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少年少女達よ、未来に行け!2016年の話。

山梨県の上野原に「新湯治場 秋山温泉」という温浴施設がある。
(現在の所日本で唯一「熱波師検定A」を定期開催している店舗です)

ここの野外サウナは素晴らしくて最高の湿度と
熱すぎず低すぎない温度の熱で
サウナ室内のベンチに腰掛けているだけで
全身触られもしないのに
ゆっくり優しく揉み解されている感覚になる。

サウナを出たらすぐ横に野外プールがあり
真冬でもそれは閉鎖されず「水風呂」としてサウナで熱くなった体を冷却してくれる。
(秋山温泉のこの男女水着着用の野外サウナの用途は本来プール横の「採暖室」としての役割を持っている)

1996年5月の創業時からアウフグースも実施されていて
支配人の渡辺純一さん始め
秋山温泉に勤める熱風神(アウフギーサー)達がタイムスケジュール毎にアウフグースしてくれる。


以前のコロナ禍前といわれる時代にはボクもオファーを頂いて熱波を行っていた。

今回はそんな時期2016年頃のお話。

その年のたぶん10月か11月に秋山温泉 で繰り広げられた「熱風神祭」という熱波イベントの写真

ボクは横浜市鶴見区にある
「ファンタジーサウナ&スパ おふろの国 」所属時代
バディであった、熱波ミュージシャン 「タックンジョー」と共に出演。
画像の熱波コスの二人は手前からペルーの民族楽器「カホン」を叩き魂の打撃音を撃ち出すタックンジョー!
そして、ボクはそのリズムに合わせて熱波のタオルを振り降ろす瞬間だ。
今まさに ルーティンがフィニッシュに向かっているエキサイティングな瞬間をとらえた良いショットだ。

そこに少年がいた。 ボクの方を見てる。
彼は当時4才で、ボクとタックンジョーの熱波の仲間になってくれた。

ボクはその少年にサウナの若武者と名付けた。

少年少女も同様でスタッフの許可を得てサウナ入浴は可能。
(子どもに限らずサウナマナーを守ります。)

男女混浴や、サウナに子どもが入ることに関しては
様々な施設での其々の諸事情もあり、
どっちが良いとか、良くないとかの問題ではないことは
必ず付け加えますが、


ボクはこの日、目の前の少年の
はにかんだ 最高の笑顔を見ることが出来た。


ボクの当時の熱波は非常に高回数のタオルスイングを行っており
「…何で井上はそこまでやるのか?」
と、聞かれる事がよくあった。

だけど自分自身の身を削る様な事をしないとボク自身は「癒し」を感じる事ができない。

わかる人には解る。

わからない人には
井上はイカれていると思ってもらってよかった。



当時タックンジョーはその行為に呼応してくれたのでボク達の創るサウナの空間が
立体的になり 熱波アトラクション としての形がワイドに成り立っていたのだ。

なので物凄い一体感が生まれる。

皆を完璧にホットな状態になるまで先導し、ボクは最後はヘタり込みそうになるが

皆さん確かに楽しそうな笑顔だ。


そして先ほどの少年だ。
その顔は
誰にでもどんな人にでも出来る表情じゃない。

ボクは少年の手を無造作に挙げた。




少年・少女達よ 未来に行け。

いつもそう願う。




道は オレ達おじさんが一生懸命作ってやる。

一生懸命だ、今の見たろ。



このイベントでサウナにいた大人の皆さんは

この少年に対して拍手をしましたよね、
したからには この少年の未来に皆さん責任があるって事ですよ。


オレ達がしっかり生きないといけない。




皆で 子ども達の未来を作るってことですよ。




一生懸命、そんな瞬間の積み重ねを、
小さな子は見てる。

多少ひねくれている様な少年少女達も見てる。




オレ達はブッ倒れるまでやってやる。

ロックンロールだ!

そういうショーを秋山温泉でした。





どんな仕事でもそれで良いんじゃないの?








熱風神祭…懐かしい…

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