。
本当は先週の金曜日に訪問する予定でした。19日と20日の二日間限定でライトアップがあったそうですが、その日は南大阪の信達宿の野田藤を撮りに行っていたので、力尽きて立ち寄ることができませんでした。この小さい灯籠はその時に使われていたものかもしれませんね。
私が好きなのはこの白藤。やはり今年のボリューム感は素晴らしい。南大門近くの長い藤も素敵ですが、ここの白藤はもっと素敵。葛井寺で藤を撮るのは2年ぶり。必ずここで撮影しています。
同じ場所を横向きで。曇り空だったので空は入れないように。青空が広がっていたら青空も少し入れることができたかも。曇り空で雨は降っていませんでしたが、境内で藤を愛でる人々の数はそんなに多くなかったです。
白藤をクローズアップ。どうやって撮ると映えるのか、何回も訪れているもののこれといった解はいつも見つからず。んー、まぁ白藤を画面いっぱいに持ってくるだけでOKかな。
白藤の前にも大きな藤棚があります。ここが葛井寺で一番人気のスポットっぽいです。多くの方が撮影を楽しんでおられました。
藤のカーテン。少し高台になっている四脚門(商店街側の門)から望遠で狙いました。九尺藤で有名な兵庫県の白毫寺の九尺藤のそれに似ている。
これから各地の藤の名所が見頃になりますね。
今週末は、宇治平等院、春日大社神苑萬葉植物園の藤を見に行こうと思います。そうだ!信達宿の野田藤の様子も近々紹介します。