【週刊】カラダに関する小話 〜第1話〜
①ワクチン接種
病原体の一部をカラダに入れることによって、さらに重篤な病気から身を守るという考えは、紀元前200年前の中国に遡る。
古代の治療家は、天然痘を防ぐために、天然痘のかさぶたの粉末を患者の鼻の中に吹き込んでいたという。
時代は移り変わり、時は1796年。
エドワード・ジェンナーという医師が、天然痘と近縁ではあるが比較的有害作用の少ない牛痘をある少年に接種する。
そして少年が治った後で、天然痘ウイルスに暴露させたところ、少年は健康状態を維持したのだった。
この成功体験からジェンナーは、「ワクチン」(英語で”vaccine”ヴァクシィーン)という用語をつくった。
”vaccine”は、ラテン語の「雌牛」を意味する”vacca”に由来している。
ちなみに…
天然痘を接種して実験したい、とジェンナーが少年の父親に尋ねたところ、父親はすんなり同意した…
普通は拒みませんか(笑)
②免疫
私たちはベットから起き出した時から、おびただしい数のウイルス、細菌、寄生虫、あるいはカビにさらされている。
それらから我々を守ってくれているのが他でもない免疫だ。
人間には、カラダに侵入してくる病原体を無差別に攻撃する「自然免疫」と、特定の病原体を攻撃する「獲得免疫」が存在する。
ちなみに…
ほぼ全ての生物は自然免疫を持っているが、自然免疫と獲得免疫の両方を持っているのは高等脊椎動物(哺乳類)だけである。
③モルヒネ
病気の治療に使用されるが、正真正銘の麻薬である。
痛みや不安を緩和する一方で、精神能力や身体能力も低下させる。
アメリカ南北戦争の間、負傷兵を治療するために多くのモルヒネが使われた。
そのため40万人もの退役軍人がモルヒネ中毒になったとされる。
またカラダに対するモルヒネの影響は極めて強いため、妊娠中にモルヒネを用いた母親の赤ちゃんは、生まれてから離脱症状(吐き気、悪寒、発汗etc)に見舞われることがある。
④自律神経系
自律神経は、交感神経と副交感神経に分けることができる。
例えるなら…
マンモスを狩に行く時は”交感神経”が働き
拠点で休む時は”副交感神経”が働く
このトピックを読んでいて面白いと思ったのが、男性の勃起障害に関わるのは副交感神経ということである。
え?交感神経じゃないんだ!!
こういう初めての気づきが勉強していてめちゃくちゃ面白いし、知ることができて得した!ってなるし、自分はまだ何も知らないんだという気持ちにもなる。
〜実るほど頭を垂れる稲穂かな〜
⑤マリ・キュリー
”キュリー夫人”
この呼び名の方が聞き覚えがあるだろうか。
ラジウムを発見し、それは現代において、X線や放射線治療として人々の役に立っている。
放射能の測定単位「キュリー」は、マリ・キュリーの名にちなんで付けられたとされる。
お忙しい中最後までお読み頂き本当にありがとうございます。表現力もままならず、拙い文章ではありますが今後とも見守って頂けますと嬉しいです。ぜひまたお時間の許すときにお立ち寄り下さい!お待ちしております。