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循環構造に着目して問題を解決していく

表面上の問題に対処するだけでは、根本的な解決には至らないことがあります。ビジネスサイドとエンジニアリングチームの間で発生するコミュニケーションの問題が発生していたため、話し合いの場を設けましたが、なかなか問題が解決しませんでした。

循環構造の理解することが大切

複雑な問題を解決するためには、全体を俯瞰して循環構造を理解し、重要なポイントに対して同時に対策を打っていく必要があります。このアプローチは時間がかかるが、根本解決につながっていきます。

例えば、ビジネスサイドからの不明確な要望がエンジニアに伝えられると、誤った解釈が生じ、最終的には期待された成果が得られないという循環が発生していたとします。このような状況は、信頼の喪失やモチベーションの低下を引き起こし、さらなるコミュニケーションの障害になっていきます。

成果が得られない悪循環

問題解決にはどうしたらいいか?

問題解決のためのステップは、以下の通りです。

  1. 全体を俯瞰する: 循環構造を理解し、問題の全体像を掴む。

  2. 複数の要点に同時に取り組む: 一つの解決策に依存せず、複数の要素に同時に対応する。

具体的には?

上記の循環を断ち切るためには、以下のような対策案が考えられます。

  • 定期的なミーティング: 進捗、課題、期待を共有する。

  • 要望の明確化: ビジネスチームは要望を文書化し、エンジニアリングチームに提供する。

  • デモとフィードバック: 定期的なアウトプットを通じて、ビジネスチームからの早期フィードバックを得る。

  • 共同ワークショップ: ビジョンや戦略について話し合う。

  • RACIマトリックス: 責任と役割を明確にする。

まとめ


複雑な問題に対しての対策は、西洋医学のように症状のみを対処するのではなく、東洋医学のように全体を観察し、同時に複数の対策を実施していくアプローチがよい。発生した問題は循環構造から生じており、時間をかけて同時に少しずつ改善していくことが大切。
別の視点ですが、アジャイル開発のふりかえりにおいても、参加者が循環構造を把握した上で改善案を出せるとより成果につなげられるのではないでしょうか。

直線的な解決と循環構造の解決

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