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3月の京都 随心院・霊鑑寺門跡


3月の京都

今年は桜の開花が遅れています。去年の今頃は関西中の桜が見頃だったのに。
さて、今回は桜が開花する前の京都を散策した写真を公開します。

3月16日 随心院 小野梅林

毎年訪れている京都・山科エリアにある随心院。地下鉄東西線小野駅から徒歩15分ぐらいのところにある真言宗善通寺派大本山。本尊は如意輪観世音菩薩。このエリアは小野地区といい、平安時代に活躍した小野氏の本拠地だったそうです。

京都市街地から離れていることもありとても閑静な場所です。四季折々の風景を楽しむ事ができ、年に数回足を運びます。特に見応えあるのが小野梅林。お寺のすぐ前に広がる梅林で毎年3月に公開されます。こちらの梅は、恐らく京都市内、いや関西でも屈指の遅咲きの梅。薄紅梅のものが最も多く、古来よりこの色を朱華色と呼ぶことから「はねず梅」と呼ばれています。

そして私にとって大変思い入れ深い場所です。2021年に実施されたお寺主催のフォトコンテストで最優秀賞、2022年には同コンテストで門跡賞をいただいた場所です。


この薄紅梅の梅がはねず梅。濃いピンク色ではなくて、白色がやや強めの淡いピンク色。梅園にはこの色の梅の花がたくさん咲いています。そしてこのはねず色ですが随心院のシンボルカラーになっているようです。


薬医門を背景として左手にはねず梅を添えてみました。随心院ですが、小野小町ゆかりのお寺なんだそうです。境内には様々な男性からもらった恋文を埋めた文塚や朝夕に顔を洗った井戸跡が残っています。


随心院で特に目立つのが女性客の多さ。それもそのはずで、この極彩色梅匂小町絵図に代表されるように色々な演出が可愛らしいのです。この日も女性率が高めでした。

3月27日 霊鑑寺門跡

京都の東、鹿ヶ谷界隈にある霊鑑寺門跡。臨済宗の門跡尼寺で、江戸時代に後水尾天皇が創建したお寺です。後水尾天皇が愛でた日光椿をはじめ、様々な種類の椿を楽しむことができます。通常は非公開寺院で、春と秋に特別一般公開されます。


お寺を入ったすぐの所にとても美しい椿の展示物があるのですが、南向きで日差しが強過ぎて一部分しか切り取ることができませんでした。


水に浮かべられた椿の花。これもこの時期の霊鑑寺名物。今年は椿も開花が遅かったようで、これだけの綺麗なお花を集めるのはさぞかし大変だでしょうね。


以下は簡単な説明文を添えたギャラリーです。

緑の絨毯の上に横たわる椿の花


苔の上に横たわる椿の花。ふかふかの苔がびっしり。


今度は石の上。これは自然にというより誰かのせていますね。


同じくふかふかした苔の上に散りばめられた椿の花


今度は真っ赤な椿


蹲の中に浮かぶ紅白椿

番外編

帰り道、東本願寺の道向こうに咲いている乙女椿。実は乙女椿の名所。


2週間前にもこの乙女椿を撮るためにわざわざ訪れましたが、その時はまだ蕾しかありませんでした。今回は見事は花をたくさん付けていました。


何とも美しい造形。桜が咲く少し前のこの時期、毎年このとっても可愛い乙女椿に
癒されます。


さて次はいよいよ2024年のお花見レポート。今年は奈良の総本山長谷寺と滋賀の彦根城に行くことは確定しています。





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