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大学院に進学してメンタルブレイクした話

タイトルに記載のとおり、実は5月の中旬から適応障害とちょい鬱もあるかもね〜みたいな診断されました。なので、実は今は学校に行っておらず、ふらふらとして休息しております。
ここ最近は調子がいい日も多く、ノートに書けるくらいには回復しているので、自分の整理も兼ねて一度ここに記しておくことにしようと思う。あとどうせ適応障害になった事実は変わんないんだからコンテンツ化しちゃえと思ったのもあって。
はじめに記述しておくと、適応障害になったのは誰が悪いとかここが悪いとかそういうことではなく、ただ環境に適応できなかったってだけだと思うので、へぇお前にもそんなことあったんだなってくらいの気持ちで読んでもらえれば。


自己紹介

まずは軽く自己紹介。これ書いている奴がどういうやつなのかわかってない人もいるかもしれないのでね(知ってる人は読み飛ばしてもろて)。

2024年3月まで京都の大学に通ってた。通学路はお寺の境内を自転車で走り、大学ではコンピュータをいじくり、文化とテクノロジーがうまく生活に溶け込んだ生活を送っていた。京都は独特の時間が流れているとよく言うが、その通りだと思う。そのゆったりとした時間と独特の空気感はとても心地よく、ある程度のストレスもそのおかげで緩和することができ、研究と制作に没頭することができたんじゃないかな。

趣味と呼べるものはないけど(ハマろうとして準備はしたけどやってみてそこまで長続きしなかったりすることが多かった)、おいしいご飯を食べることは好き。喫茶店に行ったりインスタで紹介されてたお店行ったり。自炊も好きだったので基本的に家で食べて、友達やらと一緒に気になっていたところに食べに行くのが好き。あと、たまにハマる食べ物があってそればっかり食べるなんてこともあったりしたね(今は喫茶店プリンにハマってる)。

4月からは大学院進学のため、京都から離れ新たな土地つくば市へと行くことに。

適応障害って?

ここで適応障害とはなんぞや?って人のためにちょいと説明。俺もググった以上の知識は知らないんだけど、簡単にいうと環境の変化とかからくるストレスによってメンタルや身体にきちゃうやつらしい。(さっくりでごめん詳しくはググって)うつ病とも症状が似ているんだとか。なかには適応障害のまま過ごしてうつ病になることもあるらしい(自分がこのパターンかも)。起こりうる症状としては、抑うつ、不眠、集中力の低下、食欲不振etc…。

適応障害って診断されるまでの状況や症状、診断後の症状

ここからは診断されるまでの自分の身体に起こった変化や症状、診断後の変化について書こうと思う。診断後で変わるん?って思うかもだけど自分の体験では診断後に発症した症状もあるから書いていこうかなと。

実は高校のときアメリカの日本人が誰もいないところへ留学したこともある。誰も知り合いのいないところへ一人で行くってのは経験したことはある。だから新しい環境へ飛び込んでいくことへの耐性はあるはず(だと思っていた)。

実際に起こった症状

どんな状況でこういう症状が起こったというのは後述するけど、起こった症状だけをまとめてみるとこんな感じ。
・抑うつ感 ・不眠 ・食欲不振 ・意欲低下 ・めまい ・動機 
・胸の締め付け感 ・集中できない ・焦燥感 ・涙脆さ ・イライラ 
・蕁麻疹
ぱっと思いつくだけでもこんな感じ。まぁまぁあるな。でもこれらって日常生活でも起こりうることだし、程度は人それぞれってことで。

京都からつくばへ、大学院生活の始まり

2月から3月末までは家庭のことや学校のこと、研究のことなどなど色々あり、とても忙しく引越しまではあっという間だった。そのため卒業旅行などはできず、いつの間にかつくばにいたって感じ。引っ越した後もなにかしなきゃってなぜか焦りがずっとあったなぁ。
つくばで感じた正直な感想としては、「何もないな…」ってこと。(ある授業で先生がつくばのいいところを学部の時からいる生徒に聞いたところ9割の人が自然が豊かと答えていたから俺の感想はあながち間違ってないはず)
お気に入りの場所を見つけるためにGoogleマップでいろいろ探したり実際に行ってみたけど、どうしても京都の生活に慣れ親しんだ身からすると寂しさを覚えた。だからがっつり気分転換するなら東京まで出るしかないかなと思ってたら、金がないことに気がついた。いきなり4月の半ばで残高3桁円でどうやって生きていくんだよってなってた。学生って貧乏でツライ!てなってた。大学院生なんだからバイトせずに研究に没頭するべきなんて思っていたからバイトも探してなかった(奨学金は一応申し込んだけど貰えるまでにラグがあった)。
学校生活は可もなく不可もなく。授業はぶっちゃけくそおもんないけど(ごめん)、研究室のメンバー、先生たちはおもしろいし、いい人たちだった。生活サイクルが確立されるまでまあ頑張ってこうという感じでスタートした見知らぬ土地で一人でスタートした大学院生活であった。

診断前の状況と症状

一番はじめに自分に違和感を覚え始めたのは移り住んですぐだったかな(これが直接関わりあるかはさておき)。引越しの時にちょいとトラブったんだが(別に大したことない)、このどうってことないトラブルに対処できなくなってた。解決するまでに時間かかったし、解決した後もずっと頭の中にその問題が残り続けた。ほかにもやらなきゃいけないこともたくさんあったけど、なんか他のことが急になんにもできなくなったな。頭の中でずっと嫌なことがぐるぐる回ってる感じ。ちなみにこれまでなら「まあそんあこともあるよね」って感じで流すことができてた。それも相まってやらなきゃいけないことがたくさんあることに気づき、焦りが生まれる。自分に対するストレスと慣れなきゃ変化しなきゃやらなきゃの焦りによって頭と身体がフリーズ。次第にモヤモヤしてると虚しさと寂しさが襲ってきた。まあこれはホームシックかもしれないけど(でも大学の時も一人暮らしだったし大学の友達は働いているけどほとんど東京にいるし会おうと思えばいつでも会えるしなぁ)。そのほかにも、ふと他人から言われた何気ない一言がずっと頭にこびりついて離れない。これまではスルーできていたことができなくなっていた。まずこれらがはじめに起こった症状。

初期の症状はこれまで生きてきて培ってきたストレス対処法に従い、よくなるまでぼーっとし、散歩なりサイクリングなりをして、飯を食う。基本的にこの対処法で多少はなんとかなってた。
ところがどっこい、今度は常に胸を締め付けられているような感覚に襲われたではないですか。この症状は結局診断されて休むまでずっと続いたんだけど、常に感じる息苦しさは正直きつかった。そこからドミノ倒しのように次々と症状が現れ始めたかな。寝ても寝付けないor寝れたと思ったら2時間くらいしか寝てなかった、苦しくて飯が食えなくなる、身体に蕁麻疹がでてめっちゃ痒いなどなど。まぁでも、このときはそんなに重く考えてなかったんよね。重めの病み期が来たか?と思い、まぁそのうちなくなるだろって思って生活してたね。でも2週間くらいしても収まってくんないからさすがに精神的にもキツイなって感じるようになってきた。ちょうどゴールデンウィークに入ったから思い切って休もうと思って京都と実家に小旅行してきた。多少の気分転換はできたけど、その後も良くならず。ゴールデンウィーク明けも基本体調は悪いまま。ちょっとこれは今までのそれと違うぞって思い始めたのがこの辺り。

診断までの流れ

さすがにやばいなと思い始めてきたので、大学の保健センターに連絡を。
実は、4月の半ばごろにやったこころの健康調査アンケートに引っかかっていたようでメールで一度受診しろと呼び出されていた。その時は、そのうちよくなるから大丈夫よって思って無視していた。
しかしまあ、一回話をしに行くならこのタイミングしかない!と思って早速電話を。最初は空きが1ヶ月先しかないからそこでいいかと言われ、1ヶ月先耐えれるか…?みたいな感じだったけど、後日急に空きができたと連絡が来たため、連絡してから1週間ちょっとで面談までたどり着くことができた。

いざ初の大学保健センターへ。そこは内科や精神科などがあり、病院と変わらなかった。精神科の受付をし、待っていると、名前が呼ばれ部屋へ。はじめは看護師の方が現在どんな症状かを聞いてきた(この看護師がちょいと威圧的で嫌だったのを覚えている)。その後、主治医の先生が来てもう一回同じような話をすることに。漫画やドラマでよくあるように向かい合って無駄話でもしながらいろいろ聞いてくるのかと思いきやそうでもなく、意外と淡々と今の症状やなにか対処はしてますかみたいなことを相槌を交えながらメモを取っていた。主治医の先生の方が最初の看護師に比べたら話しやすかった。
ある程度質問を終えると、主治医の先生は初めてこちらを向いて口を開いた。そこで言われたのが、休んだらどう?ということだった。必要そうなら診断書も書くしと言われた。ここで「先生!私気になります!」とばかりに俺の心の中の千反田が症状を知りたいと叫んだので、聞いてみた。
先生は「おそらく適応障害で、それと同時にうつ病になってるかまだなってないかのグレー状態だね〜」と答えた。
あら、俺の症状ってそんなさらって言われるのねって思ったものの、これまで胸に突っかかっていた違和感は無くなった。ここで始めて、適応障害だったんだなと納得することができた。

診断されてからの変化

症状を言い渡されてからは、これまで堰き止めていたものが決壊したかのようだった。これまでの人生、泣くということをあまりしたことがなかったのだが、急に涙が流れてくるということが起こった。動機が激しくなって手が震えだすなんてこともあった。押さえつけてきた辛さも一気に来た。これまでは軽く考えていたからどん底までは行かなかったけれど、どん底にいるように感じるようになった。

診断されてからも実はいろいろあって立ち上がるのが大変だった。
身内に不幸があったり、これまで大切だが当たり前だと思っていたものを失うなど、ここぞというばかりに不幸なことが起こった5月だった。実家で休んでいた時も家庭環境のこともあり、ゆっくり休ませてもらえず、どんどんと沈んでいき、たぶんあのときは一人で抱え込んでて、うつ病になってたんじゃないかなと思う。
まぁ負の連鎖みたいなのって人生そういうこともあるよね。

適応障害になってわかったこと

何が辛いって、なにも集中できないし、なんにも興味が湧かないこと。正直これって研究しようと思っている人には、ガソリンを入れずに車を無理やり動かしているような感じだと思う。だから前提として休むことは大事なんだけど、そのほかにも大事なことがあった。

常に自分に視点を当て続けることが大事

大前提だけど、周りと比べちゃダメってこと。
実際、当時は周りと比べてるって思ってなかったけど、今思うと結構比べてた。同級生や親しい人は働いて金を稼いでる、周りの人は成果を出して進んでる、それに対して俺は金なし成果なしだなってどこかで感じ続けてた。これがよくなかった。
ほかの人がうらやましく思うこともあった。幸せな家庭を築いてる兄姉、充実した生活を送っている友人、仕事と趣味に一生懸命な親しい人。それに比べたら空っぽな自分。そんな風に思っていたのかもしれない。以前に、親しかった人に「自分がないよね」って言われたことがあった。そのあとにいい意味でねと付け加えられていたと気がするが、気にしていたこともあり、かなりショックだったのを覚えている。でも、今なら言える。空っぽだと感じるのはほかと比べているせいだと。比べずその人の積み上げてきた歴史をみれば決して空っぽなんかではない。俺も空っぽじゃないし、お前も空っぽなんかじゃない。空っぽと言ってくれた人、気付かせてくれてありがとう。

生きがいと自信が必要

調べてみると大学院生って病む人多いみたいね。先日、こんな投稿を見つけた。

実は自分もこの「有能感」の欠如はストレスの一因であったと思う。
でもそもそも学生ってそういうもんだし、そうならないための対策も必要。学生に限った話じゃない。社会人でも同様じゃないかな。どう有能感を持つのかは人それぞれだと思う。タスクに没頭することで対処する人、社会的繋がりを持つことで自分の地位を確立するもの、お金を稼ぐこと、やりがいのあることをすること、好きなことをすること。このあたりを見つけることが大事だなって思った。

辛くなる原因は人それぞれ、対処法も人それぞれ

仕事やバイト、学校のことが重なっていっぱいいっぱいになる人もいれば、人間関係でいっぱいいっぱいになる人、その両方が重なる人。はたまた自分みたいに環境の変化に慣れなくて辛くなる人もいる。辛い人がいるだけ辛い理由があると思う。つらいときはつらいで休んでいいんだなぁって感じた。ゆっくりするときはゆっくりしたらいいよ。でもゆっくりするって決めてゆっくりすることが大事。
ストレスに襲われているときや病んでいる時の対処法は、よくいう運動、食事はマスト。激しい運動をしなくても散歩から始めたらいいと思う。その辺を歩くのが楽しくなかったので、自然に触れ合える大きな公園や神社に行った。緑が豊かで個人的にとても落ち着く場所だった。
ほかに行ったこととしては、お寺に行って座禅体験したりしてみた。禅を知る、こういう時にしかできない体験かなって思ってやってみた。

最後に

これまで決して自分の力だけで生きていたわけではないこと

環境が変わって感じたのは、大学時代楽しくやっていたのは自分が頑張っていたというだけではない。支えてくれる人がいたり、一緒になって楽しい時間を過ごしてくれる人がいたり、やりがいを与えてくれる人がいたり、このために頑張ろうと思えることがあったり、そういった人やことのおかげで頑張れていた自分がいたと気付くことができた。そういう支えがあったからこそ、多少のストレスも乗り越えることができていた。時には邪魔だなと思うこともあったけど、自分の生活に不必要ではなかったし、自分らしい自分を表現するのには不可欠だったんだなと思う。逆に俺は、俺がそう思っている人たちに対して支えとなってあげることができたか、わからない。
自分の足で立っている気でいたけど本当は俺が支えてもらってたんだなって。これまで周りの助力や支えがあったから自分があったのかもしれないけど、その支えも変化とともにアップデートする必要があった。
今更遅いかもしれないけど、これまで支えてくれた人たちに感謝をし、もし今後、あなたに支えが必要なときは支えるから俺に助けを求めてくれ。

と、まぁ色々書いたけど、そろそろゆっくりするのも飽きてきた。下を向いているより前を向き、立ち上がって歩き始めようと思う。
男子三日会わざれば刮目してみよなんて言うけど、次会うときの俺はここ1.2ヶ月前の俺とは違うぜ。惚れんなよ。

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